村上春樹の新刊「騎士団長殺し」が刊行され、発売日には徹夜組まで出て社会的ブームになっている中、私もすぐに購入しました。
で、読み始めようと思ったところ、迂闊にも前々作「1Q84」を未読だった事に気が付き、「騎士団長殺し」で湧く世間に背を向けて、今ごろになって「1Q84」を読んでいます。
こんな奴いないだろうなあ、とか思いながら。
「1Q84」は単行本にして3冊、文庫本で6冊にわたる大長編ですが、そこは村上春樹。
ページをめくり始めたら止まらない面白さで一気読みで、あと6分の1を残すところまで来ました。
このあと時間を見つけてクライマックスまで一気読みしようと思っていますが、わくわくする思いと共に読み終わってしまう一抹の寂しさがある事も否定できません。
それにしても相変わらず村上春樹って素敵です。
彼の文章や物語の構成の魅力って、デビュー作の「風の歌を聴け」から一貫して変わらない・・・どころか、年齢を重ねるごとにどんどんパワーアップしていますよね。
前作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」も、読み終えた瞬間は村上ワールドの魅力と感動から抜け出せなくて、しばらく身動きできないほどでした。
ちなみに「1Q84」、たぶん多くの読者がそうしたように、私も堪らなくなって、作中に何度も出てくるヤナーチェクの「シンフォニエッタ」のCDを買ってしまいました。
毎日、車のカーオーディオで聴いています。
どうしてこういう曲を選べるのかなあ。
村上春樹はエッセイや紀行文も大好きですが、私が高校の時に何気なく買った村上龍との対談集「ウォーク・ドントラン」に随分と触発されたことを覚えています。
さあて、残り読むぞ。