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ルミネ the よしもと

2008.07.10

先日、新宿にある「ルミネ the よしもと」に初めて足を運ぶ機会に恵まれました。
「よしもと」の芸人さんが毎日、しかも1日3回、日替わりで出演するこのライブハウスにはぜひ一度行ってみたいと思っていました。

当日、開場時間の午前11時30分に新宿駅直結のルミネ7階に上がると、そこはすでに「よしもと」ワールド。
目の前に広がる「よしもとテレビ通り」なるグッズ売り場には大勢のファンが詰め掛け多彩なグッズを物色中。
グッズそのものにはあまり興味がないと思っていた自分も思わず目を奪われ、ついお土産用に若手芸人ストラップをいくつか購入してしまいました。
開場の案内と同時に場内に入ると、450席ほどのこじんまりした場内は既に凄い熱気、指定席は既に完売らしく「立ち見スペース」にも大勢の観客が詰め掛けていました。

さていよいよ開演。
場内が暗転すると、舞台の両脇にある大型モニターに、CG動画と共に出演者の名前が紹介され、最初の「トータルテンボス」という文字が現れると同時に場内は大歓声。
目の前にいつもテレビで見ている芸人さんが登場すると自分も思わずヒートアップして、いつの間にかステージに釘付けになっておりました。
続いて「ロバート」「ハイキングウォーキング」と3組が登場したあとは、「万年副座長大山英雄スペシャルコント」なるコテコテの吉本新喜劇、さらに休憩を挟んで登場は「タカアンドトシ」「カリカ」「次長課長」そしてトリは本場大阪で人気を誇る「矢野・兵藤」まで、怒涛の2時間半があっという間に過ぎていったのでした。

思いも掛けない収穫は、この日初めて生で見る「吉本新喜劇」。
街角のうどん屋を舞台に繰り広げられる喜劇は、とにかく次から次へと笑いの波状攻撃で、1時間近い舞台の最初から最後まで、他の観客ともども涙を流さんばかりに笑い続けました。
とにかく役者さんの芸や笑いの質が完成されているんですね。
タイプは違いますが往年の「8時だヨ!全員集合」で繰り広げられたザ・ドリフターズの生放送のコントのように、質の高い笑いに観客は安心して身を委ねられる、そんな心地良さがありました。

そんなこんなを含めまして、ライブの醍醐味を心底堪能したひとときでした。
はっきり言ってハマりそうです。ぜひ皆様もいかがですか?

猪瀬直樹氏

2008.06.20

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写真は作家で東京都副知事、猪瀬直樹氏です。
昨日、「関東信越清酒協議会 夏季ゼミナール」なる催しが長野市のホテルでありまして、私も参加して参りました。
そのプログラムのメインを飾ったのが「この国のゆくえ」と題して行なわれた、長野市出身の猪瀬氏の講演会でした。

ご存知の方も多いかと存じますが、猪瀬直樹氏は「ミカドの肖像」で大宅壮一ノンフィクション大賞を受賞し、その後も精力的に次々と作品を発表されています。
しばらく前には、「ピカレスク 太宰治伝」が河村隆一主演で映画化され、話題を呼びました。
また、石原東京都知事が再選された際に「民間の大物を副知事に据える」と発言して物議を醸し、蓋を開けてみたらそれが猪瀬氏だったという経緯もあります。

実は私はかなり以前から猪瀬氏ウォッチャーでありまして、氏のメールマガジンも数年前から購読しております。
ただそれは一ファンというのとはちょっと違います。
猪瀬氏の論調や発言は、その鋭角さもあいまって、とかく賛否両論が渦巻く事が多い傾向にあります。
そんな批評を背に、猪瀬氏がどのような対応をしていくのか、それを追うのがちょっとした知的好奇心をくすぐられる思いがして、つい注目してしまうのです。

この日の第一声は「実は今日は太宰治が入水自殺した日なんだよね」という、氏ならではの挨拶で始まりました。
それから1時間半、猪瀬氏が歴任して何かと物議を醸し出した道路公団民営化推進委員会から現在の東京都副知事に至るまで、自身の経験と綿密な裏付けからなる国家論や経済論を展開され、最後は「仕事にしても責めなくちゃ駄目だね。待っていて何か生まれると思ったら大間違いだよ。責め続けて下さい」というエールを締めの言葉として1時間半の講演は終了しました。

私としては先程も記した通り、せっかくの猪瀬氏だからこそ是々非々の立場で聞こうと耳をそばだてていたのですが、結論から言うと大変面白く、そして氏の話術に引き込まれた1時間半でした。
当たり前ですがすべての話が猪瀬氏の立場から語られていたので、それを丸々鵜呑みにする事はできないと構えた部分もありましたが、それでも具体的な数字を挙げながら論理的に話す猪瀬氏の話の講演はとても魅力に溢れ、そして楽しいものでした。

私はつまらない講演会だとすぐに寝てしまう悪い癖があるのですが、今回はまさに寝る間も惜しい、そんな思いで対峙した講演会でした。

ちなみにそのあとの懇親会では、長野県の各蔵のお酒がずらりとテーブルに並びました。
私もせっかくの機会だからと、意地汚くも片っ端から飲み倒したのですが、改めて長野のお酒の魅力に大いに酔いしれた、そんな一晩でした。

e-Tax 

2008.05.04

ゴールデンウイーク中ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日は税金の電子申告、即ち「e-Tax」のお話です。

