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届いた「思い」

2015.01.30

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このたび新規の酒販免許を取得して、晴れて「酒屋」として独立した恩人。
彼の的確なアドバイスがいつもどれだけ励みになっているか、計り知れません。

そんな彼に、今の私に飲ませたい3本というテーマで、お任せでお酒を注文しました。

そして届いたのが写真の3本。
添え書きとして「火入れ・加水の妙を考えました」とありました。

たぶん今の私に伝えたいこと・教えたいことがこの一升瓶の中に満載されていることと思います。
恩人の思いをしっかり受け止めながら、早速今晩開ける予定です。

落語の愉楽

2015.01.24

たった今、事務所で仕事をしていると、旧知の落語家三遊亭鬼丸が顔を出しました。
明日、故郷上田市で開かれる初めての独演会を前に、わざわざ挨拶に来てくれたのでした。
ちなみにチケットは完売。
もちろん私も行く予定です。

落語が好きです。

初めての寄席体験は学生時代。
サークルの仲間たちと何とはなしに足を運んだ新宿末広亭で、寄席の魅力と、そしてトリを努めた今は亡き古今亭志ん朝の高座にぶっ飛んだのでした。

東京で仕事の合間に時間が空くと、束の間の休息を兼ねて上野の鈴本演芸場に足を運ぶことがあります。
寄席は好きな時間に入って出られるのがまず嬉しい。
そして出演者によって当たりはずれが大きいのも寄席の魅力です。
誰とはいいませんが、親子2代の大御所の名前に惹かれて入ったら大はずれだった事もあります。
ちなみに色物では、林家正楽の紙切りや、あしたひろし順子の漫才なんかは個人的に当たりです。

東京の社員旅行で、当社の「新酒を味わう会」に2年続けてゲストでお越し頂いた金原亭馬生を聴きに鈴本演芸場に入ったら、偶然楽屋から出てきた師匠にバッタリ。
全員分の手ぬぐいを頂戴したのはラッキーでした。

最近では、あとは上田に帰るだけという夜の東京で、贔屓にしている立川談慶のホームページを調べたら、すぐそばの上野広小路亭で師匠がトリを努めていることが分かって駆けつけ、十八番の「井戸の茶碗」を堪能させて頂いてから最終の新幹線に飛び乗りました。

3月には上田で完成したばかりの新しい市民会館「サントミューゼ」で、「立川志の輔・談春・談慶兄弟会」という、凄まじいといえば凄まじい落語会があります。
よくぞこの顔ぶれが集まったものです。
上田出身談慶師匠のお人柄でしょうか。

THE BAR Straight

2015.01.17

DMが届くたび、どうしても足を運びたくなるお店があります。

京都市祇園「THE BAR Straight」。

このお店を知ったのは30代、青年会議所(以下「JC」)メンバーとして燃えていた頃でした。

毎年1月下旬、京都市で全国のJCメンバーが会する「京都会議」が開催され、私も40歳でJCを卒業するまで参加していました。
会議のあとは定番の京都の夜。
仲間と共に散々飲み食いしたあと、もう少し京都の余韻を楽しみたくて、ごく親しい友人と深夜にフラリと入ったのが祇園の小路にあるこのお店でした。

落ち着いた店内、バラエティに富んだお酒のラインナップ、そしてバーテンダー山根さんの醸し出す雰囲気にいっぺんで虜になってしまった私たちは、毎年「京都会議」の締めの1軒として訪れ、そんな1年に一度しか顔を出さない私たちを山根さんは必ず覚えていて歓待して下さったものでした。

しかし40歳でJCを卒業してからは京都に行く機会がなくなり、このお店からも足が遠のきました。
そして次にこのお店を訪問したのは6年後でした。

長野県酒造組合の研修で滋賀県大津市に泊まった際、夜の懇親会のあとに私はひとりこのお店に行くために京都へ向かいました。

久々の「THE BAR Straight」。
思い切ってドアを開けた私と6年ぶりに目が合った山根さんが発した最初のひとこと、それは「あ、和田さん。いらっしゃいませ」でした。
覚えていて下さった・・・、何という感激。
打ち震える思いでした。

それから今日まで、残念ながらお店には行く事が出来ていません。
しかし途中で一度、DMに必ずひとこと書き添えて下さる山根さんのお気持ちに応えたくて、連絡を取ったことがあります。

今年は春以降に仕事で関西に行く機会がありそうです。
その時は「THE BAR Straight」への再訪を叶えられればと思っています。

和田龍登水、始まりました。

2015.01.09

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本年度の「和田龍登水」、いよいよ仕込みが始まりました。

今年は従来の「山田錦」「美山錦」に、量はわずかですが新たに「ひとごこち」が加わります。

写真は洗米前の山田錦です。

春の暖かさを感じる頃、新酒を皆様にお届けできる予定です。
楽しみにお待ちください。

風林火山

2015.01.03

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あけましておめでとうございます。

さて、年が変わって、早速昨日からお世話になっている方々への新年のあいさつ回り。

とはいっても今日はまだお正月。
日頃は車で飛び回っている長野県内も、こんな日ばかりはお酒を呑んでもよかろうと、列車に揺られての道中です。

ちなみにこの日上田駅で買い求めた切符は、長野県内のJR乗り放題の「ワンデーフリーパス」、2,570円也。
お得感満載の1枚です。

朝から県内をぐるりと回り、午後6時過ぎに辿り着いたのは松本市。
さあ、今日はここで一杯です。

目的のお店は松本駅前「風林火山」。
今や全国区になりつつある大人気の日本酒酒場です。
このお店の店主、中村さんも、私を日頃から育てて下さっている大切な恩人のひとりです。

外から店内を覗き込むと、おっ、中村さんがいらっしゃいます。
早速暖簾をくぐって、アポなしの訪問に驚く中村さんにまずはご挨拶。

聞けば今日は予約で満席との事。
恐縮する私に1席作って下さった中村さんの思いに感謝しながら腰を落ち着けて、まずは熱燗を注文。

料理に迷っている私に、お薦めをワンプレートに乗せますね、という、これまた嬉しいお言葉。
ほどなく出てきた、元旦入荷のまぐろの刺し盛りをはじめとする数々の酒肴の、うまいのなんの!

熱燗をあっという間に空にして、お薦めの日本酒をお言葉に従って頂きます。
今や稀少酒になった東北の蔵元の元旦しぼり、このお店のためにびん詰めされた金賞受賞酒の「無濾過生原酒」・・・素晴らしいのひとことです。

それにしても次から次へと入ってくるお客様の数の何と多いことよ。
しかし満席ということで、中村さんはひと組ひと組丁重にお詫びしています。

これだけのお客様がご来店の中で長居は禁物と、そこそこのところで席を立ちましたが、中村さんのお姿と店内の活気、そして素晴らしいお酒とお料理とに、新年早々大いに元気を頂いた松本の夜でした。

それでは皆様、今年も頑張りますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。

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