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沙良庵 1日限定オープン

2014.05.26

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写真上:1日限定「沙良庵」の店内
写真下:会社の事務所に飾ってあるサラさんのイラスト


昨日は東京の日本酒専門居酒屋「酒徒庵」を、ご常連のイラストレーター、サラさんが1日ジャックして「沙良庵」がオープン。
そこにご招待を頂いて、急遽掛け付けました。

まだ日の高い午後1時開店。
店内に入れば、参加者30名のうち蔵元が8名と、何とも贅沢かつ濃密な空間の中で酒宴が始まりました。

いつもはオーナーとしてお店を仕切っている竹口さんですが、この日ばかりはサラさんが店長。
そんなサラさんの元で、竹口さんはお酒や料理の提供で店内を駆け回っています(笑)。

そしてこの日はお客様と蔵元との敷居は一切なし。
全員が同じテーブルを囲んで、各蔵の銘酒、そして酒徒庵(いや、沙良庵)の美味なる酒肴を存分に味わい、時間を忘れて大いに語り合いました。

ところでサラさんってどんな人?
男性?女性?
若いの?お年を召しているの?
名前だけでは分かりませんよね。

でもあえて秘密にします。
都内のどこかの銘酒酒場で、上の写真のようなお酒とパンダのイラストが置いてあれば、そこはサラさんの行きつけです。
いつかの私のように、カウンターの隣を振り向いたらそこにサラさんがいた、なんて事があるかもしれません。

午後5時、「沙良庵」閉店の時間です。
初めて出会うお客様そして蔵元が、いつの間にか親しい仲間同士になっています。
話は尽きず皆が名残り惜しむ中で、お客様がお土産で飲みかけの一升瓶を抱えて帰途に付かれます。

「沙良庵」・・・こういう遊び心っていいなあとしばし感慨に耽ったひとときでした。

そしてそのあと、サラさん、竹口さんはじめ数名の蔵元で場所を移動して打ち上げ。
あとで考えてみたら帰りの新幹線の時間まで7時間日本酒を飲み続けた、何とも贅沢な1日でした。

おこがましい話

2014.05.19

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いつも公私にわたりお世話になっている長野県南佐久郡小海町の「酒舗 清水屋」さん。
そこの若き店主、小山英浩さんの男気あふれる人間性にいつも私はぞっこんです。

実は小山さんと面識が出来る前から酒舗清水屋さんの凄さは至るところで耳にしていました。
そんな小山さんに一度会いたいと思っていた矢先、某イベントで偶然ご本人が弊社のブースに立ち寄られました。

この機会を逃してなるものかと、私が半ば強引にお誘いして、数日後わざわざご来社頂いてじっくりと語り合ったあの日以来、小山さんとはかれこれ10年来のお付き合いになります。
そして時が経てば経つほど男小山に惚れ込む自分がいます。

そして昨年、小山さんは満を持して新幹線佐久平駅前に2号店を出店されました。
こんなご時勢だからこそ酒屋としての意気込みを示したい、その熱意に大いに感動したものでした。

そんな小山さんから思いも掛けない要請が来たのは先々月の夜でした。

新店舗の佐久平店の一角に、期間限定で「和田澄夫コーナー」を設けたい(ちなみに私のことです)。

えっ・・・。
頭から汗が吹き出てくるのが分かります。
私ごとき者があまりにおこがましい。
しかし小山さんからの依頼であれば、受けなければ男がすたる。
という訳で、その場で即答で了承している自分がおりました。

そして昨日、恐る恐る清水屋佐久平店を訪れました。
緊張しながら足を踏み入れた店内は相変わらず清潔でモダンで、凛とした空気が流れています。

そしてその真ん中に私のコーナーがありました。

ありがとうございます。
ただそのひと言です。

多くのお客様で賑わう店内で写真を撮らせて頂き、そして小山さんはご不在だったので、スタッフの依田さん、嶋崎さんとあれこれお話をさせて頂いて、いつも通りお酒を何本か購入しました(これが毎回の楽しみのひとつです)。

