植本一子がたまらなく面白い。
1984年生まれの写真家で、夫は24歳年上のプロのラッパーで、子供は女の子がふたり。
最初に読んだ「かなわない」は、そんな彼女の日記です。
そこに身の回りの出来事を書いた短編がいくつか散りばめられて。
ただそれだけなのに、読んでいて、何でこんなにいとおしくて、心に染みて、そして胸が締め付けられるのだろう。
そして彼女が撮影した写真がいいのです。
読了後、すぐに彼女の「天然スタジオ」をググりました。
下北沢のこのスタジオで、申し込めば植本一子本人が撮影をしてくれるのですね。
本気で家族写真を依頼しようと思ってしまいました。
今も思ってますけど。
で、彼女が「かなわない」の前に書いた「戦えECD」(ECDとは夫の「石田さん」のことです)と、発売になったばかりの「家族最後の日」をすぐに購入しました。
「かなわない」。
胸と感性とをえぐる感動の一冊です。