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「銀座ライオン ビヤホール スペシャル」

2023.01.09

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写真:当時の「ビヤステーション恵比寿」の客車レストラン(「東洋経済ONLINE」2017/5/21の記事より)


缶ビールの話です。

ビールはいつも飲み始めの一杯だけの私ですが、大好きな缶ビールがあります。

「サッポロ 銀座ライオン ビヤホール スペシャル」。

時々発売されるサッポロの限定醸造品で、今回も12月に数量限定で発売されたのを知って、早速買い占めました(笑)。

文字通りビヤホールの「銀座ライオン」が監修し、コクのある味わいと爽快な喉ごしとがあいまった、「銀座ライオン」のあの味が再現されています。

ビヤホールの「銀座ライオン」が大好きです。

もちろんイチ押しは旗艦店の「銀座七丁目店」ですが、「銀座五丁目店」や「新宿店」もお気に入りです。

家族で。
友人と。
学生時代の仲間たちと。
そして、ふらりとひとりで。

「銀座ライオン」で過ごした光景は次から次へと思い浮かんできます。

サッポロビール本社が今の恵比寿ガーデンプレイスに移転する前は、本社は確か「銀座七丁目店」の裏にあって、当時まだ三十歳そこそこだった私が仕事で訪問した際に、手厚くおもてなし頂いた事を今でも覚えています。

そうだ、ひとつ思い出しました。

学生時代の同期と後輩とが東京で結婚式を挙げ、その二次会を設営してほしいと頼まれた時のことです。

ふと頭に思い浮かんだのが恵比寿ガーデンプレイスでした。

そこで、当時親しかったサッポロビール長野支店の営業の方にお願いをして、サプライズを仕掛けました。

それが、当時山手線からも見えた、電気機関車に連結された客車3両をそのままレストランにした「ビヤステーション恵比寿」、そのうち1両の貸し切りでした。

おかげさまで二次会は大成功し、しかもサッポロビールからのサプライズでワインの差し入れも頂きました。

残念ながらこの列車レストランは、今調べたところ、1989年に閉館となったそうです。
今も続いていれば随分と流行っているでしょうに。

いつものように話がどんどん脱線していきました。

そんな訳で、いつもビールはどちらかというと「とりあえず最初の一杯」の位置付けなのですが、今回紹介した「銀座ライオン ビヤホール スペシャル」は、私にとってはいろいろな思いも含めてちょっと別格の、ご贔屓の一品なのです。

あけましておめでとうございます。

2023.01.03

あけましておめでとうございます。
和田龍酒造は明日1月4日より仕事はじめとなります。

今年も皆様に喜んで頂けるお酒をご提供できるよう、そして皆様の笑顔が見られますよう、尽力していく所存です。

これからも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い致します。

このブログも頑張って更新していきたいと思います。
いつも読んで頂き、本当にありがとうございます。

対話集の魅力

2022.12.31

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大晦日に、ひとり事務所で仕事をしながら、ちょっとひと息ついて打っています。

対談集が好きです。

好きな作家やアーティストが対談している本を見つけると、つい買ってしまいます。

原点は高校時代に何気なく買った中上健次と村上龍の対談集「ジャズと爆弾」でした。

当時「枯木灘」を発表したばかりの中上健次。
方や「限りなく透明に近いブルー」で芥川賞を受賞したばかりの村上龍。

このふたりから発せられる、知的好奇心に満ち満ちた文学論に魅せられて、授業を受けているふりをしては、何度も何度もぼろぼろになるまで読み返しました。

ふたりの対談から出てくる数多の作家、セリーヌ、ジャン・ジュネ、マルキ・ド・サド・・・これらの作家を私も追い掛けました。

村上龍が小説のクライマックスに書いた、明け方にほんの一瞬顔を見せる「限りなく透明に近いブルー」な空の美しさを見るために徹夜をしたりもしました。

こんな話題を出したのは、昨夜久々に一冊の対談集を書架から引っ張り出したから。

「柄谷公人 中上健次 全対話」。

文字通り、評論家の柄谷公人(からたに・こうじん)と中上健次の、1978年・1979年・1989年・1991年の4回、延べ30年に渡るふたりの対談が掲載されている対話集です。

酒のお供に久々にページをめくった本書ですが、止まらなくなってしまいました。

ふたりの文学論・作家論・ひいては人生論が、あまりに強烈な熱と、そして毒とを持って、すべてのページから発せられています。

そしてふたりが考える「文学とは何か」というテーマを、時代を風靡した作家や作品を次々と俎上に載せながら、一切飾らない言葉で語り尽くしています。

そうそう。
中上健次は柄谷公人から勧められてエリック・ホッファーやフォークナーを読み大きな影響を受けた事を知って、私も「積ん読」覚悟でこのふたりの著書を買ったなあ、なんて事も思い出しました。

新酒「搾りたて生原酒」を飲みながら読み始めた本書ですが、いつの間にか酒肴そっちのけで釘付けになり、盃を傾けつつ、ページをむさぼり読む自分がいた、年末の夜のひとときでした。

年末年始のお知らせ

2022.12.30

今年も皆様には大変お世話になりました。
加えて、このブログを読んで頂いたことに心よりお礼申し上げます。

年末年始は12月31日~1月3日までお休みを頂きます。
新年は1月4日からの営業になります。

引き続き皆様のご愛顧をよろしくお願い申し上げます。
それではよいお年を。

将棋界の大事件2

2022.12.24

将棋界でまた珍事が起きました。

舞台は、1年間の棋士のランキングと基本給が決まる極めて重要な「順位戦」。
その上から2番目のクラス「B級1組」で事件は起きました。

近藤誠也七段 vs 千田翔太七段。
どちらも若手の実力者です。

順位戦は事前に先手・後手が決まっています。
が対局開始と同時に、何と後手番の千田七段が先に着手してしまったのです。
この瞬間、千田七段の反則負けが決まりました。

リアルタイムで実況をしていた順位戦の公式サイトの説明は以下の通りです。


▲近藤誠-△千田戦の状況を説明します。
対局は定刻通りに10時に開始されました。近藤誠七段が気息を整えていたところ、対局開始から数十秒ほどで千田七段が着手したようです。近藤誠七段はびっくりして声が出ず、記録係から千田七段に指摘がありました。「え!」と千田七段。自分が先手だとずっと勘違いしていたようです。
対局立会人の土佐浩司八段が対局規定を確認し、両対局者に千田七段の反則負けを告げます。千田七段は返事をしてから駒を片付けたあと、近藤誠七段に「先手だと勘違いしておりました。本当に申し訳ありませんでした」と何度も頭を下げていました。両対局者はなかなか席を立てず、呆然としていたのがうかがえます。
(「名人戦棋譜速報公式サイト」 12月22日分より)


千田七段としては、悔しさと同時に、大切な対局で棋譜を汚してしまった申し訳なさと後悔とでいっぱいだったのではないでしょうか。

先日の佐藤天彦九段の一件といい、将棋界で驚くべき事件が続いています。

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