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長野の酒メッセ2009

2009.10.18

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去る10月15日(木)、ホテルメトロポリタン長野にて、今年15回目を迎える「長野の酒メッセ2009」が開催されました。
この「長野の酒メッセ」は、信州の地酒の素晴らしさを広く知ってもらおうと、県内の蔵元の若手で作る「若葉会」が主催し、今年は71の蔵元が参加致しました。

午後2時から始まったイベントは、一度入場すれば各蔵のブースで出されるお酒が飲み放題という事で早い時間から活況を呈し、特に夕方からは仕事帰りのお客様も加わって立錐の余地もない程の混雑となり、そのまま午後8時の終了時間まで、場内は溢れんばかりの熱気が続きました。

私はといえば、毎年若葉会の役員ということもあり昨年までは設営等でなかなか自分のブースに立つことが出来なかったのですが、今年は役員の仕事がかなり軽減されたことも手伝って、参加して以来初めて、最初から最後までずっとブースに張り付くことが出来ました。

当社のブースでは5種類のお酒をご用意したのですが、日頃からお世話になっている酒販店さんや飲食店さんをはじめとして、この日初めて「和田龍」の名前を知る方に至るまで、6時間に渡って次から次へとお客様が立ち寄られ、その都度説明を加えながらお酒をお召し上がり頂いた結果、用意した10数本のお酒は1本を残してすべて空になりました。
これだけお酒が無くなったのは初めてのことです。
おかげ様で終了後は、枯れ果てた声までもが心地よく感じられました。

最終報告でこの日の入場者は約2000名超と過去最高を記録。
この熱気が、ぜひこれからの長野の地酒の売り上げにも反映することを願って止みません。

写真上:オープン直前の会場
写真下:午後6時過ぎの会場

今年も龍勢祭

2009.10.12

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毎年10月の第2日曜日。
埼玉県秩父市下吉田(旧吉田町)で、今年も400年の伝統を誇る「龍勢(りゅうせい)祭」が開催され、私も参加して参りました。

青空が広がる快晴のもと、前日にテレビ東京「アド街ック天国」の「西秩父」編で、ほぼ全編を通してこの「龍勢祭」が紹介された事もあってか、例年をはるかに上回る多くの観客が周囲を山に囲まれた下吉田の地を訪れました。

会場の一角に位置する椋神社に奉納する神事として執り行われるこの「龍勢祭」。
地元の27つの流派が独自の伝統に則って、松の木に火薬を詰めたロケット(=龍勢)を1ヶ月掛けて作り上げ、それを山の中腹に建てられた発射台から15分に1発ずつ打ち上げるという、壮大で他に類を見ないお祭りで、埼玉県の無形文化財にも指定されています。

点火と同時に導火線を伝わるバチバチッっという火花が会場一帯に鳴り響き、その直後ゴーッ!という巨大な轟音とともにロケットが大空目掛けて打ち上がります。
そしてロケットが上空に達したところで、中に仕込まれたパラシュートが開いて悠然と舞い降りてくると大成功、会場一帯は大歓声と大きな拍手に包まれます。
ただしどの龍勢も成功するとは限らず、中には点火の瞬間、あるいは打ち上げの途中で爆発してしまうロケットもあとを絶たず、だからこそ見事に打ち上げに成功した龍勢には流派を越えて惜しみない拍手が送られるのです。

私と龍勢祭との繋がりは今からさかのぼる事10年ほど前、流派のひとつ「光和雲流」を構成する和田若連の皆様と廻り会えたのがきっかけでした。
「和田」と「龍」繋がりで「和田龍」の私をお仲間に加えて頂き、それからずっと私も和田若連のハッピを着させて頂いて、毎年この日を心待ちにしています。
昨日も午後4時半に打ち上げとなった和田若連の龍勢ロケットは、轟音を鳴り響かせて見事に垂直に打ち上がり、まさしく「龍」のように舞うその姿を目の当たりにしながら、私も興奮と感動に打ち震えました。
そしてそれは、発射からわずか数秒間のために全身全霊を傾ける龍勢に携わる皆さんの心意気に、改めて敬意の思いを新たにしたひとときでもありました。

