2024.02.24
所用があり、日曜日の午後、旧軽井沢まで足を延ばしました。
そして旧軽井沢まで行くと必ず立ち寄るのは、旧軽通りの一番奥に位置する、何十年来も通い続ける「茜屋珈琲店」です。
このブログにもたびたび登場しています。
懐かしい思い出があります。
今から20年ほど前。
12月25日を過ぎても、まだ家族の年賀状のデザインすら決まっていなかった年の瀬でした。
どんな写真にしようとさんざん思案した挙句、ふと頭に浮かんだのが「茜屋珈琲店」の店内でした。
思い立ったが吉日。
そのまま妻と当時まだ小学生だった子供たちを車に乗せて、旧軽井沢に直行。
そして「茜屋珈琲店」のドアを開けるや否や、オーナーの大谷さんご夫妻にこう頼み込みました。
「年賀状用に、大好きなこのお店の店内で家族写真を撮らせてください!」
すぐにご快諾を頂き、大谷さんに撮って頂いた1枚は、自画自賛ではありますが、それはそれは素敵な写真として年賀状を飾る事が出来ました。
そして今回。
2月にしては暖かな日差しが降り注ぐ旧軽通りを抜けて、趣のある「茜屋珈琲店」の木戸を開けると、長い長い1枚カウンターの奥で、いつものように大谷さんご夫妻が「やあ、いらっしゃい!」と笑顔で迎えてくれたのでした。
それにしても、このカウンターで、数多(あまた)の中から大谷さんが選んでくれたティーカップで、丁寧に注がれたコーヒーを飲む瞬間の、何と落ち着くことか。
今回チョイスして下さったカップは、横浜のホテルニューグランドで使われた大倉陶園の復刻版との事。
なるほど、ソーサーにカモメが飛んでいます。
大谷さんご夫妻との会話を楽しみながら2杯目を注文します。
途中、20名近くの台湾からのインバウンドのお客様(彼らもこのお店の馴染みとの事です)と大谷さんとのお話をBGMにしながら、時間はゆったりと過ぎていきます。
2杯目を飲み干したところで、さて、お勘定です。
私にとって軽井沢にこのような素敵な居場所がある事へのお礼を述べて、名残惜しいですがお店をあとにしました。
そして時刻はまだ黄昏時。
さあ、このあとは「ひとり晩酌」タイムです。
その足で、旧軽井沢のロータリー横の、大好きな「酢重ダイニング」にINして、お酒と肴に舌鼓。
続いて真隣にある「川上庵」でお酒と一緒にお蕎麦を手繰って、お腹も心も満杯です!
締めは向かいの「SAWAMURA」でお土産のパンを買って、寒風吹きすさぶ夜の街を、軽井沢駅まで千鳥足で歩いて帰ったのでした。