我々の業界は月に一度、酒税の申告を税務署に行なわなければならないのですが、他の納税申告同様、事あるごとに税務署の方からこれを「e-Tax」で行なうようお願いされていました。
とにかく税務署の方と顔を合わせるたびに「e-Tax」導入の話になるので、これがいかに国税庁の優先事項なのか容易に想像は付いたのですが、そんな中なぜ私がなかなか「e-Tax」に踏み切れなかったかというと、ひとつに私がパソコン音痴であったこと、それともうひとつ、所轄税務署があまりに近くにあったからです。
だって、歩いて持っていった方が早いんですもの。

でも思い返せば昨年の12月、パソコン音痴を繰り返す私の元にわざわざ長野市から税務署の担当署員の方が来社され、普通ならばすぐに終わってしまうであろうパソコンの設定や操作の説明を、飲み込みが遅い私の為にわざわざ2日間、しかも両日とも昼食も摂らずに行なって頂き、その熱意にほだされてついに私も「e-Tax」デビューと相成ったのであります。

あれから半年経ちますが、いろいろありました。
始めるに当たって準備しなければならない「住民基本台帳カード」とカードの読み取り専用機をようやく揃えて意気揚々と送った第1回の申告が、欄を間違えて打ち込んでしまい間違いだらけ。
それを件の税務署の方に電話で手取り足取り教えてもらいながら申告のし直し。
次に、2月は日曜日に書類を作成して送ったらすんなり処理されたので、翌月も日曜日に送ったら、今度は何としても先方にアクセスできない。
設定ミスだろうかと1時間以上苦労してアクセスしてはみたものの結局送れずじまい。
翌日の月曜日に電話で相談したら、基本的にアクセスできるのは平日の9:00~21:00までとの事・・・そういえば一番最初に聞いた記憶が・・・。
ちなみに2月は確定申告の時期なので日曜日も受け付けていたとの事でした。

そんなこんなで4月も、従来の酒税申告以外に年に一度提出しなければならない申告がいくつかあって、税務署の方には「できたらやりますけど、無理かもしれませんよ~」「まあそんな事をいわずに」と丁々発止のやり取りがあったのですが、やってみたら30分で全部送れちゃいました。
我ながら成長したと、ひとり悦に入る今日この頃です。
まあ、慣れている方からしてみれば、今さら何を言っているんだと笑われてしまうかもしれませんけど。

真田まつり

2008.04.29

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本日上田市では、上田城跡公園を中心に「真田まつり」が大々的に行なわれています。
上田が誇る真田氏にちなんで、大掛かりな武者行列をはじめとした様々なイベントが、中心市街地の道路を全面通行止めにしてそこここで行なわれています。
私も休日の事務仕事を抜け出して、正午を回った頃に散歩がてら、歩いて数分の上田城跡公園に足を運びました。
この春一番の汗ばむような暖かさとあいまって、園内は大変な混みようです。
メイン会場ではちょうど武者行列の出陣式が始まる前で、鉄砲隊の演舞が行なわれていました。
火薬の大きな音が鳴り響くたびに、会場からはひときわ大きな歓声が上がっていました。

ちなみに私も数年前までは、何年か続けて甲冑を身に付けて武者行列に参加したことがありますが、何が大変かってそれはトイレ。
甲冑を着てしまうとそれこそ出し入れする場所がなく、仕方がないので我慢するのですが、どうしようもなくなった武者が何人も商店街のファーストフードのお店やコンビニのトイレに飛び込む姿は、自分の立場も忘れて何ともシュールでありました。

もうひとつ思い出したのは、15年程前、初めてこの「真田まつり」に裏方として参加した時のこと。
いきなり大きなほうきとチリトリを手渡されて何をするのかと思えば、武将が乗った馬のあとについて、場所に構わずぼとぼとと垂れ流すフンの後始末。
次から次へと移動して馬の後始末に追われながら裏方の大変さを身を持って味わった、今となっては懐かしい思い出です。

今日は下ネタ続きでごめんなさい。
でも「真田まつり」そのものはとでも雄大で、そして上田が誇るお祭りのひとつです。

初鰹

2008.04.24

昨夜もまた、上田の街の片隅にあるお気に入りの居酒屋でほろ酔い気分でした。
カウンターでうだうだ飲んでいるうち、メニューに見つけて注文したもののひとつが「初鰹の刺身」。
ご主人に聞くと正直に「秋の戻り鰹に比べたら色も淡いし、脂も少ないし、酸味も強い」と教えて下さいました。
だから秋の味わいを期待しないように、という商売を度外視したアドバイスでした。

でも、スーパーなどの刺身やたたきの味に慣れてしまった昨今を思うと、逆にそんな本物の初鰹の味わいをぜひ覚えておきたいと思って注文しました。
しばらくして出された「初鰹の刺身」、確かに色合いはよく見る濃い褐色からは程遠い、ピンクに近い淡い朱色です。
まず、薬味を何も付けずに一切れ頬張ると、なるほど、脂をほとんど感じないさらりとした味わいで、飲み込んだあと酸味が口の中に広がります。
でもこれはこれで十分においしい。
そのあとは一切れずつ、薬味を付けたり山葵を付けたり、あるいは醤油の量を調節したり、その味わいを楽しみながら初鰹の風味をしっかりと頭に叩き込みました。

それにしてもこれが透明感のあるうまくちの熱燗とよく合うこと。
あっという間に最初の2合徳利を空にして、2本目に突入したのでした。

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