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「和田龍登水 山恵錦」発売開始

2020.04.14

「和田龍登水」シリーズのトリを飾る「山恵錦」が発売となりました。

折しも3月下旬、農水省にずっと申請中だった認可がおり、これで正式に長野県の酒造米として「山恵錦」の名称が名乗れる事になりました(ちなみにこれまでの正式名称は「信交酒545号(山恵錦)」という味気ないものでした)。

さて、今年の「和田龍登水 山恵錦」。
清涼感があふれ、爽やかで軽快な味わいです。
あっという間に1本空いてしまうかもしれません。
これが数か月経つと、生原酒ならではの熟成が掛かり、またひと味違った風味と変化していくのも醍醐味です。
ぜひご賞味頂ければ幸いです。

和田龍登水 山恵錦
1.8L 3,200円/720ml 1,600円

「怖い話を集めたら」

2020.04.11

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先週に続いて本の話です。

旧知の友人でもある女流官能小説家、深志美由紀(みゆき・みゆき)。
彼女が新境地を開いて、このたびホラー小説を出版しました。

「連鎖怪談 怖い話を集めたら」

結論から言います。
めちゃくちゃ面白くて、そして怖い。
身びいきなしです。

いわゆる視覚的な怖さではなく、心の内をじわじわと抉(えぐ)り取っていく精神的な怖さで、読者のメンタルにぐいぐいと食い込んできます。
大きなストーリーの中で一話完結の連作集となっているので、読み進めるごとに怖さがぐんぐんと加速して、その怖さがクライマックスで炸裂します。

息をもつかせぬ面白さで、私も深夜に一気読みでした。

振り返れば彼女の初期作品「はつ恋」なんかも、実はホラー色が滲み出ていて、あれから約10年、今まさに彼女の隠された才能が見事に開花した、そんな事を感じさせる快作でした。

集英社文庫なので手軽にサクサクッと買えます。
もしよろしければご一読を。

先崎学九段のこと

2020.04.04

将棋棋士、先崎学九段の新刊「将棋指しの腹のうち」を深夜に一気読み。
やはりこの人の著書は面白い。
先崎先生の本は全部持っていますが、どれも彼の文章は明るくて、そしてユーモアとウイットに富んでいて、読んでいて気持ちが明るくなるのが嬉しいです。

前著「うつ病九段」だって、彼がうつ病を患って棋士を1年間休業して闘病した様子を描いているのたけれど、リアルな中にも暗さは微塵も感じられず、読了後はただただ素敵な文章を読んだという清涼感が残る素敵な一冊になっています。
ただ先崎先生が病名を公表せずに休場を発表した時は、何が起きたのかとファンは大変心配したものですが。

先崎先生の文章で素晴らしいのは、交流のある棋士の失敗談を明け透けに打ち明けたりプライベートの姿を面白おかしく茶化したりしているのだけれど、そこには相手への敬意と愛が満ち溢れている点です。
今回の著書のあとがきでも、羽生善治先生をはじめとして、登場した多くの棋士に詫びながらも、でも僕が書くのは僕が大好きな人ばかりです、と明言されていて、彼の手に掛かるとどの棋士も本当に輝いて見えるから不思議です(いや、実際に輝いているのですけど)。
現役時代の加藤一二三先生に、誰も聞けなかった謎をズバリと聞くくだりなんかは爆笑ものです。

そんな先崎先生ですが、何年も前、将棋界の最高クラスであるA級を降級するかどうかの一番をテレビの生放送で観た時の衝撃は今も忘れません。
深夜、いよいよ敗勢に追い込まれて、膝を抱え頭を掻きむしり体をよじって盤上に没入する姿は、いつもの先崎先生とは別人の、闘う人間の凄みと美しさがそこにはありました。
結局彼は破れ、降級が決まってしまうのですが、多くの人の心を激しく打ったことは間違いありません。

病気から復帰され、今はまた元気に活躍されている先崎学先生。
そんな先崎先生と、一度酒席をともにしてみたいなあ。

お知らせ

2020.03.28

前回もお知らせした通り、4月1日からレギュラー酒を純米化します。
先日、新しいラベルが出来上がってきたところです。
また、これに伴い、一部、商品の価格改定をさせて頂きます。
以上の情報を書き換えるため、当HP「和田龍ブランド」のページが4月1日からしばらく「工事中」となりますがご了承ください。

そして「和田龍登水」の新酒です。
4月上旬に、シリーズのトリをつとめる「山恵錦」(現在農水省に申請中のため正式名称は「信交酒545号(山恵錦)」)が発売となります。
昨年も夏前に完売となってしまった新商品です。
乞うご期待ください。

以上、何かご不明な点がございましたら、遠慮なく和田龍酒造までお問い合わせください(日・祝休)。

商品の切り替え、新酒の発売準備等で慌ただしい毎日ですが、飲んで下さる皆様の笑顔を励みに、これからも頑張ります!

純米酒化します。

2020.03.21

4月1日より「清酒和田龍」と「和田龍生酒」を純米酒化します。
レギュラークラスのお酒を、レギュラークラスのお酒だからこそ、純米酒にグレードアップ致します。

新酒の発売と並行して、今その準備で大わらわです。
皆さんのご期待に添えればというのが励みです。
乞うご期待ください。

さて、今日もたくさんのお客様にお越し頂きました。

道すがら、ふらりと立ち寄られたお客様。

一度来てみたかったとご来訪頂いたお客様。

半月も前からご予約を頂いていた、東京からの常連のお客様。

ご来社の直前にお電話を頂いて、いざ顔を見たら顔馴染みの、こちらも東京からのご夫妻。

と、これを打っている今ご来店頂いたお客様とも、今晩上田駅前にお泊りになるという事で、近辺で飲める店のご紹介で盛り上がったところです。

どのお客様とも、試飲できる方には試飲して頂きながら、お酒に関する話、お酒とは全然関係ない話、よもやま話で楽しい時間が過ぎていきます。

前にも書いた通り、一度会ったお客様と二度目の邂逅に恵まれた時の嬉しさが、この仕事の大きなの喜びのひとつです。
ご縁の大切さにいつも励まされている毎日です。

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