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「ひとごこち」発売開始

2015.03.12

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「和田龍登水(とすい)」今年の第一弾、新商品「ひとごこち純米」の発売を開始しました。

「ひとごこち」とは長野県発祥の酒造好適米です。
今回のお酒はこの「ひとごこち」を100%使用し、搾ってから一切手を加えずにそのまま瓶詰めした、いわゆる「無濾過生原酒」です。

「和田龍登水」の一貫したテーマは「ふくらみと透明感とキレ」。
新登場の「ひとこごち」もこの味わいをしっかり表現できたと思っています。

さて、話は変わって。

先日の日曜の夜、東京都内の飲食店、上田市周辺の農産物や味噌や肉の生産者、そして蔵元と酒販店が一同に会し、交流会が開催されました。

発起人は東京の日本酒酒場「日がさ雨がさ」の宮沢さんと、協力を仰がれた上田市の地酒専門店「宮島酒店」の宮島さん。
会場は、やはり地元の食材と地酒をこよなく愛する「四季の宿 まさき」。

約30名が参加したこの交流会は、それぞれが各々の食材やお酒を持ち寄り、まずは自己紹介から宴会開始。
それから先は「まさき」さんのとびっきりの料理に舌鼓を打ちながら、一次会から二次会へと、夜が更けるまで垣根を越えた楽しい語らいが延々と続いたのでした。

明日への活力をまたひとつ頂いた貴重なひとときでした。

写真上 乾杯直後の自己紹介
写真下 参加した蔵元と酒販店一同

間もなくリリース

2015.03.08

皆さん、こんにちは。

ここのところ新酒の準備に忙殺されており、ブログの時間が取れない日々です。

その分、美味しいお酒を皆様にお届けしたいと張り切っておりますので、今回のブログはこれでご容赦を。

頑張ります!

将棋界の一番長い日

2015.02.28

今年もいよいよ「将棋界の一番長い日」が訪れます。

プロ将棋界は名人を筆頭に、A級・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組・フリークラスと、完全なピラミッド社会になっています。

そして1年かけて各クラスごとに10局前後を戦い、成績上位者は昇級し、下位者は降級します。

現在、頂点に君臨する名人は羽生喜治。
そして最上位のA級に所属する棋士はわずか10名。
この11名がトップ棋士と呼ばれます。

そのトップクラスのA級の最終局が一斉に行なわれる日が、通称「将棋界の一番長い日」です。

トータルでトップの成績を修めた者は4月から始まる名人戦7番勝負で羽生名人に挑みます。
下位の2名はその瞬間にB級1組へ降格します。

まさに名誉と地位とを賭けた戦いです。
加えていえば、降級すると月給や対局量も激減します。

対局は午前10時に始まり、終局は大抵深夜、時には翌日朝に及びます。

持ち時間は1人6時間。
一手指すのに1時間や2時間は当たり前。

現時点で名人挑戦の可能性があるのは4名。
降級はすでに1名は決まり、そして残る可能性は3名です。

この「将棋界の一番長い日」が朝9時30分から終局まで完全生放送されます。

そこには昇級・降級を巡ってさまざまな人間ドラマが繰り広げられます。

深夜、壮絶ともいえる投了の瞬間は、そこに全力を尽くした人間の美しさと、勝者と敗者との過酷な現実とが映し出され、観る者をただただ圧倒します。

さあ、明日は眠れないぞ。

商品情報

2015.02.19

商品情報をいくつかお知らせ致します。

販売中の季節限定「和田龍 純米しぼりたて生原酒」。
1.8L詰につきましては弊社の在庫は完売しました。
引き続きお取扱い酒販店様でお求め下さい。
なお販売店様に関しましては遠慮なくお問い合わせ下さい。

「和田龍登水(とすい)」各商品。
欠品中で大変ご迷惑をお掛けしています。
「山田錦」及び新商品の「ひとごこち」は間もなく搾れます。
「美山錦」はこれからの仕込みとなるのでもうしばらくお待ち下さい。
いずれにしましても販売が確定出来次第、当ホームページでお知らせ致します。

改めまして、皆様のご愛顧に心より御礼申し上げます。

とんかつに燗

2015.02.13

福田和也が好きです。

慶応義塾大学環境情報科教授にして文芸評論家。
彼の膨大な知識を駆使しての評論や文学批評や対談は、読むたびに己の知的好奇心を喚起されます。

初めて氏と会ったのは今から12年前。
上田市で開催されたとある式典で講演をされた氏に、そのあとの懇親会の場で勇気を出して話し掛けたのがきっかけでした。

憧れの福田氏にお近づきになるにはどんな話題がいいのだろうと散々悩んだあげく「戦後生まれの作家では中上健次が大好きなんです」といきなり話し始めた私に、以外にも氏はすぐに耳を傾けてくれて、それから会話を交わした数分間の感激といったら。

しかも嬉しい誤算は続いて、何とそのあと、二次会を兼ねた食事のご相伴に預かったのです。

福田氏がとんかつ好きなのはよく知っていましたが、その時行ったのはやはり上田を代表するとんかつ専門店。
とんかつ、メンチカツ・・・次々にたいらげていくその健啖家ぶりは健在で、しかも翌日も同じお店に行ったというからビックリ。

そんな福田和也が「週刊SPA」で連載中の、坪内祐三との対談「これでいいのだ」をまとめた単行本「羊頭狗肉」。

「週刊SPA」は、このコーナーと佐藤優「インテリジェンス人生相談」そしてマンガ「新ナニワ金融道」を読むためだけに買っていると言っても過言ではありません。

そんな「羊頭狗肉」での福田和也の発言。

「とんかつには熱燗でしょう」

我が意を得たり!
同感です!

とんかつに熱燗?
が、これが合うんです。

熱さと熱さ、旨みと旨み、とんかつと熱燗とが絡み合って次のひと口へと誘(いざな)います。

個人的には、最初にビールを飲まずにいきなり熱燗のほうがもっといい。
しかもとんかつはソースでなく塩です。

日頃から料理にも一過言ある福田和也、このひとことでますます好きになりました。

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