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新店オープン

2008.05.24

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妻と私の友人ご夫妻が、上田駅近くに新しいお店をオープン致しました。
その名も「Bon Cadeaux(ボン・カドゥー)」。
お昼は気軽にランチを、そして夜は洋風ダイニングとして、経験豊富なご主人が腕を振るう、おいしい料理とお酒とが楽しめるお店です。
また、たくさん飲んだあとでも、コーヒーリキュールを使った人気のオリジナルカクテルはじめ、アフターディナーの一杯を飲むために気軽に立ち寄れる雰囲気の一軒です。

先日、私もランチにお伺いしました。
悩んだ末に選んだトマトソースのオリジナルパスタセット、まず運ばれてきたサラダとパスタの量の多さに感激。
とにかくガッツリ食べられます。
そして肝心のパスタ。
たぶん1.5ミリ前後の細麺のパスタに、ナポリタン風に絡んだトマトベースのソースがきれいに絡んで、あっという間においしく平らげてしまいました。
ご主人にお伺いすると、とにかくランチはしっかりとした量をお出ししてお腹いっぱい召し上がって頂きたいとの事。

場所は上田駅前の「マクドナルド」角を左折して、細長い道を歩いて1分、左側のビルの1階にあります。
もしよろしければ気軽に立ち寄ってみて下さい。

アイレイの新蒸留所

2008.05.20

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昨夜、上田市内のバー「D」へ行き、大好きなアイレイモルト・ウイスキーを頼みました。
普段は「アードベッグ」「ラフロイグ」「ボウモア」といった、どちらかといえば有名銘柄にかたよって注文しているので、この日は「ちょっと変わったものを」とリクエストしたところ、「素晴らしいものが入ったんですよ」とオーナーが持ってきてくれたのが写真の1本、その名も「キルホーマン ニュースピリット」です。
もちろん私も初めて聞く銘柄でした。

以下はオーナーの受け売りです。
キルホーマン蒸留所は2005年6月にアイレイ島西部にオープンしたばかりの、出来立てほやほやのディスティラリーです。
オープン当初から大変な人気を博し、この「ニュースピリット」も、ボトリングされて出荷されるや否や瞬く間に完売してしまい、今日出されたのはその中の貴重な1本との事でした。

ちなみに「ニュースピリット」とは、ウイスキーを蒸留したあと、樽に寝かせることなくすぐに瓶詰めしたもので、樽熟していないので色はもちろん無色透明です。
ラベルの表示を見ると、「蒸留年月日 07.12.20/瓶詰め年月日 08.02.07」となっていましたから、まさに蒸留し立てをボトリングした事が分かります。

まずストレートで香りを嗅ぐと、アイレイの特徴である、海草を思わせるヨード臭がガツンと鼻腔を突いて、しかもこれがかなり強烈です。
このヨード臭と、ニュースピリットならではのピーティで荒々しい香りとが2本立てになって鼻を刺激します。
この香りにハマると、アイレイウイスキーの虜になってしまうんですよね。
味わいながらオーナーに伺うと、アイレイで最もクセのあると言われる「アードベッグ」よりも更にクセがあるとの事・・・うーん、分かる気がします。

続いてグラスに水を数滴垂らして味わうと、今度は先程のヨード臭や荒々しさがまろやかになって優しく口中にまとわり付きます。
個人的には、ストレートもいいですが、こちらの飲み方のほうが、よりこのニュースピリットの真価が味わえる気がしました。
最後は、空になったグラスに鼻を突っ込み、香りの名残りまでしっかりと楽しみました。

遠くスコットランドの地で、この時代にあえて新しい蒸留所を立ち上げたオーナーに対して敬意を表しながら、新しいブランドとの出会いと味わいを堪能したひとときでした。

愛知のふた蔵

2008.05.15

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長野県酒造組合青年部(若葉会)の研修旅行へ1泊2日で行って参りました。
毎年この時期、全国各地の蔵元を訪問して勉強させて頂くのですが、今回目指したのは愛知県。
お伺いしたのは「義侠」の山忠本家酒造、そして「蓬莱泉」の関谷醸造株式会社、どちらも今大変勢いのある蔵元です。

蔵内の設備等も大変勉強になりましたが、それ以上に学ぶ事が多かったのがやはり経営方針や今後の方向性といった蔵元の考え方です。
ふたつの蔵元の考え方はある意味対極に位置していました。
しかし、風潮に流されずに我が道をしっかりと進み、結果として多くのファンを獲得し、そしてしっかりと日本酒を売っている姿勢はどちらも同じで、大いに勉強になり何よりたくさんの刺激をもらいました。
不況だ何だと言っているうちに他にやる事は山ほどあるだろう、改めてそんな事を痛感した2日間でした。
(写真は山忠本家酒造)

感動の酒場

2008.05.10

ゴールデンウイークの真っ只中、東京の日本酒専門酒場の若旦那とお母様が長野市へお見えになり、夜の食事にお誘いを頂きました。
この若旦那は以前2007.12.13のこのコラムにも書かせて頂いた方で、日本酒の啓蒙に全身全霊を傾けており、お店はいつも日本酒を愛するお客様で超満員で、そんな若旦那を私も常日頃から敬愛しております。

このお店、初めて訪問した時から衝撃の連続でした。
まず驚いたのは、お酒の酒類の多さと、その徹底した貯蔵及び提供温度の管理。
今でこそそんな事当たり前と言われそうですが、今から十数年以上前からそれをしっかりと実践していたことはやはり凄い事です。
常時数百本の在庫はそのお酒に合ったベストの状態で保管され、例えば「しぼりたて生原酒」をあえて1年寝かせぬる燗で提供する、そんな、若旦那が最もそのお酒が活きるという思いから生み出されるサプライズもざらです。

