「和田龍登水 美山錦」、無事搾れました。
今年も柔らかくそして透明感溢れるフレッシュなお酒が完成致しました。
4月1日より発売を開始致します。
ぜひご賞味頂けたら嬉しいです。
信州上田 ほろ酔い社長がつづる日々の記録
「和田龍登水 美山錦」、無事搾れました。
今年も柔らかくそして透明感溢れるフレッシュなお酒が完成致しました。
4月1日より発売を開始致します。
ぜひご賞味頂けたら嬉しいです。
前回クラシックの話を書いたので、思い出話をもう少し。
学生時代、お金が無い中でよく通ったのは、サントリーホールの、それもP席でした。
サントリーホールはステージを客席が360度取り囲む、当時としては画期的なスタイルのホールでしたが、P席というのはその中でも最も安価な、要はステージの真後ろの席でした。
音響が悪いというデメリットはありましたが、しかし通常のコンサートでは観られない指揮者の表情を真正面から楽しめたり、P席の最前列はオーケストラのメンバーの頭に触れる事ができるほどの至近距離でしたのでメンバーの仕草やリアルタイムの楽譜が目の前で楽しめたりと、当時の私から見れば大変コストパフォーマンスに優れた席でした。
ところで当時から私の大好きなピアニストのひとりが、今は亡きクラウディオ・アラウでした。
そのアラウが晩年に来日公演を行なうという事で、喜び勇んで「チケットぴあ」に電話を掛けまくったものの、サントリーホールでのベートーベンの「皇帝」は全公演が瞬く間に完売。
がっかりしながらも、、彼が神奈川県民ホールで1回のみピアノソロのコンサートを行なう事を発見し、早速電話してみたところ、こちらはかろうじてチケットを取る事が出来ました。
でも驚いたのは当日です。
いざ会場に着いてみると、場内は何とガラガラ。
私は一番安い3階席に座ったのですが、演奏が始まっても客席は3分の1ほどしか埋まりませんでした。
私の周りも他の観客の姿はほとんどなし。
サントリーホールとのこのギャップは何なのでしょう?
しかしそんな中で演奏されたリストの「ダンテを読んで」、その素晴らしさといったら。
まさに「珠玉」という言葉が相応しい、圧倒的な迫力に満ちた名演でした。
最後にアラウが客席に向かって深々と頭を下げたあの姿は今も忘れません。
あまりの感動で、弾けもしないのに、そのあとすぐに分厚い楽譜を買ってしまったほどです。
結局最初の数小節で挫折しましたけど。
ガラガラといえば、学生当時たまたま日比谷公会堂の前を通り掛った時に開催されていた渡辺貞夫のライブ。
時間も空いていたし、いい機会だとその場でチケットを買って入ったら、中は空席だらけ。
ナベサダの名演を聴けば聴くほど、もったいないと心の中で叫んでいる自分がいました。
最近ではしばらく前に軽井沢大賀ホールで開かれた、大・大・大好きな矢野顕子のコンサート。
彼女の素晴らしさを娘にも伝えたくてふたりで行ったのですが、こちらも客席の半分以上が空席で、もったいない!のひとこと。
でもそんな中でいつもと変わらず歌って弾いてそして喋るアッコちゃんは相変わらずチャーミングで、娘とふたりハッピーな気持ちで会場をあとにしました。
それにしても彼女の「ROSE GARDEN」はいつ聴いても凄いなぁ。
「和田龍登水 美山錦」、間もなく搾れます。
発売の準備が整い次第、当ブログでご報告致します。
今しばらくお待ち下さい。
なお既報の通り、「和田龍登水 山田錦」新酒はひと足先に発売を開始しております。
当HP「和田龍登水」のページにある取扱店様でお求め下さい。
苦しかったり悩んだりして仕方がない時、ついつい「本物」に救いを求めてしまいます。
クラシック音楽もそのひとつです。
しばらく前、NHK教育の「ららら♪クラシック」で小林研一郎が登場していて、思わず画面に釘付けになりました。
20代の頃、彼の演奏会にどれだけ足を運んだことか。
チャイコフスキー5番、ベルリオーズ「幻想交響曲」、マーラー2番「復活」、オルフ「カルミナ・プラーナ」・・・あの頃の胸の高鳴りは今も忘れません。
魂の音楽といえば、フォーレの「レクイエム」が大好きです。
中でもクリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団のフォーレは珠玉です。
フィッシャー・ディスカウのソロ、透明感溢れる崇高な合唱、その「祈り」に満ち溢れた演奏にどれだけ涙したか計り知りません。
私はそれほどクラシックに精通している訳ではありませんが、学生時代から馴れ親しんだバッハやヘンデルを聴くと、今も変わらず心癒され、そして多くの元気と勇気とをもらいます。
近代フランス音楽も好きです。
中でもラヴェルの「ダフニスとクロエ」は、聴くたびにその幻想的な世界に浸り切っている自分がいます。
ちなみに坂本龍一は、自らの音楽をラヴェルやドビュッシーらの影響を受けているとはっきり語っており、YMO「散開」後の「メディアバーン・ライブ」のピアノソロで最初に演奏された曲はサティの「ジムノペディ第1番」でした。
私が小学生の時、初めて自分のお金で買ったクラシックのアルバムは今もはっきり覚えています。
中村紘子、海野義男、堤剛によるチャイコフスキーピアノ三重奏曲「偉大なる芸術家の思い出」。
実は同じメンバーで同じ曲目のコンサートが上田市民会館で開かれるに当たって、予習のために買った1枚でした。
すり切れるほど聴いたこの作品も、今なお変わらず私の魂の1曲となっています。
そして今、心待ちにしているのが、間もなく東京で開催される、当ブログでもおなじみの神田将さんのコンサートです。
この欄で何度も申し上げているように、現代エレクトーンは我々が以前結婚式などで聴いていたエレクトーンとは全くの別物。
まさに「ひとりオーケストラ」の名に相応しい、例えばオーケストラのシンフォニーをたったひとりで表現してしまうような、ダイナミックさと繊細さとを兼ね備えた最新鋭の楽器なのです。
そして神田将さんのストイックで全身全霊を傾けた演奏は、エレクトーンという楽器に余すことなく魂を吹き込み、そして同時に、我々の心をも激しく揺さ振るのです。