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海鮮処 祭

2008.10.25

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上田市内の素敵なお店が移転オープン致しました。
「海鮮処 祭」。
これまでは中心繁華街から少し外れた場所にあった同店ですが、このたび上田駅に近い場所に移転して、より使い勝手がよくなりました。

移転前から、「本日は予約で満席となっております」という札が出ている事がたびたびでその人気の程が伺えたこのお店は、移転後はふらりと寄られるお客様の数が更に増えて、人気に拍車を掛けています。
その秘密は、一にも二にも料理の素晴らしさとオーナーご夫妻のお人柄。

まず、海の幸を中心にしたメニューは、決して「和」だけに留まらず、ご主人ともう一人厨房を預かるスタッフによる「洋」テイストの創作料理もテーブルを飾ります。
また、寿司屋で研鑽を積んだご主人の握りも素晴らしく、私が伺った際はご主人の料理を堪能したあと締めとして、お腹の満腹具合に合わせて見繕って握ってもらうのが常です。
また宴会を予約した際には、男女の人数やメンバー構成を必ず聞かれ、以前と同じグループの宴席に同じコース料理が並ぶことはありません。
常に研究を怠らず、お客様により満足して頂こうとするご主人の熱意と腕に惚れて、我々はついリピートしてしまうのです。

そしてそんなお店の雰囲気をサポートしているのが奥様である女将。
こちらまで元気になる明るいお人柄と、さり気なくお客様を気遣う心配りとが、このお店の居心地の良さをさらにアップさせています。

写真ではカウンターしか載っていませんが、そのうしろに小上がり、そして2階には大広間もあります。
場所は本町(ほんちょう)。
上田駅お城口から大通りを直進して三井住友銀行の交差点を右折。しばらくして右手に映画館が見えたらその三叉路を左折してすぐです。

長野の酒メッセ2008

2008.10.19

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10月16日(木)、ホテルメトロポリタン長野において「長野の酒メッセ2008」が開催されました。

今年で14回目になるこのイベント、長野県内のほぼ全蔵元が参加して、各ブースで各社のお酒が振る舞われます。
来場者は1500円(チラシをご持参頂ければ1000円)の入場料で、午後2時から午後8時まで無制限で飲み放題、長野の地酒の魅力を満喫して頂けます。
と同時に、各蔵の生の声が聞くことができる貴重な機会でもあります。

その他にも1フロアを貸し切っての各部屋やホワイエでは、業界関係者向けのセミナー、「ひやおろし」や「原産地呼称認定酒」の展示試飲、酒燗器や酒器の販売、出店各社の清酒販売などが行われ、更には先着1500名様に各蔵からご提供頂いたお酒のお土産まで付くという、とにかくボリュームたっぷりの内容となっています。

当日はおかげ様でオープン前からたくさんのご来場を頂き、午後6時を過ぎる頃には立錐の余地もないほどのお客様で会場が埋め尽くされ、お土産コーナーにも長蛇の列が出来るなど、終日大盛況となりました。

弊社ブースにもたくさんのお客様にお越し頂き、大吟醸をはじめとする6種類の清酒をお飲み頂きながらお客様との話に花が咲きました。
また、しばらくお目に掛かっていなかったお客様にもたくさんお声掛けを頂き、忙しい中にも嬉しさ満開のひとときを過ごすことができました。

ただひとつ、このイベントには決まりがあって、それはおつまみの持ち込み禁止。
会場内でも一切販売はありません。
もちろんお酒にとっておつまみや酒肴は欠くことのできない大事な要素ですが、でもこの日は何よりもまず長野のお酒そのものの魅力を十分に知ってほしい、そんな思いが込められています。
会場は長野駅前ということで、もちろん周囲にはたくさんの飲食店があります。
「酒メッセ」の余韻はぜひそちらでお楽み下さいというメッセージも込められています。

なお、今年は最終的に1900人のご来場者がありました。
(写真はオープン直後の会場内)

「19BY大吟醸」発売開始

2008.10.09

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本年度分の「和田龍大吟醸」、発売を開始しました。
今年の3月に搾り、ひと夏寝かせて熟成させ、たっぷりと旨みを乗せた上で、満を持しての発売開始です。

私が言うのも何ですが、おいしい!です。
香りはほのかな柑橘系、例えばライムやグレープフルーツを思わせるフレッシュでスウィーティな芳香が鼻腔をくすぐります。
味わいは熟成からくる柔らかな甘さと旨味、そこにさり気ない酸味が絡んでハーモニーを醸し出し、口の中でふわりと広がります。
その柔らかさはまるでシルクのようです。

軽く冷やしてお召し上がり頂ければ、甘みが引き締まってよりシャープな味わいに。
そして常温もお勧めです。このお酒が持つふくらみや繊細さをダイレクトに感じて頂けます。

お猪口というよりはグラスに注いで、香りを楽しんで頂きながらひと口ひと口ゆっくりお召し上がり下さい。
食前酒として、あるいは料理の先付け、お刺身、お蕎麦といった素材の味わいをしっかり活かしたどちらかといえば淡麗な料理と合わせてどうぞ。