そして、とにかくお酒が安い!
銘柄に関係なく、どのお酒も驚くべき値段で提供されます。
正一合、きっちり入れられたお酒は、そのコストパフォーマンスの素晴らしさに、おいしさも倍増します。
これも、お酒の素晴らしさを伝えたいという若旦那の信念からくるものです。

さらにさらに、お母さんが作り出す料理がこれまた感動のおいしさ!
実はこれらのお皿の数々は、レシピも含めて何冊かの本になっている程です。
定番メニューはもちろんの事、その季節によって手を変え品を変え出される料理は、それをお目当てに来るお客様でいつも売り切れ必死です。

そして、それらをひっくるめて、このお店を訪れた誰もが感じるのが、若旦那とお母さんのホスピタリティーの高さです。
日本酒を飲みたいお客様なら、おふたりは心から胸襟(きょうきん)を開いて歓迎して下さいます。
知識は関係ありません。
こんな味のお酒が飲みたい、そんな好みを伝えれば、若旦那はベストの一本を選んで勧めてくれます。
お客様もそんなお店の姿勢をよく分かっていて、お互いに気持ちよく相席は当たり前、そして隣席の見知らぬ客と知らず知らずのうちに打ち解けて、日本酒が媒介する素敵な一夜が過ぎていくのです。

お客様として、全国の蔵元も数多く来店されます。
でもそれは営業とかではなく、ひとえにこのお店が好きで、そして日本酒の魅力を余すことなく伝えてくれるこのお店に最高の敬意を表して、ただ単にひとりの客としてお酒と料理を楽しむために訪問するのです。
僕もそのひとりです。

そして、蔵元の知り合いは全国に数え切れないほどいるにも関わらず、若旦那はその蔵元のお酒を蔵から直接購入することは一切ありません。
必ず酒屋さんを通して購入されています。
その事が日本酒業界が少しでも潤うためになる事を、若旦那はよく分かっているのです。

余談ですが、夏の猛暑でも、1日に出るビール(エビスの小瓶を置いています)はいつも数本とのこと。
他はすべて日本酒、日本酒比率は実に99%超、凄いのひとことです。

さて、肝心のお店の名前と所在地ですが、ごめんなさい、実は公表する事ができません。
このお店、これまでにも匿名で名前を伏せて数多くの書面や紙面を飾り、また幾多のお酒のマンガのモデルにもなっています。
でも若旦那とお母さんは、いつも来て下さるお客様をまず大切にしたい、そんな信念から店名と所在地を一切明らかにされていません。
しかしまた、それがこのお店が輝いて見える理由のひとつなのだと思います。

ヒントだけ。
12/13の本欄で取り上げた「うまい日本酒はどこにある?」(増田晶文著)からの抜粋です。
「さて、肝心の名前と場所なのだが、割愛させて頂きたい。私がいくら頼んでもこれだけは譲ってくれなかった。住所は東京・目黒区にあるビルの一階、東急田園都市線の渋谷駅に近い駅で下車する、というのが最大の譲歩だという。」

e-Tax 

2008.05.04

ゴールデンウイーク中ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日は税金の電子申告、即ち「e-Tax」のお話です。

我々の業界は月に一度、酒税の申告を税務署に行なわなければならないのですが、他の納税申告同様、事あるごとに税務署の方からこれを「e-Tax」で行なうようお願いされていました。
とにかく税務署の方と顔を合わせるたびに「e-Tax」導入の話になるので、これがいかに国税庁の優先事項なのか容易に想像は付いたのですが、そんな中なぜ私がなかなか「e-Tax」に踏み切れなかったかというと、ひとつに私がパソコン音痴であったこと、それともうひとつ、所轄税務署があまりに近くにあったからです。
だって、歩いて持っていった方が早いんですもの。

でも思い返せば昨年の12月、パソコン音痴を繰り返す私の元にわざわざ長野市から税務署の担当署員の方が来社され、普通ならばすぐに終わってしまうであろうパソコンの設定や操作の説明を、飲み込みが遅い私の為にわざわざ2日間、しかも両日とも昼食も摂らずに行なって頂き、その熱意にほだされてついに私も「e-Tax」デビューと相成ったのであります。

あれから半年経ちますが、いろいろありました。
始めるに当たって準備しなければならない「住民基本台帳カード」とカードの読み取り専用機をようやく揃えて意気揚々と送った第1回の申告が、欄を間違えて打ち込んでしまい間違いだらけ。
それを件の税務署の方に電話で手取り足取り教えてもらいながら申告のし直し。
次に、2月は日曜日に書類を作成して送ったらすんなり処理されたので、翌月も日曜日に送ったら、今度は何としても先方にアクセスできない。
設定ミスだろうかと1時間以上苦労してアクセスしてはみたものの結局送れずじまい。
翌日の月曜日に電話で相談したら、基本的にアクセスできるのは平日の9:00~21:00までとの事・・・そういえば一番最初に聞いた記憶が・・・。
ちなみに2月は確定申告の時期なので日曜日も受け付けていたとの事でした。

そんなこんなで4月も、従来の酒税申告以外に年に一度提出しなければならない申告がいくつかあって、税務署の方には「できたらやりますけど、無理かもしれませんよ~」「まあそんな事をいわずに」と丁々発止のやり取りがあったのですが、やってみたら30分で全部送れちゃいました。
我ながら成長したと、ひとり悦に入る今日この頃です。
まあ、慣れている方からしてみれば、今さら何を言っているんだと笑われてしまうかもしれませんけど。

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