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富久長八反草純米吟醸

2012.07.18

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地元上田の居酒屋の片隅で思いも掛けないお酒を見つけると、何とも幸せな気分になります。
そんな思いに浸った今回のお酒は「富久長八反草純米吟醸」。

「富久長」の今田酒造本店は広島県東広島市安芸津町(旧豊田郡安芸津町)にあります。
そしてこの「富久長」を醸す人こそ、今や押しも押されぬ人気の女性杜氏、今田美穂さん。
蔵元として、そして人間として、私が心から敬愛する方のひとりです。

美穂さんとは知り合って以来、折に触れたくさんの事を教えて頂き、そして大いに影響も受けて参りました。
数年前には蔵見学もさせて頂き、懇切丁寧にご指導も頂きました。
またしばらく前には東京のとある居酒屋でばったりと遭遇し、お互い驚きながらもその偶然に感激したものです。

そんな美穂さんが醸すお酒が大好きで、東京の日本酒専門店を訪れるといつも「富久長」を頼んでいるのですが、まさか上田の馴染みの居酒屋で美穂さんのお酒を発見するとは思ってもみませんでした。

ちなみに耳慣れない「八反草」というのはお米の名前で、「富久長」のHPによると、「八反草」は「八反錦」をはじめとする八反系酒米のルーツで、絶滅した「八反草」を美穂さんが種籾から復活させ、今このお米でお酒を仕込んでいるのは世界中でここ今田酒造本店だけとの事です。

上田で「富久長」を飲んでいるという感動をすぐにも美穂さんに伝えたいと思いお電話したところ、携帯の向こうから流れてかたのは「今海外にいますので・・・」というメッセージ。
相変わらず世界を股に飛び回っていらっしゃいますね。

ちなみにこのお店には「富久長」を飲みにすぐに再訪してしまいました。

仙臺(せんだい)アビルヴァン和牛

2012.07.12

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週末に毎年恒例の社員旅行へ行って参りました。
今回の行き先は仙台・松島です。
とにかくよく食べ、そしてよく飲んだ1泊2日でした。
その中でも特に印象深かった1軒をご紹介致します。

「仙臺(せんだい)アビルヴァン和牛」。
私の親友で今回の旅行をコーディネイトしてくれた旅行代理店の社長が、何が何でも行くべきと勧めてくれた仙台市内のステーキ店です。

まず、前日に電話で予約した際のご主人の応対が素晴らしいものでした。
どうしてもそちらのステーキが食べたくて明日長野からお伺いしたいのです、と伝えると、一見の私に対してご主人の言葉の端々から歓迎の意がはっきりと伝わってきて、電話が切れたあとも明日への期待の余韻がしばらく続きました。

そして当日の昼、予約時間ちょうどに到着した我々は、まずその荘厳な店構えに圧倒されました。
意を決して中に入ると、待っていたのは若くてきれいなマダムの暖かな笑顔と、そして細やかなおもてなしでした。

「せっかくなので個室をご用意致しました」というマダムのお言葉にまず感激です。
そして部屋に入って以降、マダムのホスピタリティ溢れるサービスと楽しい会話とに我々はすっかり心奪われたのでした。

さて、この日出して頂いたお料理は以下の通り。

・コンソメ
・手作りハムと手作りベーコン
・ポテトサラダ
・和牛ステーキ
・炒めご飯
・プラムのソルベ
・コーヒー

まず感激したのはコンソメです。
ひと口すすると牛の旨みがしっかりと感じられ、そして食べ終えたあとも牛のコラーゲンで唇がペタペタと張りついて、これぞまさに本物のコンソメです。
そしてメインの和牛ステーキのおいしさといったら。
ミディアムレアに焼かれたステーキは肉本来の歯ごたえがしっかりとあり、噛めば噛むほど肉の旨みが口中いっぱいに広がってまさに至福のひととき。
肉を食べてるという醍醐味を実感致しました。

途中、料理を手掛けるご主人もご挨拶に登場。
電話で受けた印象そのままの暖かく誠実なご主人で、マダム同様会話に花が咲き、料理の味わいがいっそうおいしく感じられました。

気が付くと時刻はもう3時近く。
楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。
私は最後にご主人とツーショットを撮って頂き、ご夫妻に見送られながらお店をあとにしました。

レストランとは、お料理だけでなく、スタッフの皆さんやお店の空気によってより一層おいしさが広がることを実感した、そんな仙台でのひとときでした。

ちなみに飲み物のメニューを観たら、ボルドーのグランヴァンの赤ワインに混じって、宮城の地酒「浦霞」「日高見」そして長野の「真澄」がラインナップされていました。
運転手でなければ飲んでました・・・。

松本空港の朝

2012.07.03

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松本空港は長野県唯一の空港です。
そして飛んでいるのは1日2便、FDA(フジドリームエアラインズ)の札幌便と福岡便のみです。
でも今日はそんな松本空港から飛行機に乗りました、という話ではありません。

先日、朝の松本市郊外を車を走らせていると、急にお腹の調子がおかしくなりました。
できるだけ清潔で落ち着けるトイレに駆け込みたい、そう考えた時パッと閃いたのが、すぐ隣に滑走路が見える、ここから車で数分の松本空港。

時間はまだ8時前、最初のフライトは12時過ぎだからまだ誰もいないはずでゆっくり用を足せる、そう考えた私は、もう空港が開いているかどうかも考えずに車を空港へ向けました。

