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真田まつり

2008.04.29

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本日上田市では、上田城跡公園を中心に「真田まつり」が大々的に行なわれています。
上田が誇る真田氏にちなんで、大掛かりな武者行列をはじめとした様々なイベントが、中心市街地の道路を全面通行止めにしてそこここで行なわれています。
私も休日の事務仕事を抜け出して、正午を回った頃に散歩がてら、歩いて数分の上田城跡公園に足を運びました。
この春一番の汗ばむような暖かさとあいまって、園内は大変な混みようです。
メイン会場ではちょうど武者行列の出陣式が始まる前で、鉄砲隊の演舞が行なわれていました。
火薬の大きな音が鳴り響くたびに、会場からはひときわ大きな歓声が上がっていました。

ちなみに私も数年前までは、何年か続けて甲冑を身に付けて武者行列に参加したことがありますが、何が大変かってそれはトイレ。
甲冑を着てしまうとそれこそ出し入れする場所がなく、仕方がないので我慢するのですが、どうしようもなくなった武者が何人も商店街のファーストフードのお店やコンビニのトイレに飛び込む姿は、自分の立場も忘れて何ともシュールでありました。

もうひとつ思い出したのは、15年程前、初めてこの「真田まつり」に裏方として参加した時のこと。
いきなり大きなほうきとチリトリを手渡されて何をするのかと思えば、武将が乗った馬のあとについて、場所に構わずぼとぼとと垂れ流すフンの後始末。
次から次へと移動して馬の後始末に追われながら裏方の大変さを身を持って味わった、今となっては懐かしい思い出です。

今日は下ネタ続きでごめんなさい。
でも「真田まつり」そのものはとでも雄大で、そして上田が誇るお祭りのひとつです。

初鰹

2008.04.24

昨夜もまた、上田の街の片隅にあるお気に入りの居酒屋でほろ酔い気分でした。
カウンターでうだうだ飲んでいるうち、メニューに見つけて注文したもののひとつが「初鰹の刺身」。
ご主人に聞くと正直に「秋の戻り鰹に比べたら色も淡いし、脂も少ないし、酸味も強い」と教えて下さいました。
だから秋の味わいを期待しないように、という商売を度外視したアドバイスでした。

でも、スーパーなどの刺身やたたきの味に慣れてしまった昨今を思うと、逆にそんな本物の初鰹の味わいをぜひ覚えておきたいと思って注文しました。
しばらくして出された「初鰹の刺身」、確かに色合いはよく見る濃い褐色からは程遠い、ピンクに近い淡い朱色です。
まず、薬味を何も付けずに一切れ頬張ると、なるほど、脂をほとんど感じないさらりとした味わいで、飲み込んだあと酸味が口の中に広がります。
でもこれはこれで十分においしい。
そのあとは一切れずつ、薬味を付けたり山葵を付けたり、あるいは醤油の量を調節したり、その味わいを楽しみながら初鰹の風味をしっかりと頭に叩き込みました。

それにしてもこれが透明感のあるうまくちの熱燗とよく合うこと。
あっという間に最初の2合徳利を空にして、2本目に突入したのでした。

上田城千本桜まつり

2008.04.16

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弊社の隣に位置する上田城跡公園の桜はいよいよ今が満開、ピークを迎えています。
公園の中では連日「上田城千本桜まつり」と銘打って多くのイベントが行なわれ、たくさんの観光客で賑わっています。

そんな中、弊社が所属する上田酒造協会でも園内の一角に出店して、上田のお酒を試飲販売しています。
今日は私が当番、心地良い日差しの中、ひっきりなしに観光バスが到着するたび、額に汗してお客様にお酒を振る舞って参りました。
夕方になると、今度は地元の方々が大勢訪れ、賑わいはさらに増している感があります。
夜はお城全体がライトアップされて、ひと味違った趣きで桜を楽しむ事ができます。
日本全国、桜の名所は多々ありますが、上田の桜もぜひひとりでも多くの方に見て頂きたい思いでいっぱいです。

「レモンハート」?

2008.04.09

だいぶ前の話ですが、出張で東京へ行った時のことです。
時折伺う銀座のワインバーに、真夜中にひとり、ふらりと立ち寄りました。
いつもならば豊富なグラスワインの中から2~3杯飲んで帰るのですが、この時はふと思い立って、このお店には日本酒は置いてないのか聞いてみました。
今思えばかなり酔っていたとはいえ、ワインバーで随分無茶な注文をしたものです。
しかしオーナーのGさんはにこっと笑って「そういうお客様を待っていたのですよ」とセラーの片隅をガサゴソ探して、おもむろにカウンターの上に1本の瓶を置きました。
それは私も大好きな、北陸の某蔵元の純米吟醸酒でした。
Gさんは未開封の栓を空けてお酒をグラスに注ぎ、黙って私の前に差し出しました。
いつ来るか分からない日本酒を頼むお客、なのにそのお酒は飲み手に心地良い最適な温度で提供され、随分と感激したものです。
それからしばし日本酒談義に花が咲き、私はいつもにも増していい気分でそのお店をあとにしました。
今思うと、それはまるでお酒とバーを描いたマンガ「レモンハート」の一コマのような出来事でした。

そのお店はその後もお客様を増やされ、今も大変繁盛されています。
先日、その系列のビストロオープンのお知らせが届いたのを機に思い出した出来事です。

カザルスホール

2008.03.19

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春の暖かさに包まれた日曜日の午後、東京御茶ノ水のカザルスホールへ足を運びました。
お目当ては、当HPでもリンクさせて頂いているエレクトーン奏者、神田将(ゆき)さんのソロ・リサイタルを観に行くため。

ちなみに皆さんはエレクトーンというとどんなイメージがありますか?
真っ先に思い浮かべるのは昔ながらの、例えば結婚式などでBGMを奏でるあの音色だと思います。
しかし、現代のエレクトーンはまったく別物。
聴いた瞬間、それまでのエレクトーンの概念は、驚きとともに完全に覆されること必至です。
例えばフル・オーケストラが演奏する何十もの楽器の音を、現代のエレクトーンはたった一台で、驚きの迫力と繊細な表現力とを持って奏で上げます。
演奏者はさながらオーケストラを率いる指揮者と一緒です。

神田将さんはそんなエレクトーン奏者の若手の第一人者です。
専用の楽器「STAGEA」を駆使し、クラシックに留まらずジャズ、映画音楽、ポップスなど幅広いジャンルを多彩な表現で演奏します。
この日もラベルから始まって、「椿姫」「サムソンとデリラ」「トスカ」といったオペラ、「ペールギュント組曲」「四季」「アヴェマリア」などクラシックの名曲、映画音楽から「ニューシネマパラダイス」、そしてクライマックスは「もう1本腕がないと弾けないと思った」と語りながら演奏した「モルダウ」まで、あっという間の2時間が過ぎたのでした。

神田さんは演奏活動で全国を飛び回っています。
もし機会があったらぜひ一度聴いて頂いてこの衝撃を感じて頂ければ、ファンとしてはそんな思いでいっぱいです。

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