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「長野の酒メッセ in 東京2011」開催決定!

2011.05.30

「長野の酒メッセ in 東京」。

毎年恒例のこのイベント、今年は5月9日に帝国ホテルで開かれる予定でしたが、東日本大震災の直後に延期となりました。
私自身、このまま「延期」→「中止」になるものと半ば諦めておりましたが、しかし、毎年このイベントを楽しみにする数多くの皆様から開催のご要望が事務局に寄せられ、このたび下記の通り開催が決定しました。
快挙です。


~長野の酒メッセ in 東京 2011~

日 時:2011年7月6日(水)13:00~20:00
   ・業界関係者(酒販店・飲食店のお客様)13:00~
   ・一般のお客様 15:00~

場 所:グランドプリンスホテル高輪
    地下1階 プリンスルーム

入場料:2,500円(和服でご来場のお客様は500円引き)


ちなみに、このブログでも何度か記しているように、弊社は昨年が初出展でした。
初めて参加するこんな小さな蔵には誰も立ち寄ってくれないだろうと妻とふたり半ば開き直ってブースに立ったのですが、いざ蓋を開けてみると驚くほど大勢の皆様がお立ち寄り下さり、たくさんの元気と感動をもらい続けた1日でした。

そしてその時の決して少なくない方々が、それ以降も温かな叱咤激励を送り続けて下さり、その中には本当に厳しいご意見もあったのですが、それも愛あればこそのお言葉で、そんな皆様の思いに報いたい一念で歯を食いしばってここまで頑張ってくることが出来ました。

かように私自身にとってたくさんの財産を頂いた「長野の酒メッセ in 東京」、今年も開催が決まり今から身が引き締まる思いです。
ご縁を頂いた皆様に再会できる楽しみ、そして初めてのお客様にお酒を振る舞える心地よい緊張、そんな思いに包まれながら、当日はブースにお越し頂いたおひとりおひとりに心を込めてお酒をお注ぎしたいと思います。

当日は長野県内から約60社、約500種類の清酒が勢揃い致します。
2,500円という入場料は、それだけ見るとちょっとお高く見えるかもしれませんが、そのラインナップを見れば絶対モトは取れること請け合いです。
私も今まさに、当日はどのお酒をお出ししようか、楽しみながら悩んでいるところです。

日本酒ファンの皆様、7月6日はグランドプリンスホテル高輪に信州清酒を味わいにぜひお越し下さい。
長野の蔵元一同、お待ちしております!

第2回「日本酒ええじゃないか!」レポート

2011.05.23

昨年第1回が開催され大好評を博したイベント「日本酒ええじゃないか!」。
その第2回が昨夜、上田駅前のホテルで盛大に開かれました。

あらゆる面において型破りなこのイベント。

まず素晴らしいのは、主催者の「上田利き酒師5人衆」なる酒販店の若手5人が蔵元を召集するという、そのスタイルです。
昨年は「5人衆」の求めに応じて上田の4蔵が参加しましたが、今年はそこに佐久の7蔵が加わり、計11蔵のお酒がお客様に振る舞われました。

そして出品された各蔵のお酒が、これまた素晴らしい。
「5人衆」の心意気に答えて、それぞれの蔵元がここぞというお酒を持ち寄りました。
テーブルにずらりと並んだそのラインナップはまさに圧巻です。

ちなみに当蔵からは、「登水(とすい)・美山錦純米吟醸」より、搾った直後に一度だけ火入れをした「生詰め」を出品致しました。
一切火入れをしていない「生酒」も考えましたが、火入れ後2ヶ月が経ち、しっかりと味が乗り始めた火入れ酒のおいしさを味わって頂こうと思い、あえてこちらを選びました。

さらに特筆すべきは、日本酒イベントの枠を越えたアトラクションの数々です。

オープニングからして、「ミッション・インポッシブル」のテーマソングに乗って、アクション映画ばりの「5人衆&参加蔵元紹介」のPVでスタートします。

そして蔵元紹介があり、そのあとの乾杯がこれまたひと趣向。
乾杯のお酒は銘柄が明かされず、今日の出品酒のどのお酒なのかがクイズ形式になっているのです。
最後になって明かされた回答に大いに場内が沸く中、この日も正解されたお客様には記念品が手渡されました。

