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驚愕のラインナップ

2021.10.30

各地で緊急事態宣言が解除され、街に人が戻りつつあります。
当社にも多くのお客様がご来訪されるようになり、ありがたい限りです。
ただ、普段は喜んでお受けしているお酒の試飲をコロナ禍で中止させて頂いており、心苦しい限りですが今しばらくご理解頂ければ幸いです。

今日の話題はWOWOWからです。

送られてきた来月の番組表を見ていたら、驚愕のラインナップを発見しました。
何と「日活ロマンポルノ」屈指の名作の連続上映。
思わず鳥肌が立ちました。

プログラムは以下の通りです。

・「白い指の戯れ」

松田優作主演「遊戯」シリーズ、「野獣死すべし」、映画版「あぶない刑事」シリーズの村上透監督デビュー作。脚本は神代辰巳。

・「四畳半襖の裏張り しのび肌」

ロマンポルノの枠を越え邦画の大傑作といわれる「赫い髪の女」(原作は中上健次「赫髪」)を生み出した神代辰巳監督の「四畳半襖の裏張り」第2弾。

・「暴行儀式」

「遠雷」「探偵物語」「永遠の1/2」の根岸芳太郎監督作品。

・「犯され志願」

「桜の園」「12人の優しい日本人」の中原俊監督デビュー作品。

・「宇野鴻一郎の濡れて打つ」

「平成ガメラ」シリーズ、「デスノート」シリーズの金子修介の劇場初監督作品。本作は「エースをねらえ!」のパロディ。

・「ザ・マニア 快感生体実験」

「コミック雑誌なんかいらない!」「眠らない街 新宿鮫」「おくりびと」の滝田洋二郎監督作品。

・「天使のはらわた 赤い教室」 監督 曾根中生
・「天使のはらわた 名美」 監督 田中登
・「天使のはらわた 赤い淫画」 監督 池田敏春
・「天使のはらわた 赤い眩暈」 監督 石井隆(原作者)

説明不要!日活ロマンポルノが誇る、石井隆の劇画「天使のはらわた」を映画化した名シリーズ。

ね、凄いでしょう?

ちなみに私は大学時代、オールナイトで入った蒲田にっかつで滝田洋二郎の作品に出合い、濡れ場さえ描けばあとは自由な表現が許される「ロマンポルノ」の魅力にハマったのでした。

当時、「日活ロマンポルノ」よりもワンランク下に見られていた、いわゆる独立ピンク系からも、渡辺護や若松孝二や高橋伴明(高橋恵子の夫)といった、のちに数々の名作を生み出す名監督が暴れまくった、当時は成人映画黄金時代でした。

それにしてもWOWOW、よくぞこんな企画を実現してくれました。
全部録画だな。

お誕生会

2021.10.22

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同じ10月生まれの親友と、毎年ふたりのお誕生会を開いています。

今年の会場は、ふたりの共通の親友が営む、隣町東御(とうみ)市にある「とんちゃん家」。

ここで飲みたいがために、わざわざひとりで電車に乗って足を運ぶこともある名居酒屋です。

お互いを祝しながら乾杯。
ビールから日本酒へと杯を重ねます。

ほろ酔い気分になってきた頃、店主が「ふたりのお祝いに」とワインをプレゼントしてくれました。

初めて見るラベル。
カリフォルニアの「Au Bon Climat(オー・ボン・クリマ) シャルドネ」。
これが驚くほどの美味。
数多あるヴィンテージ・ワインを飲み尽くしてきた親友も大絶賛しています。
聞くと、店主が独自のルートで仕入れたワインとの事でした。

ふたりとも相当酔っぱらっていたにも関わらず、あまりの美味しさにあっという間に1本が空になりました。

夜も更けて、気が付くと店内は我々ふたりだけ。
楽しいひとときを過ごす事ができて、明日からも頑張ろうという活力が湧いてきた秋の夜長でした。

「岬」

2021.10.16

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私が最も好きな作家のひとりが中上健次です。

もう何十回読んだか分からない、中上健次の初期の代表作でもあり芥川賞受賞作でもある「岬」。
読み込み過ぎて、本は黄ばんでいます(そのため保存用のハードカバーをもう1冊持っています)。

そしてその「岬」を含め中上文学がいかに生まれ、そして変遷していったかを詳細に描いた、高山文彦の「エレクトラ 中上健次の生涯」を読むたびに、再び「岬」を読まずにはいられなくなります。

