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35周年ツアーファイナル

2023.02.18

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1999年12月31日ジャスト0:00。
東京ベイNKホールのステージからひとりひとり姿を消し、この日、デビュー以来の公約であった「解散」を遂げた聖飢魔Ⅱ。

しかし彼らは5年ごとに復活し、そのつどライブを重ねては「引退したあとに観客動員を増やしていく驚異のバンド」として名を馳せてきました。

私もそのつどプラチナチケットをゲットして、長野、東京とライブに駆け付けましたが、5人の超絶かつパワフルなテクニックは、衰えるどころか回を増すごとにパワーアップしていきました。

そして今回。
10月から2月にかけて「地球デビュー35周年」のツアーが開催され、代々木第一体育館で行われたツアーファイナルの様子がWOWOWで生中継されました。

デーモン閣下をはじめとして、10万60歳を迎えるとは思えぬメンバーたちの技術に裏打ちされたプレイは今回も鳥肌もの。

閣下によると、今日のツアーはこれまでの聖飢魔Ⅱ史上、最多の観客動員数となったそうです。

そして私が心底感動したのは、ライブもクライマックスを迎えんとした時にデーモン閣下がMCで語った次のひとことでした。

「長くやって来たけれど、もはや我々には解散する理由が見当たらないんだよね」

「(コロナがあって35周年のツアーが延びたため)気が付けば『地球デビュー40周年』はもう再来年だ。メンバーはみんな身体に何らかのガタがきているので、どんな形になるかは分からないが、我々はきっと再集結する」

会場が大きな拍手に包まれたのは言うまでもありません。

それにしても「解散する理由がない」とサラリと言ってのけるカッコよさ。
メンバー同士の信頼感に裏打ちされたこの言葉。
本当にカッコいいし、素晴らしいよ。

しかも聖飢魔Ⅱは、バンドを立ち上げたダミアン浜田や、しばらく前までギターを弾いていたエース清水をはじめとして、辞めていったメンバーをもの凄く大切にしているんですよね。
現にこの日も、前ベーシストであるゾッド星島がステージに登場したし。

そしてツアーファイナルとなったライブのエンディング。

アンコールは一切無く、1999年に解散した時のように、横一列に並んだ5人のメンバーがひとりひとり踵を返して順番に背後の扉に消えていき、3時間の圧巻のステージは大きな余韻とともに幕を閉じたのでした。

閣下・殿下・和尚・代官・参謀(メンバーの敬称)、2年後の再集結を楽しみに待っています。

お気に入りの席

2023.02.13

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写真は行きつけのスターバックスの、私のお気に入りの席です。

南側の窓に面した、左側から3番目の、一人掛けのシートです。

この席が空いていると「しめた!」と思いながら一目散です。

昼でも夜でもこの席に座ると、何だかすごく気持ちが落ち着くんですよね。

いつも頼むのはホットコーヒーのショートサイズを、使い捨ての紙カップではなくてマグカップで。

以前は小腹が空いていると、それを満たすのにピッタリな「フレンチトースト」も一緒に頼んでいたのですが、ある日を境にメニューから無くなってしまいました。

カウンターにバナナが置いてあって、普段は果物を食べない私が思わず頼んだこともありました。
1本100円。
ちゃんとお皿も付いてきました。
その時は「バナナ、時々置くんですよ」と言われましたが、その後見たことはありません。
バナナ・フェアの時も置かれてなくて、「バナナ・フェアに置かずしていつ置くの?」と思ったものでした。

この席に座ると、普段はせわしなく動き続けている私が、窓外の景色を眺めながら、ついぼんやりと考え事に耽っていることに気が付きます。

このお店の雰囲気が好きで、テイクアウトの際も、ドライブスルーではなく、あえて店内に入って注文して、店内の空気に触れる毎回です。
そんな時にそのお気に入りの席が空いていると、もったいない思いでいっぱいになります。