ちなみにこの日購入したお酒ですが、まずは宮城県の「墨廻江」から1本。
実は明日からあさってに掛けて、長野県酒造組合青年部にあたる「若葉会」の研修旅行で見学させて頂く蔵元なのです(その他に「浦霞」の佐浦様と「日高見」の平考酒造様も訪問します)。

次に長野県内からは、日頃から尊敬する蔵元の一社、高沢酒造「豊賀」より2本。
「火入れ」と「生酒」を買いましたので、それぞれの良さをじっくり堪能したいと思います。

続いて、清水屋さんは焼酎の品揃えに関しても豊富なので、鹿児島県の芋焼酎から最もハードな味わいと最もライトな味わいをそれぞれ選んで頂いて各1本。

そしてワインのコーナーからは、上田市の隣の東御市にワイナリーがあるリュー・ド・ヴァンの「巨峰スパークリング」。
「巨峰」と侮ることなかれ。
実はこのスパークリング、昨年私が偶然口にして、そのおいしさに大感激した1本なのです。
しかし醸造元ではとっくに完売で、ここ清水屋さんで新酒が並んでいるのを見て、速攻で購入しました。

そんな訳で、酒舗清水屋さんは小山英浩氏の夢とロマンとがぎっしり詰まった一軒です。
そんな小山さんから頂いた今回のお話、大変意気に感じて、恥ずかしながら掲載した次第です。

ワイルド7

2014.05.10

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2回前のブログに書いた、神奈川県から来訪してくれた親友。
お酒を飲みながら、お互いに小さい頃から大ファンだった「ワイルド7」の話題で盛り上がりました。

小・中学生の頃、せっかく全48巻揃えたのに、いつの間にかどこかへ消えてしまった「ワイルド7」。
調べると今は絶版との事で、そう思うと後悔の気持ちでいっぱいです。

数日後、その親友から宅配便が届きました。
中から出てきたのは・・・何と上の写真の品々!
そう、「ワイルド7」1巻~18巻。
しかもすべてプレゼントだそうです。

感涙に咽ぶ私。
もったいな過ぎてページがめくれない。
涙、涙で少~しずつ大切に読み進める私でした。

ちなみにワイルド7は、「緑の墓」という物語で、北陸にある刑務所「緑の墓」へ囚人を護送中、国道18号線で上田市内を通過しています。
小学生の頃、すぐ裏の国道18号線をワイルド7が轟音を上げて走り抜けていく姿を思い描いて、心躍らせたものです。

大親友が贈ってくれた事も併せて、宝物がまたひとつ増えました。

ちなみに私はテレビ版「ワイルド7」の主題歌を今でも歌えます。

地酒三昧の夜

2014.05.03

昨日は業界で大変お世話になっている客人がわざわざ東京から上田を来訪。
昼間はじっくり会社で話をして、夕方からは蔵元O君と3人で上田の街に繰り出しました。

まず最初は、信州地酒の品揃え豊富な海鮮居酒屋で1杯。
と思っていたら、1杯どころかメニューの地酒を片っ端から注文し始めて、外はまだ明るいうちから3人とも既にご機嫌状態です。

肴は、新鮮な魚介類と共に、客人が食べた事がないという地元で採れたこしあぶら(山菜です)の天ぷら。
旨い旨いと喜ぶ顔を見て、我々ふたりもご満悦です。

かなり酩酊したところで、せっかく上田に来たのだから、今度は名物の「美味(おい)だれ焼き鳥」を食べてもらおうと店を移動します。

知らない方に説明すると、「美味だれ」とは、すりおろしたにんにくがたっぷり入った醤油味のたれで、お店によっては隠し味でリンゴを入れたりもして、それを焼き鳥にかけて食べます。
上田の名物で、私も小さい頃から当たり前のように食べていましたが、このたれが上田だけのものと知ってびっくり。
今は上田市が商標登録を取って売り出しています。
翌日にんにく臭さで皆に顔を背けられるのが唯一の難点です。