その他にも、上田出身のラップバンドのミニライブあり(老若男女問わず、ものすごい盛り上がりでした)。
「5人衆」けんちゃんによるマジックあり(これまた笑いと歓声に包まれた玄人はだしのショーでした)。
そして長野県人ならみんな知っている信州プロレスの人気レスラー、グレート無茶の飛び入りあり。
さらにはサザンをこよなく愛する「5人衆」くんちゃんから、まさに桑田を彷彿させる、渾身のサザン2曲の披露あり(会場内オールスタンディングで拍手の嵐でした)。

そんなこんなで、我々蔵元もホストという立場を越えてお客様と一体となって楽しみながら、あっという間の3時間が過ぎていったのでした。

お客様がお帰りになったあと、残ったお酒はすべてお客様がお持ち帰りになり空ビンだけが残った会場内を見渡しながら、このイベントの余熱と余韻とをしばし楽しみました。

「上田利き酒師5人衆」の皆さん、我々蔵元にもたくさんのパワーを与えて頂き、本当にありがとうございました。
ちなみに第3回「日本酒ええじゃないか!」は9月15日に開催が決まっています。

酒場の片隅で。

2011.05.15

先日、東京四谷の日本酒専門酒場を訪問した時のことです。

こちらのお店は、店長さんはじめスタッフの皆さんと昨年とある展示会で知り合いました。
それから折に触れ叱咤激励を頂き、時にはわざわざ信州上田までお越し下いて様々なアドバイスを頂戴し、仕事を越えたお付き合いをさせて頂いて参りました。
当然、酒質には一切妥協を許さないお店なので、今年の新酒に関しても合格のお言葉を頂いた時は、飛び上がるほどの嬉しさでした。

この日はそんなお店のカウンターの片隅で飲んでいると、隣に座ったご夫妻が、何と偶然にも当社のお酒を飲まれているのを発見しました。
こういう時はくすぐったい嬉しさに包まれる反面、ものすごく緊張もしますよね。
隣に当の蔵元がいるとも知らずにどんな会話が飛び出すのか、酔いも覚めんばかりに胸が高鳴ります。

そうこうしているうちに店長さんが私の正体を明かし、目を丸くするご夫妻とあっという間に意気投合。
気が付くと今知り合ったとは思えない間柄のように、楽しく語り合っている私たちがいました。

お互いに身分を明かし合い、お酒の話で盛り上がり、会話の輪が広がっていく、これぞ日本酒マジックです。

そのうちにご夫妻の奥様がさり気なくひとこと。
「私、お酒の匂いを嗅いただけで、どんな方がこのお酒を造ったのか、その姿が頭に思い浮かぶんです」
何とも魅惑的で素敵なお言葉です。
「すみません、私、自分のホームページでブログを書いてまして、今のその言葉を載せてもいいですか?」
お許しを頂いたので載せちゃいました。

そうこうしているうちに時間も経ち、ぼちぼちお暇しようとお会計を済ませて席を立ったところ、店長さんに呼び止められました。
「あちらにいるお客様が和田さんのお酒を飲んで感激して下さっているよ」
そう言って、若手数名で飲んでいるテーブルに案内されました。

店長さんにご紹介頂くと歓声があがり、双方驚きと感激の中でしばし会話に花が咲きます。
上田を舞台にした映画「サマーウォーズ」の名前も飛び出して、何とも嬉しい気分です。
せっかくだからと私は皆さんに名刺をお渡しして、「もし上田にお越しになる機会がありましたら、お酒は買わなくてもいいです、これもご縁ですからぜひご一報下さい」とお伝えしました。

そして今日パソコンを開くと、見知らぬアドレスからメールが届いています。
何と、その時会話を交わしたおひとりからのメールでした。
嬉しかったですね!
あのようなさり気ない出会いを大切にして下さったその方のお気持ちに感激しながら、すぐに返信を打ちました。

