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大後悔

2019.08.17

今年大いに後悔している事。

それは「クラフトワーク」のライブに行けなかった事。

行けなかったというよりは、ライブ翌日、ライブに行った親友から聞くまで、そもそも「クラフトワーク」が来日していることさえ知りませんでした。
何という体たらく。

しかも会場が渋谷のオーチャードホール。
オールスタンディングではなくて椅子席の会場でライブをやるなんて、そんなの「クラフトワーク」じゃない!というのは、私のただの負け惜しみです。
オーチャードホール自体も縦に長くて見づらく聴きづらく、個人的にはあまり好きな会場じゃない、これも負け惜しみです。

でも本当に行きたかった。

YMOの先駆け、テクノの元祖というのは、もはや当たり前の話。

そしてリーダーのラルフ・ヒュッターも今や70歳越え。
でも4人のメンバーが横一列に並んで、各々が1台のシンセサイザーに向かって、微動だにせず黙々と弾くスタイルは今も健在です。
ラルフ・ヒュッター、直立不動で2時間立ち続けで疲れないか?

ちなみに以前ライブで、ひとりのメンバーが曲に合わせて思わず足踏みしてしまったところ、客席からブーイングが起きたという逸話もあります。

日本語の歌詞で歌う名曲「電卓」を、ラルフ・ヒュッターのボーカルに合わせ大声で叫ぶ興奮を、再度味わいたかった。

僕は音楽家。
電卓片手に。

足したり。
引いたり。

このボタン押せば音楽奏でる♪

「クラフトワーク」、今でも私のカーオーディオでは必須アイテムです。

「べじた坊」へ

2019.08.10

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平日の夕方、長野市で所要を済ませ、そのあとは長野駅近くの大好きな地酒処「べじた坊」へ。

いつもの階段を上りドアを開けると、いつもの笑顔で石垣さんと若林さんのおふたりが出迎えて下さって、毎回心が和む瞬間です。

お決まりのカウンターに腰掛けて、しばしおふたりと雑談・・・のつもりが、お話が楽しくて、会話が止まりません。

そう、このお店では、豊富な地酒と、野菜を中心としたボリューム満点の酒肴に加えて、石垣さん・若林さんとの会話も魅力のひとつなのです。

その間にも、石垣さんは厳選した日本酒を少量ずつ、お任せでそのつどグラスを変えて注いで下さり、片や若林さんはさり気なく厨房に入られたかと思うと、やはり美味しいおつまみをすっと出して下さって、酒と料理と空間と、三位一体となった楽しさをこの日も味わい続けたのでした。

気が付いたら予定時間をはるかにオーバー。
楽しいひとときはあっという間に過ぎていきます。
階段下まで石垣さんに見送って頂きながら、小雨の中をほろ酔いで帰った真夏の夜でした。

「OKURA」2様

2019.08.03

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写真は「OKURA」のコーヒーカップとソーサーです。

写真下の2組のソーサー。
実は模様が微妙に違っているのが分かりますか?

先日、大好きな旧軽井沢通りの一番奥に位置する「茜屋珈琲店」にお伺いした時のこと。

このお店は、カウンター奥にずらりと並んだブランド物のコーヒーカップから店主の大谷さんがその都度選んでくれた1組に、一杯一杯ていねいにコーヒーを注いでくれます。

そしてこの日、2杯目のコーヒーを頼んだ時に出てきたのが、写真下の右側のカップとソーサーでした。

ソーサーの裏側を見てもブランド名が描かれていないので、大谷さんに聞いてみたところ。
「OKURAです。見てください。珍しいでしょう。ソーサーの塗りが斑(まだら)になっていて、市販されなかった一品です。だから裏側も(ブランド・ロゴが打たれず)無地になっています」

そして棚からもう一組、同じカップとソーサーを持ってきて
「これが正規品です。ソーサーがきれいに塗られていますよね。裏にOKURAのロゴも入っています。でも私はこちらの(塗りむらがある)ほうが好きなんです」