1年が龍勢に始まり龍勢に終わるこの下吉田の地、翌日からまた来年に向けての龍勢がスタートを切りました。

御礼

2009.10.10

9月9日の「ひやおろし」解禁日に発売を開始した「和田龍純米酒ひやおろし」、おかげ様を持ちまして当社在庫分はすべて終了致しました。
引き続き上田市・千曲市・長野市の酒販店様で発売しております。店名等お知りになりたい方は、お電話・メールで弊社までお問い合わせ下さい(日祝休)。
ご購入頂いた皆様には改めまして心より御礼申し上げます。
これをひとつの励みとして、これからまたステップアップを目指して参りますので、よろしくお願い致します。

映画2題

2009.10.05

しばらく前のオフの1日、久々に映画館のハシゴをしました。

1本目に観た作品は「サブウェイ123」。
今から約30年以上も前に製作された傑作「サブウェイ・パニック」のリメイク版です。

実は私は車や鉄道といった乗り物アクションが大好きで、小さい頃からこのジャンルには目がないのです。
お気に入りの映画を一部挙げると、「北国の帝王」「激突!」「ダーティメリー/クレージー・ラリー」「大陸横断超特急」「トランザム7000シリーズ」「コンボイ」「カサンドラクロス」「マッドマックスシリーズ」(特に2作目)「スピード」・・・どれもこれも
思い出すだけでその迫力が蘇ってきて、アドレナリン全開!の1本ばかりです。

さて、そして地下鉄パニック物の「サブウェイ123」。
しかし胸を昂ぶらせて乗り込んだ映画館は、日曜日の午前中だというのに客は数えるほどで、ちょっと肩透かしです。
自分のベストポジションに席を陣取って、いざ観終わっての感想は、うーん、微妙・・・。
でもこれは鉄道アクションを期待した者としての感想で、地下鉄職員のデンゼンル・ワシントンと、地下鉄をジャックするジョン・トラボルタとの攻防を描くサスペンス・アクションとしては、まあよく出来ているのではないでしょうか?
ただ「サブウェイ123」というタイトルの割に地下鉄がほとんど動かないのは不満(子供か?)。
それでもクライマックス、運転手がいない地下鉄が暴走するシーンはさすがに手に汗握りましたが、それよりは「フレンチ・コネクション」を彷彿させる、高架を走る地下鉄とそれを追う地上のパトカーのチェイスの方が数段カッコいいと思ったのは私だけでしょうか?
5点満点中☆☆☆です。

さて、映画館を変えて観た2本目は「サマーウォーズ」。
ひとこと、大傑作です!

この映画、実は上田市が舞台になっていて、全編を通じて上田のあちらこちらがスクリーンに登場します。
実在する上田の高校や市民祭りも登場して、上田市民にはたまらない1本です。
聞けば、この映画の製作前に結婚した細田守監督の奥様が上田市出身で、その時訪ねた奥様の実家で大家族の魅力に触れて、この映画を作るきっかけとされたのだとか。
そんなこんなでこの「サマーウォーズ」、公開前から上田市挙げての一大イベントとなっており、完成試写会を監督や声優の皆さんを招いて市民会館で開催したり、独自のポスターや観光パンフレットが有志で作られたり、全国から集まる「サマーウォーズ」ファンの皆さんを積極的に迎え入れたり、この夏は上田駅前をはじめとして街全体が「サマーウォーズ」1色となった感があります。

そんな中、遅ればせながら観た日曜日の夕方、公開から約2ヶ月も経つのに驚くことに映画館は立錐の余地もない程の超満員。
こんなことは私の知る限り久方ぶりで、上映前のその熱気にまずは心打たれました。

映画の出来は、本当に素晴らしかった!
繰り返しますが傑作だと思います。

まず、アナログの世界とデジタルの世界とを、どちらも同じボリュームで対等に描くことで、逆にデジタルが持ち得る弱さ、あるいはアナログが持ち得る強さをくっきりと際立たせており、その共存を勧善懲悪を越えた時限で観客の心を強く打つように描き切っている監督の力量に感心しました。
加えて、大家族を舞台にしながらも、ひとりひとりの登場人物を等身大で魅力溢れるキャラクターにきちんと仕上げていて、人間をしっかりと描き切っている。
そしてその個々が結び付いて、大きなひとつの人間力として発揮される魅力も余す事なく表現されている。
そんなエネルギーが全編を通じてスクリーンから溢れ出ていて、本当に感動的な1本でした。
採点は満点の☆☆☆☆☆です。

