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長野の酒メツセ2014

2014.10.18

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毎秋恒例の「長野の酒メッセ」が今年もホテルメトロポリタン長野で開催されました。

この日は長野県下より68蔵が参加。
そして20回目を迎える今年は、20歳の方は無料という特典付きです。

午後2時オープン。

ありがたい事に、弊社のブースもすぐにたくさんのお客様でいっぱいになります。
いつも胸が熱くなる瞬間です。

ひとりひとりのお客様と1秒でも長く話していたくて、そして今年は例年以上にお客様が途切れる事がなくて、あっという間に喉が枯れてくるのが分かります。
でも贅沢な悩みです。

夕方からは会社帰りのお客様が加わって、場内は立錐の余地もないほどの熱気に包まれます。

持ってきたお酒も次々に空になっていきます。
そして午後7時30分、無事終了の時間を迎えました。

今年は昨年を300人ほど上回る、2,000人を越えるお客様にご来場頂きました。

顔馴染みのお客様そして新しいお客様、頂いた1枚1枚の名刺、すべてが私の明日からの大きな財産と活力とになるはずです。

日本料理 草如庵

2014.10.11

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公私に渡ってお世話になっている男性おふたりとの定期的な食事会。
ここで今回も素晴らしいお店に出会いました。

日本料理「草如庵」。

上田市の隣の東御市、合併する前は北御牧村の田舎の古民家を再生して最近オープンした、一軒家の和食料理店です。

カーナビを駆使しても出てこない片田舎のお店。
しかしようやく探し出して車を降りた瞬間から、素晴らしい非現実の世界は始まっていました。

和の趣きに彩られた玄関までのアプローチ。
畳に上がると、室内の磨き込まれた調度品の数々。
通された和室から眺めた、照明に映える庭の眺め。

そして技術と真心とを駆使したお料理のひと品ひと品。
お皿だけでなく徳利やお猪口・ビールタンブラーに至るまで、厳選された器の数々。

さらには女将の暖かく心のこもった接客。
最後には調理をされたご主人も出てきて下さり、歓待して下さいました。

お伺いすると、ご主人は京都から車で2時間の名店「美山荘」(私でも知っていました)で働いていらしたとの事。
自分でお店を持つに当たり、最初は軽井沢の古民家を考えていたのが物件が見つからず、最終的に探し当てたのがこの家だったそうです。

ちなみにこのお店は1日3組限定。
ぜひ再訪したいと強く思った素晴らしいひとときでした。

お店に着いた時に始まっていた月食が、ご主人と女将に見送られながらお店をあとにした時もまだ続いていて、和の世界の余韻に花を添えてくれました。

Hana "Sake" 日本酒の会

2014.10.04

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恒例の「Hana "Sake" 日本酒の会」が先日開催されました。

何、その会?
ご説明致します。

上田市の中心地に「HanaLab.」(ハナラボ)というフリースペースがあります。
上田市の有志が立ち上げた、誰もが使える広々とした快適な空間です。

その「HanaLab.」の一角を担う大野さんという男性が、お酒を通じて楽しい時間を共有しようという趣旨で立ち上げたのがこの会です。

アドバイザーは、上田市で地酒専門酒販店を営む宮島国彦さん。
県内外の飲食店や日本酒ファンに絶大な人気を誇る若手経営者です。

そこに毎回いろいろな蔵元がゲストで呼ばれて、お客様との交流を楽しみます。
お酒はもちろん宮島さんが厳選したその蔵のお酒です。

ちなみに私は前々回は単独でゲストにお招き頂き、また前回は地元上田の3蔵ということで岡崎酒造さん・沓掛酒造さんと一緒に再度呼んで頂くという光栄に預かりました。

そして今回は、前回の上田3蔵が推薦する蔵元ということで、隣の佐久市から古屋酒造店の荻原深君が登場。
銘柄は「深山桜」と「和和和」。
弱冠36歳、将来を渇望される人気の若手です。

ちなみにこの会は料理もすべて手作り。
毎回同じ女性が手掛けるバラエティに富んだひと皿ひと皿を、お酒と一緒に堪能します。

会がスタートすると、まずはアドバイザーの宮島さんから日本酒に関する楽しいレクチャー。
そのあとは、この日持ち込まれた荻原君のお酒6種類を順番に利き酒します。
中には今日のために用意された「大吟醸30年秘蔵古酒」なんてのもあります。

お酒が一巡したあとはお料理の説明があり、めいめいがビュッフェスタイルでお酒と料理とを取り分けながら楽しい宴会のスタートです。
ここでも、途中で宮島さんの楽しいトークとアドバイスが入ります。