中上文学を語る上で切っても切れないれないもの。
生まれ育った紀伊半島、新宮・熊野の大地。
紙に書き出さねば理解できないほどの複雑な家系。
そして彼が被差別部落出身であるという出自。

この3つは中上文学の生涯のテーマでもあります。

「エレクトラ」を読むと、これらがいかに小説を書く熱い衝動として、中上健次を突き動かしていったかがよく理解できます。

46歳の若さで世を去った中上健次の足跡を追いたくて、彼の生地の新宮を2度尋ねました。
事前に新宮観光協会に何度か連絡を入れたところ、当日は思いも寄らず観光協会の方がお出迎え下さり、中上健次ゆかりの場所を案内して頂き、感激したことを思い出します。
あの時の空気、あの時の匂いが今も感じられるからこそ、中上文学をより深く感じられる自分がいます。

プラチナカード

2021.10.09

9月9日に発売を開始した「和田龍登水ひやおろし」。
おかげさまで今年もご好評を頂いております。
当社の720mlの在庫は完売しました。
引き続き当ホームページの「『和田龍登水』お取扱い店」様でお求めください。

さて、今日の話題です。

先日、某ホテルチェーンから、更新されたメンバーズカードが届きました。
このチェーンの中では、渋谷のCホテルが大好きで、以前は折があれば泊まっていました。
しかし懇意にしていたフロントレセプションのチーフが変わってからはサービスの質が一変し、一見の客にはこのような接客をしているのかと感じた途端に気持ちが覚めて、それからは宿泊を控えるようになりました。
そしてコロナ禍もあいまって、ここ2~3年はこのホテルチェーンそのものを全く利用していません。

そんな中で届いたメンバーズカード。

ポイントを頑張って溜めて、ようやくゴールドカードになったのも束の間。
これだけ利用実績がなければ、封筒の中身は格落ちしたスタンダードカードだよなと思いながら開封すると・・・。
中に入っていたのは、何とワンランクアップしたプラチナカードでした。

えっ?
でも何で?

だって宿泊どころかレストランもラウンジすらも利用していないんですよ。
もしかして何かのキャンペーンでボーナスポイントでも付いたのかなあ。
訳が分かりません。

ただ現金なもので、気分が悪いはずはありません。
早速そのホテルのHPで特典を確認してみると、プラチナカードはあんなサービスもこんなサービスも受けられます。
そうなると、今度またこのホテルチェーンを使ってみようかなという気になって、完全に手のひらの上で転がされている私がいます。

でも私にとって、やっぱりホテルは人なんです。
設備や食事の豪華さよりも、ホスピタリティやサービスがいかに優れているかが基準です。
なので、もし今度このホテルチェーンに停まるとしたら、渋谷のCホテルで心のこもったおもてなしを提供してくれたスタッフがいる、名古屋か大阪に宿泊したいと思っています。
でもいつになりますかね。

今日のお取り寄せ

2021.10.02

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昨年の3月以降、コロナ禍の影響で東京にまったく行けずにいます。
そんな中、30年来お世話になっている東京のフレンチ・レストランから「お取り寄せ」を2品頼みました。

「レストラン・ヴァンサン」。

オーナーシェフの城悦男氏のお人柄。
彼が創り出すクラシック・フレンチの料理の数々。
そして落ち着きある店内の雰囲気と空気。
すべてが好きで、私にとって東京でフレンチといえばこのお店です。
ただしお伺いする時は、財布の中は清水の舞台を飛び降りる覚悟の毎回ですが(笑)。

今回お取り寄せしたのは写真の2品。
「真鯛のスモーク」と「ビーフシチュー」です。

シンプルなようでいて、どちらもフレンチの技術を駆使した逸品で、その美味しさといったら。
まさに絶品です。
「真鯛のスモーク」に付いてきたドレッシングも含めて、「ソースの城」の異名を取る城シェフの本領発揮です。

今回はピノ・ノワールの赤ワインを合わせましたが、真鯛とビーフ、今日のふたつの料理を1本で通すとしたら、日本酒も最適でした。

ワインはあえて料理を選び、日本酒は料理の枠を越えて幅広く調和する。
「マリアージュ」の愉しみに思いを馳せながら、城さんの料理に舌鼓を打った、秋の夜長でした。

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