アニメ映画、侮るなかれ。
スタジオジブリの作品は今さら言及する必要もありませんが、私にとっては登場人物を全部猫にした「銀河鉄道の夜」以来のアニメ映画の傑作でした。

秋の軽井沢

2009.09.28

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(写真上:大賀ホール外観/写真下:リハーサル中の神田将(ゆき)さん)


肌を刺す冷んやりとした空気が心地よい秋の1日、軽井沢駅から徒歩数分の軽井沢大賀ホールにて、このブログにもたびたび登場するエレクトーン奏者、神田将(ゆき)さんのソロ・リサイタルが開催されました。

軽井沢大賀ホールは、ソニーの名誉会長大賀典雄氏が文化振興のため軽井沢町に寄贈した施設です。
東京のサントリーホールをコンパクトにした感じの、ステージを客席が360度取り囲む、キャパ約800名のコンサートホールです。
連日クラシックのみならずジャズやポップスあるいは学生のコンクール等で賑わっています。

神田将さんは日本を代表するエレクトーン奏者の第一人者です。
現代エレクトーンはひと昔前のエレクトーンとは全くの別ものです。
たったひとりでフルオーケストラを越えるサウンドを奏で上げ、その演奏のダイナミックさと繊細さは、初めて聴く人に衝撃を与えること請け合いです。
こればかりは「百聞は一見にしかず」、聴いて頂ければそれがどれだけ驚きに満ちたサウンドなのかが分かります。
かくいう私も神田さんの演奏を聴いてその衝撃を受けたひとりで、それが高じて昨年今年と2年続けて、毎年5月に開催される「和田龍 新酒を味わう会」にゲストとしてお招きし、お客様に神田さんの演奏を堪能して頂きました。

さて、昨日の大賀ホール。
午後2時定刻に始まったコンサート、演奏された曲目は以下の通りでした。

1.オペラ座の怪人 アンドリュー・ロイド・ウェバー
2.「キャッツ」より"メモリー" アンドリュー・ロイド・ウェバー
3.「篤姫」より”メインテーマ” 
4.歌劇「サムソンとデリラ」より"あなたの声に私の心は開く" サン=サーンス
5.歌劇「トスカ」より"星は光りぬ" プッチーニ
6.歌劇「運命の力」序曲 ヴェルディ

― 休憩 ―

7.アヴェ・マリア カッチーニ
8.レクイエム"リベラ・メ" フォーレ
9.組曲「鏡」より"海原の小船" ラヴェル
10.ブエノスアイレスの秋 タンゴ
11.協奏曲「四季」より"冬"第1楽章 ヴィヴァルディ
12.さくら 日本古謡
13.交響詞「フィンランディア」 シベリウス

アンコール
14.カヴァレリア・ルスティカーナ

とにかく素晴らしかった。
私がこれまで聴いた神田さんのコンサートの中でも屈指のライブでした。
緊張感が張り詰め、エレクトーンを通じて奏者の思いが次から次へと小さな場内にとめどなく溢れ出て、音という音が観客の心を鷲づかみにする、そんな本当に感動的な演奏でした。

「自分の2本の手だけでは2度と演奏するのは不可能と思っていました」という難曲ヴェルディ「運命の力」、夏・秋・冬・春をイメージした9~11の4曲、中でも叙情感とダイナミックさとを同時に壮大に表現した「さくら」、そしてクライマックスを飾るにふさわしい大曲「フィンランディア」では拍手が鳴り止みませんでした。

場内いっぱいに湧き上がるアンコールの掛け声と拍手の中、再度登場して客席にお礼を述べながら「さて、どの曲にしようかな?」と呟きながら神田さんが選んだ曲目は「カヴァレリア・ルスティカーナ」。
その優しいメロディに心を委ねながら、あっという間の2時間15分が過ぎていったのでした。

神田さんはこの秋の今後の予定として、「せんだいクラシックフェスティパル2009」(神田さんのコンサート4公演はすべて売り切れ)、小樽でのリサイタル、そして「上海国際芸術祭」へと続きます。
特に「上海国際芸術祭」では、五嶋みどり、アシュケナージ、ヨーヨー・マ、モンテカルロバレエ団、ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団をはじめとする世界中の壮々たる演奏家の中に、初めてエレクトーンとして神田さんが正式に招待されました。
これからのますますの活躍が期待されます。

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