無料駐車場に車を突っ込み、空港内へ駆け込むと・・・私は賭けに勝ちました。
まだチケットカウンターも売店も閉まったままの無人の空港内は、トイレの案内板だけが煌々と灯っていて、嬉しいことに使用可能、私は無事目的を遂げることが出来ました。

そのあと、せっかく空港に来たのだからと屋上の送迎デッキに通じる階段を上がってみると、何とドアが開いていて外に出られるではないですか。
周囲を北アルプスに囲まれた人っ子ひとりいない朝の松本空港からの景色を、私は存分に堪能したのでした。

そして帰り道、再び松本空港の隣を通ったのがお昼前。
今度はちょうど福岡からの飛行機が到着して、30分後に札幌へ向けて飛び立つ時間です。
私は朝の感傷も手伝い、今度は飛行機の離着陸を見ようと、再度松本空港の入口をくぐりました。

朝と同じように屋上の送迎デッキでしばらく待っていると、爆音と共に曇り空の彼方から飛行機のライトが見え、あっという間に80人乗りの小さなジェット機は無事到着を果たしました。
出発までのわずかな時間を惜しむように滑走路を動き回る職員の方々を目にしながら、私は空港をあとにしました。

ちょっとした非日常を味わった気がした小さな出来事です。

聖飢魔Ⅱ TRIBUTE to JAPAN

2012.06.27

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昨年開催され、私も足を運んだ「聖飢魔Ⅱ TRIBUTE to JAPAN 両国国技館2DAYS」。
このたびDVDとCDが同時発売され、思わず両方とも衝動買いしてしまいました。

このコンサートは東日本大震災の復興のために聖飢魔Ⅱがプロデュースし、2日間に渡って聖飢魔Ⅱはじめ7つのロックバンドが出演した大掛かりなイベントでした。

ちなみに私が行った初日はNOKKOが(「人魚」「フレンズ」・・・どれも素晴らしかった)、2日目はロンブーの淳率いる「Jealkb」と、そして「氣志団」が登場、聖飢魔Ⅱとの予想外のマッチングに話題を呼びました(ちなみにNOKKOは以前、聖飢魔Ⅱの楽曲に参加しています)。

そして当日トリとして登場した聖飢魔Ⅱ、相変わらず素晴らしい!
デーモン閣下はじめ5人のメンバーのテクニックの素晴らしさ、バンドとしてのクオリティの高さに酔いしれました。

初日のサプライズは聖飢魔Ⅱのライブの後半。
「それでは懐かしいナンバーを1曲!」と閣下が叫んで流れてきたのはレベッカの「Raspberry Dream」のイントロでした。
そして再度登場したNOKKOとデーモン閣下のデュエット、中でもサビの部分の高音のハモリはあまりのスゴさに全身に鳥肌が立つほどでした。

そんな様々な光景を思い出させてくれた今回のDVDとCD、両方買った人が応募できる特典がフルっています。
「TRIBUTE to JAPAN」の趣旨を鑑み、「制作費用が極力掛からない物体なき特典」ということで、当選者には聖飢魔Ⅱのメンバーがあなたの名前を叫びそれをメールで届ける「声の詔」だそうです。
私も早速「和田龍!」と叫んでもらうべく応募致しました。

そうそう、この時のコンサートには余談があります。
翌日私が仕事でトラックを運転しながらラジオを聞いていたところ「フレンズ」が流れ、番組のパーソナリティのふたりが「いや~、懐かしいですね。いつ聞いてもこの曲はいいですね。NOKKOさん、今でも歌っていらしゃるんですかねぇ。久々に聴いてみたいですね」
いや、私は昨日ナマで聴いたんだってば!

酒舗清水屋 大きき酒会2012

2012.06.20

6月24日(日)13:00~17:00、「佐久平プラザ21」(長野新幹線佐久平駅隣)にて「酒舗清水屋 大きき酒会2012」が開催されます。

酒舗清水屋は南佐久の小海町にある酒販店です。
店主の小山英浩さんと出会ったのは今から6年前。
いろいろな方から小山さんの存在を耳にしていた私はぜひ一度お目に掛かりたいとずっと思い続けていました。

そしてチャンスが訪れたのは毎年秋に開催される「長野の酒メッセ」でした。
たまたま私のブースにお越し下さった小山さんをその場で口説き落とし(笑)、ぜひ一度ゆっくりとお話をさせて下さいと頼んで、日を改めてわざわざ弊社まで足を運んで頂いたのでした。

ひざを突き合わせて初めてお話しした小山さんは本当に熱い方でした。
そして不思議なことに、初対面にも関わらず私もお酒に対する思いや悩みを包み隠さず話している自分に気が付きました。
そんな小山さんの人間の大きさや酒に対する情熱に魅かれ、今も変わらぬお付き合いをさせて頂いていることを本当に嬉しく思っています。

ちなみに小山さんはそれから数年後「信州情熱和酒の会(醸和会)」を発足。
長野県の地酒の魅力を県内のみならず全国に広めようと日々尽力されており、中でも「県内一斉に同時刻に親しい人とカンパイしよう」という「カンパイFES」は今や全国的に広がりを見せています。

そんな酒舗清水屋の小山さんが満を持して開催するのが今回の「大利き酒会2012」。
長野県のみならず県外からも多くの蔵元が参加されるとの事で、その中に加えて頂いたありがたさを噛み締めながら当日お客様にお酒を振る舞ってこようと思っています。

酒舗清水屋 http://www.shimizuya.info/
信州情熱和酒の会 http://jyouwa.exblog.jp/

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