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「マネーの虎」

2015.04.11

夜、自宅で見る「YouTube」で、最もアクセスする回数が多いのが日本テレビで放映されていた「マネーの虎」です。
どの回も何十回見ても見飽きない面白さです。
昨夜も気が付いたら深夜でした。

15年ほど前、深夜枠で放映されていた時むさぼるように見ていた「マネーの虎」、今でももっとも好きなテレビ番組のひとつです。

「虎」と呼ばれる出資者5人を前に、その日の志願者が自身のプランをプレゼンテーションし、希望額に達すれば全額を出資してもらえるというこの番組。
しかしプランに甘さや綻びがあれば出資者から容赦なく批判・罵倒され、時には出資者同士もいがみ合うという強烈な番組でした。

司会の吉田栄作も含めて、すべての出演者が各々の人間性剥き出しで対峙するその姿に、毎回画面に釘付けになりました。

のちに出資者である「虎」が語ったところでは、ノーギャラで交通費も自腹、机に積んだ札束ももちろん自己資金との事でした。

「あなたの希望額に達したのでマネー成立です」
「あなたの希望額に達しなかったのでノーマネーでフィニッシュです」
司会の吉田栄作がどちらの決まり文句を告げようとも、どの回も不思議なカタルシスが心の奥に残ったものでした。

「虎」の中にも、個人的に好きな「虎」と嫌いな「虎」がはっきりといました。
そんな「虎」の社長たちも、15年経った今では成功者とそうでない者とがはっきりと分かれているようです。

当時は若輩と思っていたひばりプロダクション加藤和也社長は、実は随分と人を見る目を持っていたことに今気付かされます。

座右の書

2015.04.04

作家西村賢太。
彼の日々の生活を綴った「一私小説書きの日常」シリーズを読んでいると、彼が敬愛する藤澤清造や横溝正史の作品を繰り返しひも解く場面に出くわします。

何度読んでも読み飽きない、自分にとって片時も離せない一冊というのは確かにあります。

私にとってはそれが中上健次の「岬」「枯木灘」「地の果て至上の時」3部作や「ゴッドファーザー」だったりします。

中上健次は破壊衝動にむせ返る「十九歳の地図」「灰色のコカコーラ」といった初期の作品から、それが濃密に昇華された当該3部作、そしてより円熟味を増した後期の作品まで、どれを取っても珠玉の一冊だと思っています。

中でも、学生の頃に激しく読み込んで衝撃を受けた「岬」「枯木灘」「地の果て至上の時」のいわゆる竹原秋幸3部作は、今も常に携帯する一冊になっています。
文庫版はそれぞれが茶褐色に変色してぼろぼろですが、それがまた愛しく感じられます。

そういえば中上の故郷、和歌山県新宮市にある中上健次資料収集室を訪ねた際、館長さんとお話しする中で館長さんの一冊をお伺いしたところ、「奇蹟」との回答が帰ってきました。
それからは「奇蹟」も手放せない一冊です。

ところで西村賢太。
冒頭の随筆によると、ほぼ毎日、まずは夜の入りしなに外食にて、時には主食2品を超えて平らげ、それから執筆。
「夜更」(西村賢太)のあと明け方に寝る直前に、これまた何人前もの酒肴と宝焼酎・黄桜辛口一献を嗜み、さらに締めの淡水化物を堪能して満腹で睡眠、この繰り返しです。
それを正直に語る私小説家ならではの彼の姿勢も含め、このシリーズは驚嘆の連続です。
それと、憧れのビートたけしと初めて会ったその日に思いも掛けず酒席をともにする、夢のひとときを綴った一文は必読です。

上田城 千本桜まつり

2015.03.28

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東京ではもう桜が開花しているとか。
信州はひと足遅れて4月に桜の季節が訪れます。

真田幸村公のお膝元、我が上田城跡公園も長野県屈指の桜の名所。
今年も「上田城千本桜まつり」が4月8日(水)~19日(日)で開催されます。

この期間、見渡す限りの桜に囲まれて、公園内ではさまざまなイベントが行なわれます。
そして地元の特産品も数多く出店し、もちろん上田酒造協会も全蔵元が試飲販売しております。