酒場の片隅で起きたさり気ない、けれど嬉しい出来事でした。

酒は人と人とを繋ぐ人生の名脇役。
今日も酒場のあちこちでたくさんの出会いがあります。

サイコベアー&イエローハート

2011.05.09

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写真のケーキ、これ何だか分かりますか?(分かった方は相当なマニアです。)

答えはゴールデンウイーク期間限定で発売された、X-JAPANのhideコラボスイーツ。

左が「サイコベアー」。
右が「イエローハート」。
今は亡きhideの代名詞ともなっているキャラクターとシンボルデザイン、それがそのままケーキになりました。

場所は新宿マルイワン1階。
そこにhideのアンテナショップ「LEMONED SHOP新宿店」があるのですが、その斜め向かいのスイーツ・ショップ「パテスリー・スワローテイル」で売ってました。

ゴールデンウイークに所要で上京した際、娘のリクエストに答えて購入したのですが、特にサイコベアー、大きな鼻が何とも可愛いですよね。

ただでさえ混んでいるゴールデンウイークの真っ只中、形を崩さずに東京から上田まで帰るのに、本当にひと苦労でした。

ちなみにおまけで付いていたhideの限定カード、プレミアムはつくかな?

手書きのぬくもり

2011.05.04

ファイル 221-1.jpg

3月に渋谷区のCTホテルに泊まった時の、ささやかですが嬉しい出来事です。

このホテルもまた私がお気に入りの一軒で、特にフロントレセプションチーフのTさんとお知り合いになってからは、その暖かなお心遣いも含めて、利用する楽しみが倍増しています。

さて、この日は東北大地震の直後ということもあって出張そのものを取り止めようかと悩んだのですが、こういう時こそ元気を出して出歩かねばと心にカツを入れ上京し、夕方ホテルにチェックインしました。

いつもそうですが、チェックインの数分間というのは、ホテルを利用するに当たって最も楽しみで、そして心躍るひとときです(それなのにひどい対応に当たって、がっかりしてしまうことが往々にしてあるのですよね)。

そんな訳で今回のチェックインは当たりかハズレか、どきどきわくわくしながらロビーに足を踏み入れ、係に案内されてフロントでひと通りの手続きをしていると、伝達がしっかり出来ているのでしょう、バックヤードから馴染みのTさんがにこやかな笑顔で出て来られました。
これだけでまずは嬉しい出だしです。

お互いに挨拶を交わし、「このような時にようこそお越し下さいました」というTさんの言葉を受けて、「悩みましたが、このような時だからこそしっかりと出歩いて、そしてこのホテルもキャンセルせずに泊まることにしました」と答えました。

その後、いつもリクエストしている新聞もこちらから言い出す前に手渡して頂き(これまた嬉しい瞬間です)、Tさんの「ごゆっくりお過ごし下さい」という言葉を背に部屋へ向かいました。

さて、部屋に入ると、窓のそばのサイドテーブルに何やら小さな箱が置いてあります。
手にとってみると、それはウエルカムデザートのダロワイヨのクッキーでした。
そしてそこに一通の手紙が添えられています。

「和田様」と書かれたその封筒を開けると、中から今回の滞在のお礼の言葉を述べたカードが出てきました。

何より嬉しかったのは、それがTさんの手書きだったという事です。
たったひと言ではありますが、その数行にはTさんが多忙の中を縫ってわざわざ書き記してくれた思いが伝わってきて、クッキーはもちろんですが、それ以上に私にとっては嬉しいサプライズでした。

その手紙の行間には、これまでにも、チェックインの時に挨拶できなかったといってわざわざ朝食会場まで出向いて声を掛けて頂いた事や、ちょっとした記念日に利用した旨をチェックアウトの際に伝えたところ、早く言って頂ければお部屋をアップグレードできましたのにと残念そうに言葉を添えて下さった、そんなTさんの暖かさが滲み出ていました。

そして早速フロントへ電話をしTさんを呼び出して、クッキーのお礼と、そしてそれ以上に手書きの手紙が嬉しかった気持ちを直接伝えました。

本当のサービス、本物のホスピタリティとは、決して物に頼らなくても、その人の気持ちの持ち方ひとつでいかようにも伝わることを改めて学んだ、貴重な時間でした。

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