こんな会話ができるのもこのお店の居心地の良さのひとつです。

店内は夏の真っ盛りということもあって大賑わいの忙しさ。
そんな空気を読んで今日は静かにコーヒーを味わってお店を出ようと思っていたのですが、ついつい店主と話が弾んで、意思の弱さを実感したカウンターの片隅でのひとときでした。

No.13cafe

2019.07.28

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猛暑の中での東京出張。

午後3時を過ぎた頃、汗だくになりながら向かったのは新宿歌舞伎町。
「健康プラザ ハイジア」4階に素敵なお店があるのです。

「No.13cafe」。

その名の通り、おいしいデザートと共にカフェタイムも過ごせるのですが、実はここは絶品の干物と選りすぐりの地酒が有名な、飲み処の名店なのです。

その証拠に、ここには折に触れ全国の蔵元が顔を出します。
昨日も、私も敬愛する茨木の蔵元が立ち寄よったと、その方のfacebookに載っていました。

さて、店内に入り片隅のテーブルに腰を落ち着けた私は、調理をしている彼の姿を見つけて「ノブさんの手が空いたら声を掛けて頂けますか?」とサービスの女性にお願いします。

待つこと数分、誰が来たのかと訝しながらテーブルまで来てくれたノブさんの驚く顔を見ながら、再会を喜び合います。

ちなみにこのお店の干物をはじめとした酒肴の数々や、地酒の品揃えは、すべてノブさんプロデュース。

でも今は午後3時過ぎ・・・「のぶさん、今日はデザートでもいい?」とお許しを得て選んだのは、スペインはバスク地方のチーズケーキ「バスクケーキ」とアイスコーヒー。

運ばれてきた、この「バスクケーキ」の美味しさといったら。
濃厚なチーズの風味、サックリした外側とトロリとした内側の舌触りの妙味。
そこにホイップクリームを付けると軽快な甘さも加わって、あっという間にお皿は空になりました。
これで600円は安いし、しかも50円追加でチョコレートソースがトッピングてきるそうです。

ノブさんによると、このバスクケーキも酒と合わせられる事を前提にしているそうで、しばらく前も、とある蔵元がこのケーキと合うお酒をマリアージュしていったそうです。

歌舞伎町の喧騒の中、静かなビルの4階に佇む干物と地酒の名店「No.13cafe」(カフェタイムはもちろんデザートとドリンクでもOK)。
よろしければぜひ足を運んでみてください。

品種はなぁに?

2019.07.21

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面白い白ワインを飲みました。

親しい酒販店さんを訪問していた際のこと。
このお店は日本酒だけでなくワインの品揃えも豊富かつ個性的で、ちょうど店主と話をしていた時に届いたのがこの白ワインでした。

店主にお伺いしたそのあまりの個性に、届いたばかりの1本を即買いして、早速その夜抜栓しました。

さて、このワイン、何が個性的か?
まず、そのブドウ品種です。

ティスティングして、この品種を当てられる方はそうはいないでしょう。

答えはカベルネ・ソーヴィニョン!
そう、赤ワインの王道を行く品種です。

ちなみにシャンパンでは、赤ワインの品種から造る、いわゆる「ブラン・ド・ノワール」は決して珍しくありません。
しかしスティルワインで「カベルネ・ソーヴィニョンの白」なんて初耳です。

で、飲んでみるとこれが美味しい。
あっという間に1本が空になりました。

もうひとつの個性。
それはこのワインがモルドバ産であること。

モルドバはルーマニアとウクライナに囲まれた小さな国ですが、モルドバのワインなんて初めて飲みました。

そういえば以前、やはりこのお店で入荷仕立てを飲んだ、インド産ワイン「スラ」。
これも、インドとは思えない美味しさだなあ、なんて思っていたら、ワイン・バーやレストランで不通に目にするようになって、この店主の慧眼ぶりと、そしてワイン発展途上国の品質の向上のすばらしさに感動したのでした。

さて、モルドバ産のこのワイン、「RADACINI(ラダチーニ)」といいます。
価格は1,200円。
店主によると、メルローで作ったロゼ(!)もコストパフォーマンス抜群の味わいとのことです。

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