ちなみにそのお店はスターバックス上田中央店です。

バート・ランカスター

2023.02.04

WOWOWで録画していた、ルキノ・ヴィスコンティ監督の「家族の肖像」を観ました。

初めて観ましたが、素晴らしい映画でした。
公開された1978年、単館上映された岩波ホールで鑑賞したかったと改めて思いましたが、でもこれはある程度人生経験を重ねて分かる作品とも感じました。

主役は名優バート・ランカスター。

で、私はバート・ランカスターが大好きなのです。

とはいっても、彼の生涯の出演作で観たのはほんの一部で、語るには程遠い「にわかファン」です。
でも好きなんですよね。

バート・ランカスターで好きな作品は?と問われたら、一般的にはこの「家族の肖像」をはじめとして、映画史に残る傑作を挙げる方が多いでしょう。

でも私が好きなのは、中学生時代に、地元の汚い映画館で立て続けに観た「カサンドラクロス」と「合衆国最後の日」なのです。

どちらも手元にDVDがあって繰り返し観るのですが、何回観ても飽きることがない、私の大のお気に入りの2本です。

「カサンドラクロス」は、WHO本部で極秘開発中の細菌を浴びてしまったテロリストが逃走中に乗り込んだ大陸横断特急を、廃線となった崩壊寸前のカサンドラ大鉄橋を渡らせて転落させてしまおうと軍部が企て、それに気が付いた乗客が阻止しようと対決する、鉄道パニック映画です。

バート・ランカスターは列車転落を指揮するアメリカ陸軍大佐を演じていますが、とにかく渋くてカッコいい。

この映画にはその他にも、このようなジャンルの映画になぜ?と思わせる大物俳優が大勢出演しています。

ソフィア・ローレン。
リチャード・ハリス。
リー・ストラスバーグ。
エヴァ・ガードナー。
イングリット・チューリン。
マーティン・シーン。
O.J.シンプソン。
レイモンド・ラブロック。

ね、凄いと思いませんか!?

そして「合衆国最後の日」。

バート・ランカスター演じる脱走兵たち3人が、核ミサイルの基地を乗っ取り、大金とともにアメリカ大統領を人質に要求するという壮大なサスペンス映画です。
「大統領(ミスター・プレジデント)、人質はあなただ!」というキャッチコピーは今でも心に焼き付いています。

本当に面白かった!

脱走兵のリーダーを演じるバート・ランカスターはもちろんですが、同じく脱走兵のバート・ヤング(「「ロッキー」のポーリーです)、アメリカ大統領のチャールズ・ダーニング、軍隊を指揮する将軍のリチャード・ウィドマーク。
あまりにカッコいい白眉の演技に、中学生ながら心が躍りました。

ちなみにどちらの映画も音楽はジェリー・ゴールドスミス。
大好きなんです!
「カサンドラクロス」はサントラも持っています。
映画音楽の世界では、ジョン・ウイリアムズと並んで双璧だと思っています。
あ、でも、今まさに自伝映画が絶賛公開中のエンリオ・モリコーネもいますね。

という訳でバート・ランカスターと「家族の肖像」。
時間が空けばまた観ると思います。
それにしても先月のWOWOWのルキノ・ビィスコンティ特集は凄かったなあ。
録画はしたけれど制覇するのはいつになることか・・・。

THE LAST ROCKSTARS

2023.01.28

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写真は公式ホームページより


ついにデビューしました。

THE LAST ROCKSTARS (ザ・ラスト・ロックスターズ)。

メンバーが凄い。

YOSHIKI (X JAPAN)

HYDE (L'ARC~EN~CIEL/VAMPS)

SUGIZO (LUNA SEA/X JAPAN)

MIYAVI

そう、この豪華絢爛たるメンバーが集まって、新しいバンドを結成しちゃったんですよ。

きっかけは、怪我やX JAPANの活動休止でドラムを叩く機会がないYOSHIKIに対し、HYDEが「一緒にロックしましょう」と声を掛けたのだとか。

そして昨日、WOWOWで有明アリーナのライブを生中継したので、満を持して観ました!