という訳で、次の店では「美味だれ焼き鳥」のメニューを片っ端から頼み、こちらでもメニュー豊富な信州地酒を何種類もぐびぐび。

しかしそこで終わらないのが酔っ払いのいいところです。
ここまで来たら、客人には信州そばを食べてもらわないと帰せないという事で、続いては蕎麦屋に乱入。

これまた信州の地酒とともにお蕎麦を堪能。
ちなみに客人には有無を言わせず「もりそば」の大盛りを注文しましたが、彼はそれをペロリと完食、逆に我々を驚かせました。

時計を見ると、もうかなり夜も更けています。
でも旨い日本酒と楽しい会話は決して悪酔いしないものですね。
この晩も、3人で浴びるほど飲んだにも関わらず気分はほろ酔いで、客人をホテルまで見送って2人帰途に付きました。

家に帰ると、テレビではWOWOWでhideのライブが流れています。

そう、今日はhideの命日。
16年前、最初に新聞でhide逝去を知った時のショックは今でも忘れません。

その後、hide MUSEUMを何度も訪れたり、娘と三浦海岸のhideのお墓参りをしたり。
今でもhideの存在は心の中で決して色褪せません。

今も生きていたら、hideはどんな音楽を我々に聴かせてくれていたのでしょう?

友人の隣宅

2014.04.28

神奈川県に住む45年来の親友が来訪しました。

45年来・・・すなわち幼稚園の時の同級生で、在園中に彼が引っ越してからも今日までずっと付き合いが続いているのです。

今回も午後一番で彼が自宅を訪ねてきてくれてから、母や妻も交えて夕方まで四方山話で花が咲き、夜は上田の繁華街に彼と私と私の妻の3人で飲みに繰り出しました。

盃を傾けながら楽しい会話が弾む中、彼の口から何気なく飛び出したひとこと、「そういえば俺の自宅の隣は村上春樹邸だったんだよね」。

そのひとことにピクリと反応。
そして好奇心がむくむくと顔をもたげます。
ちなみに彼の自宅は神奈川県でも郊外に位置する閑静な場所です。

聞けば、彼の隣宅は村上春樹が建てて住んでいた家で、今も外観はそのままで別の方が住んでいるのだとか。
家の裏が竹林という話は、村上春樹のエッセイで読んだ気がします。

村上春樹。

高校時代、彼のデビュー作で群像新人文学賞受賞作でもある「風の歌を聴け」を初めて読んだ時の感想は「なんじゃ、こりゃ?」というものでした。

ポップというよりは軽過ぎる文体、しかもイラストまで入って、何でこんな作品が賞を取れるのだろうという思いとともに、私には合わないとそっぽを向いてしまいました。

しかし3部作と言われる2作目の「1973年のピンボール」、3作目の「羊をめぐる冒険」を読み進めるうちに、彼の作品はまるで麻薬のようにじわじわと身体の中に入り込み、いつの間にかこの3部作を手放せずにいる自分に気が付きました。

村上春樹中毒が決定的になったのは「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」。
読み出したら止まらないとはまさしくこの時の事で、最後の1ページを閉じた瞬間はあまりの感動とショックで茫然自失。
決して誇張ではなくその後1日以上、心はこの作品に占領されて上の空状態で、他の事に手が付きませんでした。
何でこんな凄いストーリーを思い付くのだろう、何度そう反芻したか数え切れません。

この「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」、保存用としてハードカバー、そして持ち歩き用として文庫本の2セット所有しているのですが、ハードカバーは箱入りで、しかも昔の岩波文庫同様にパラフィン紙が付いていて、このパラフィン紙がまた本の存在感と愛おしさを増しています。

余談ですが、中上健次の「地の果て至上の時」のハードカバーも箱入り・パラフィン紙付きで、取り出したあとはパラフィン紙が痛まないように箱に戻すのが大変でもあり、楽しい作業でもあります。

閑話休題。
その晩は、そのあとも食い入るように友人の村上邸の話題に聞き入り、その頃の村上春樹の作品、そして当時の村上春樹本人、さらには彼のエッセイに頻繁に登場する奥様の存在にまで思いを馳せた楽しい酒席でのひとときでした。

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