< 和田龍大吟醸 >

・使用米 :山田錦
・精米歩合:38%
・使用酵母:協会9号
・アルコール分:16.9
・酸 度 :1.3
・アミノ酸度:1.1
・小売価格:3675円(税込)

龍勢祭

2008.10.02

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10月第二日曜日に当たる12日、今年も埼玉県旧秩父郡吉田町(現秩父市)で、「龍勢(りゅうせい)祭」が開催されます。
このお祭りは地元の椋(むく)神社の例大祭に奉納する神事して行なわれます。

「龍勢祭」の特徴をひとことでお伝えすると、27の流派が伝統の製法に則って作り上げた、松の筒に火薬を詰めたロケットを、15分に一発ずつ点火して空に打ち上げるという壮大なものです。
ロケットが煙とともに空に飛んでいく様子がまるで「龍」のようである事から、「龍勢」と名付けられました。

ゴーッという凄まじい轟音を伴なって打ち上がったロケット「龍勢」が上空まで達すると、松の筒に仕込まれたパラシュートが開いて優雅に落下し、そこで会場を埋め尽くした数万人の観客からは大きな歓声と拍手とが送られます。
しかしすべての龍勢がそのように綺麗に成功するとは限らず、中には山の中腹に建てられた発射台で点火した直後、あるいは打ち上がっている最中に惜しくも爆発してしまう龍勢も少なくなく、だからこそ見事に打ち上がった龍勢に対しては、流派を越えて惜しみない拍手が送られます。

この龍勢、秋の声が聞こえ始めると、それぞれの流派は1ヶ月も前から準備に入ります。
松の筒作りから始まり、火薬作り、そして旧吉田町が建てた専用の建物での火薬詰め作業まで、連日作業が続きます。
関係者以外一切立ち入り禁止のエリアで行なわれるこれらの作業は、一瞬の打ち上げに賭ける男たちの真剣勝負を垣間見る思いがして、こちらまで身の引き締まる思いです。

私がこのお祭りに参加するようになったのは10年程前からです。
「龍」という名前が一緒、しかも「和田」繋がりという事で、流派のひとつ「和田若連」の皆様が旅行の途中、マイクロバスでわざわざ来社して下さったのがきっかけです。
その感謝の思いも込めて、私もぜひ「龍勢祭」に一度お伺いしてみようと当日吉田町まで足を運んだところ、一度でこのお祭りの虜になったのでした。
それから年を追うごとに和田若連の皆様との交流も深まり、それに比例して10月の「龍勢祭」への思いもどんどん深まっていく、そんな関係がずっと続いています。

今年もあと10日で「龍勢祭」がやって参ります。
今年はどんな龍勢が打ちあがるのでしょうか?
今から期待で胸躍ります。

焼酎とお米

2008.09.24

このたび大変問題になっている残留農薬米の件ですが、清酒・焼酎業界には激震が走りました。
弊社にも問い合わせがあり、その都度お客様に「安全宣言」を出すなど、対応に追われました。
事態はようやく収束に向っていますが(善し悪しは別にして)、この一件に絡んで時折聞かれたことに、芋などの本格焼酎にも米を使っているのですか、という質問の声がありました。
今回はそれについてお話しします。

余談ですが、米焼酎・芋焼酎・麦焼酎などの「本格焼酎」は、酒税法上はしばらく前まで「乙類しょうちゅう」と呼ばれていましたが、平成18年の酒税法改正で「単式蒸留しょうちゅう」と名称が変更されました。

さてその本格焼酎、米焼酎以外の焼酎にもお米は使われています。
それは原料中のデンプン質をブドウ糖に変える「麹」が必要なためです。

以前このブログでも触れましたが、「アルコール発酵」の原理とは、ブドウ糖が酵母の力でアルコールと炭酸ガスに分解される事をいいます。
しかし、例えば清酒だと原料となるお米には糖質がないため、米中のデンプンをブドウ糖に変える必要があり、その役割を果たすのがお米に麹菌を生やした「麹」なのです。
麹が生成する糖化酵素「アミラーゼ」がデンプンを分解してブドウ糖を作り出し、そこで初めて酵母による「アルコール発酵」が可能になります。
図式では以下の通りです。

デンプン → ブドウ糖 → アルコール・炭酸ガス  
       ↑       ↑
  麹が作る糖化酵素  酵母

これは焼酎にも当てはまり、芋や麦といった原料で仕込む前に、まずアルコール発酵に必要なブドウ糖を作り出す「麹」、ひいてはお米が必要なのです。

ただ、清酒と焼酎では用いられる麹菌の種類が違います。
清酒製造に使われる麹菌は「黄麹菌」ですが、焼酎には多量のクエン酸を生成する「白麹菌」が使われています(また沖縄の「泡盛」に使われるのは「黒麹菌」です)。
このクエン酸が、もろみの雑菌の繁殖を押さえる大切な役割をします。
ちなみに清酒では、同じ役割を果たすのが乳酸です。

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