カッコよかった。
シビれました。

ちなみにこのライブ以前に、ファンに公開されていた新曲はたった3曲。

一体どんなセトリになるのだろう?という不安をよそに、ライブではさらなる新曲あり、メンバーのソロコーナーあり(コルセット無しでドラムを叩きまくるYOSHIKIに心打たれました)、これまでのX-JAPANやHYDEやMIYABIの持ち歌ありで、一気呵成にファンの心を鷲づかみにした2時間30分でした。

嬉しかったのは、とにかくメンバー4人が、眩しいほど仲睦まじかったこと。

特に、昨今のX JAPANやL'ARC~EN~CIELの状況を知っている身としては、YOSHIKIやHYDEが子供のように絡み合う姿に、嬉しさで涙を禁じ得なくなってしまうのでした。

目が釘付けになったのは、YOSHIKIも「すごいね!」とツッコんでいましたが、SUGIZOのボンデージ風のパンツ(笑)。
年末の「紅白歌合戦」でも着ていましたね。

それとMIYAVI。
これまであまり観たことありませんでしたが、MIYABIのギタープレイ、超絶カッコよかった。
彼が弾いているシーンがアップになると目が釘付けになりました。
(余談ですが数年前、ハリウッド映画「キングコング:髑髏島の巨神」の冒頭に出演していて、映画館で「えっ、MIYAVI?」って驚いたのが懐かしいです)

YOSHIKI、HYDE、SUGIZO、MIYAVI。
この4人が合体して、パワフルで美しさに満ち満ちた、未知のサウンドを奏でる新たなバンドが創出された事が、テレビ越しに観ていてもしっかりと伝わってきました。

もう一度言います。

THE LAST ROCKSTARS。

カッコよかった!
シビれました!

ツアーはこのあと、東京ガーデンシアター2DAYSを経て、ニューヨーク、ロスアンゼルスへと続きます。

あ~、私もライブ、観に行きたいっ!

対話集の魅力

2022.12.31

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大晦日に、ひとり事務所で仕事をしながら、ちょっとひと息ついて打っています。

対談集が好きです。

好きな作家やアーティストが対談している本を見つけると、つい買ってしまいます。

原点は高校時代に何気なく買った中上健次と村上龍の対談集「ジャズと爆弾」でした。

当時「枯木灘」を発表したばかりの中上健次。
方や「限りなく透明に近いブルー」で芥川賞を受賞したばかりの村上龍。

このふたりから発せられる、知的好奇心に満ち満ちた文学論に魅せられて、授業を受けているふりをしては、何度も何度もぼろぼろになるまで読み返しました。

ふたりの対談から出てくる数多の作家、セリーヌ、ジャン・ジュネ、マルキ・ド・サド・・・これらの作家を私も追い掛けました。

村上龍が小説のクライマックスに書いた、明け方にほんの一瞬顔を見せる「限りなく透明に近いブルー」な空の美しさを見るために徹夜をしたりもしました。

こんな話題を出したのは、昨夜久々に一冊の対談集を書架から引っ張り出したから。

「柄谷公人 中上健次 全対話」。

文字通り、評論家の柄谷公人(からたに・こうじん)と中上健次の、1978年・1979年・1989年・1991年の4回、延べ30年に渡るふたりの対談が掲載されている対話集です。

酒のお供に久々にページをめくった本書ですが、止まらなくなってしまいました。

ふたりの文学論・作家論・ひいては人生論が、あまりに強烈な熱と、そして毒とを持って、すべてのページから発せられています。

そしてふたりが考える「文学とは何か」というテーマを、時代を風靡した作家や作品を次々と俎上に載せながら、一切飾らない言葉で語り尽くしています。

そうそう。
中上健次は柄谷公人から勧められてエリック・ホッファーやフォークナーを読み大きな影響を受けた事を知って、私も「積ん読」覚悟でこのふたりの著書を買ったなあ、なんて事も思い出しました。

新酒「搾りたて生原酒」を飲みながら読み始めた本書ですが、いつの間にか酒肴そっちのけで釘付けになり、盃を傾けつつ、ページをむさぼり読む自分がいた、年末の夜のひとときでした。

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