テーブルの仲間と話が弾み、やがてテーブルの垣根を越えて、今日初めて会う方々とも交流の輪が広がります。
これぞお酒の持つ魅力・魔力です(笑)。

夜も更け始めた頃、お開きとして、これまた恒例の全員での写真撮影。
でも皆さん、なかなか帰ろうとはしません。
この会がいかに楽しくて立ち去り難いか、そんな思いを物語る一面です。

次回もまた、長野県の素晴らしい若手蔵元が登場する事と思います。
こんな素敵な日本酒の会が開かれていることに、主催の大野さん、そしてアドバイザーの宮島さんに感謝する毎回です。

「舞妓はレディ」

2014.09.27

同じ映画を間を空けずに2回観に行く、という経験を久々にしました。

周防正行監督「舞妓はレディ」。

周防正行は名前で観に行く数少ない監督のひとりなので、心躍らせながら映画館に駆け付けましたが、期待を裏切らない素晴らしいファンタジーでした。

まず何より、スクリーンからあふれ出る計算し尽くされた重厚感と、そして圧倒的な映像の美しさに、ひたすら脱帽!

冒頭の京都のお茶屋の一室でのカメラワークと会話の妙味。
そして舞妓を目指す主人公春子の登場から、スクリーンいっぱいに花街を舞う芸妓をバックに現われる「舞妓はレディ」のタイトル。

この15分間のオープニングだけで私の心を鷲づかみです。

「マイフェアレディ」、そして自身が監督した「Shall we dance?」へのオマージュ。

京都の花街とお茶屋の奥深さを愛情込めて描き切った、周防監督の力量の見事さ。

冨司純子、岸辺一徳、竹中直人、草刈民代・・・踊りや京都弁や京文化を引っさげて、花街に生きる人間を生き生きと演じたキャストの素晴らしさ。

そしてオーディションで選ばれた主人公春子を演じる、16歳の上白石萌音の愛くるしさ。

映画が進むにつれ彼女がどんどん輝いて見えるその様は、さながら「サウンド・オブ・ミュージック」のマリアや「ロッキー」のエイドリアンを彷彿させる思いでした。

2度目を鑑賞していても、退屈するどころか、1度目は気が付かなかった発見や驚きがそこここにあって、むしろ2度目のほうが感動が大きかった気さえします。

そしてクライマックスの大団円のダンスシーン。
今も映像とともにテーマ音楽が耳から離れません。
さらには、あっ、こんなところにも「Shall we dance?」が!

周防監督の面目躍如たる、ひたすら素敵な一作でした。

それにしてもエンドクレジットで名前を見つけた加瀬亮と瀬戸朝香は一体どこに出ていたんだろうと調べてみたら、何と・・・。
しかもたった5秒間だけ。

よかったら観てみて下さいね。

べじた坊の夜

2014.09.20

長野市のホテルで午後から会議と懇親会に出席。

ちなみに懇親会での乾杯はビール・オンリー。
今、我々蔵元は至るところで「日本酒で乾杯」運動を展開していますが、乾杯の際、テーブルにビールとウーロン茶しか乗っていないのを目の当たりにすると、まだまだ道のりは遠いことを実感します。
でも頑張らなければ!

懇親会がお開きになったあとは、ひとり長野市内の居酒屋「べじた坊」へ。

若林さん・石垣さんのふたりの若き男性が営む、日本酒と野菜料理をメインとした心暖まる空間で、私の大のお気に入りの1軒です。

この日も「結構飲んできたので軽く。お酒は今日は『火入れ酒』で」とだけお願いして、あとはお任せ。
そんな中、まず出てきたのは山形の「くどき上手」。
フレッシュな味わいと心地よい酸とが食欲をかきたてます。

間を置かず出てきた料理が「高沢酒造の酒粕で漬けた豚ロース」。
これがめっぽう美味い!
すぐさまお酒を同じく高沢酒造の「豊賀」にチェンジ。
料理とお酒のマリアージュが気分を高揚させます。

「もう少し食べられますか?」
ここの一皿は量が多いのは織り込み済みなので「軽く」と言ったのに、どーんとお皿いっぱい、優に2~3人前出てきたのは、大好物の「空芯菜の炒め」。
あまりの量に、思わず隣の女性に「少し食べてください」とお裾分けです。

ここで合わせたのは大好きな広島「寶剣」の「秋あがり」。
これもまた旨い。
この酒が持つ本来の味わいと熟成感とのバランスが素晴らしいのひとことです。

さて、電車の時間があるのでそろそろ、と腰を上げかけた私に「もう一杯だけ」と出して頂いたのが京都の「澤屋まつもと」。
火入れ酒なのにフレッシュな微発泡感が見事で感動です。

お酒とお料理はもちろんのこと、若林さん・石垣さんのスタッフお2人、そして店内を埋めた多くのお客様との会話まで存分に堪能した、心休まる素敵な時間と空間でした。

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