もしお時間があれば、上田城跡公園から歩いて10分ほどの弊社でも試飲は大歓迎なのでお立ち寄り下さい。

そして今月、弊社のすぐ近くに、私が上田で最も好きな蕎麦屋さんのひとつが移転オープン致しました。

「くろつぼ」(写真2枚目~4枚目)。

蕎麦が美味しいのはもちろんですが、ここは酒肴も極めて秀逸な一軒です。
もちろん地酒のメニューも豊富です。

私は移転オープン2日目に飛び込んだのですが、以前は電車かタクシーで通っていたこの味が徒歩数分で楽しめると思うと嬉しい限りです。

3月は昼だけの営業ですが、夜営業も少しずつ増やされていくとの事です。
楽しみ~。

将棋界の一番長い日

2015.02.28

今年もいよいよ「将棋界の一番長い日」が訪れます。

プロ将棋界は名人を筆頭に、A級・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組・フリークラスと、完全なピラミッド社会になっています。

そして1年かけて各クラスごとに10局前後を戦い、成績上位者は昇級し、下位者は降級します。

現在、頂点に君臨する名人は羽生喜治。
そして最上位のA級に所属する棋士はわずか10名。
この11名がトップ棋士と呼ばれます。

そのトップクラスのA級の最終局が一斉に行なわれる日が、通称「将棋界の一番長い日」です。

トータルでトップの成績を修めた者は4月から始まる名人戦7番勝負で羽生名人に挑みます。
下位の2名はその瞬間にB級1組へ降格します。

まさに名誉と地位とを賭けた戦いです。
加えていえば、降級すると月給や対局量も激減します。

対局は午前10時に始まり、終局は大抵深夜、時には翌日朝に及びます。

持ち時間は1人6時間。
一手指すのに1時間や2時間は当たり前。

現時点で名人挑戦の可能性があるのは4名。
降級はすでに1名は決まり、そして残る可能性は3名です。

この「将棋界の一番長い日」が朝9時30分から終局まで完全生放送されます。

そこには昇級・降級を巡ってさまざまな人間ドラマが繰り広げられます。

深夜、壮絶ともいえる投了の瞬間は、そこに全力を尽くした人間の美しさと、勝者と敗者との過酷な現実とが映し出され、観る者をただただ圧倒します。

さあ、明日は眠れないぞ。

アッコちゃん

2015.02.06

伊勢丹の公式PV「IESTAN-TAN-TAN」が素敵です。

「伊勢丹従業員500人が踊る」とのことですが、楽しくて、レビューにもある通りまさに「デパートに行きたくなる」思い。

最初は音声なしで映像だけで見ていたら途中でいきなり大好きな矢野顕子が出てきて「何で?!」って思いましたけど、音声入りで聴いたら納得できました。
そう、BGM担当は矢野顕子。
しかも最後はメイキングまであるし。
感動しちゃいました。

で、矢野顕子。

個人的に一番好きなアルバムは「ただいま。」と「愛がなくちゃね。」。

その頃行った渋谷公会堂のライブはドラム高橋ユキヒロ、キーボード坂本龍一、ベース細野晴臣、ギター大村憲司、つまり当時のYMOのツアーそのまんまで興奮したり。

有楽町朝日ホールでのライブではピアノが2台置かれていて、それを見ただけでもう分かるんですけど、案の定途中から坂本龍一が加わっての連弾になったり。

軽井沢大賀ホールで娘と行ったライブでは、客席が半分も埋まっていない静けさとは裏腹に、アッコちゃんが「さっき決めた」セットリストの数々の名曲をいつものように即興で弾きまくる姿に、感動で涙が出てきたり。

弾けないくせに楽譜まで買ってしまいました。

で、最初に書いた「ISETAN-TAN-TAN」、よかったらネットでチェックしてみてください。

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