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届かない!

2017.12.16

今週の水曜日。
この日に届くはずの大量の資材が届きません。
しかも急ぎの荷物です。

夕方痺れを切らして、東京の業者の担当K君に電話。
驚くK君が「調べます」といって折り返し来た返答は「担当者が積み忘れた」との初歩的なミス。

ひたすら謝るK君に「至急手配し直すように」と告げて、翌日発送・翌々日着で出荷しますとの連絡が来たのは1時間後でした。

そして到着日の午前中、K君から「午後1時前後に着くとの事です」とわざわざ連絡があり、その通りの時間に荷物が届いて、当社としては作業工程がずれ込むという迷惑は被(こうむ)りましたが、まあ一件落着です。

驚いたのはその直後。
何と東京からK君がお詫びに来たのです。

いや、もちろんK君がちょうどこの時期に営業で長野県に来ている事は、事前の会話で分かっていました。

でもトラブルの責任を感じて、広い長野県を回る中で、わざわざ荷物の到着の時間に合わせて、手土産持参で謝罪のために顔を出してくれたK君の気持ちが嬉しかった。
「申し訳ありせんでした」と頭を下げる彼の顔を見て、もやもやした気持ちも全て吹っ飛びました。

謝罪のあったその後は和やかに商談。
トラブルがあった時こその誠意のあり方をK君から見せてもらい、清清しさと共に彼を見送ったのでした。

東京将棋会館

2017.11.12

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先日出張で東京へ行った時のこと。

初めてお伺いする訪問先が神宮前だったので、携帯で地図を見ながら千駄ヶ谷駅で下車。
東京体育館を横目に鳩の森神社を抜けると、すぐ脇に懐かしい建物が目に入ってきました。

東京将棋会館。
将棋の総本山であり、普段はプロの対局もここで行なわれています。

そして学生時代は2階の将棋道場へよく通っていました。
妻に将棋の魅力を知ってほしくて、プロの対局を見せてほしいと日本将棋連盟に手紙を出し、3階の特別対局室で5分間だけ見学を許されたのもいい思い出です。

時間に少し余裕があったので、吸い込まれるように館内へ足を踏み入れてしまいました。

1階はグッズ売り場で、将棋の盤・駒から扇子や本に至まで、ありとあらゆる将棋グッズが所狭しと並んでいます。
ちなみに3階以上がプロの対局室となっていて、一般は入場不可です。

そして私は2階の将棋道場へ。
もちろん将棋を指すつもりはなかったのですが、何となく懐かしい風景を見てみたかったのです。

道場では老若男女が将棋に没頭し、学生時代の自分の姿を重ね合わせて、しばしノスタルジックな感傷に浸る自分がいました。

帰り際の出口では、プロ棋士で漫画「ハチワンダイバー」の監修を手掛けた鈴木大介八段と、プロ屈指のイケメン阿久津主税八段と鉢合わせし、大いに感激!
鈴木八段はスーツ姿だったので、たぶん対局を終えたあとなのだろうと調べたら、やはりこの日は短時間の対局が入っていて、鈴木八段が勝っていました。

思いも掛けず25年前にトリップした、懐かしさに包まれた30分の出来事でした。

2週続けて将棋の話になってしまいました。

映画「聖の青春」

2017.11.07

観たくて観たくて仕方なかったのに映画館で観られなかった「聖の青春」。

ついにWOWOWで放送されたので録画して、ようやく観ることが出来ました。

で・・・がっかりしました。

命を賭けて将棋を指した村山聖(さとし)の生きざまも、ノンフィクションの傑作「聖の青春」の魅力も、ほとんど伝わってきませんでした。

まず、松山ケンイチはじめ登場人物の将棋の駒の指し方がまったくなっていない。
なので、それだけでリアリティがゼロでした。
駒の指し方にはこだわったとどこかに書いてありましたが、「あれで?」という感じで、観ていて落胆しました。

そして羽生喜治や村山の師匠の森信夫をはじめとする実在の棋士も、風貌やクセなどの上っ面を真似ているだけで、人間そのものを掘り下げて描いていないし、だから魅力がちっとも伝わってこない。

一番の不満は、村山と師匠の森との、親子以上と言われた師弟の日々の交流が全然描き切れていなかった事。
そこがあればもっともっと村山聖が輝いたはずなのに・・・。

個人的には大好きな松山ケンイチが体重を20キロ増やして臨んだ本作ですが、脚本や演出のダメダメさで、村山聖の魅力を伝えるのには未消化のまま終わってしまいました。

村山聖って、もっと凄いんだぜ。

ただ、今回は映画館ではなくWOWOWの放映で観たので、スクリーンで観ずして批判をするなというご意見は甘んじて受けます。

恥はかき捨て

2017.10.28

とんぼ返りで大阪へ出張してきました。

久々の大阪で感動&困惑したのは、今回もやはりエスカレーターでした。

そう、ご存知の通り、関西のエスカレーターは、追い越しは左側なんですよね。
分かっていながらいつものように左側に立って進路を塞いでしまい、前の人を見て慌てて右側に寄る始末。

ところで私、25歳の時に約半年間、お酒の勉強で大阪の吹田に住んだ事があります。
その時にまず驚いたのは、関西人が「あなた」の事を「自分」と呼ぶこと。

初めての人に「自分、出身どこ?」とか聞かれて、「自分の事が何で分からないの?」とか思ってました。

あの頃は、休みの日はいつもひとり京都へ遊びに行っていて、「おおきに」という言い方に憧れて、食堂とかでお店を出る時に京都人のフリをして「おおきに」とか言ってみたんだけれど、今思えば県外人バレバレだったんだろうなあ。
思い出すと恥ずかしいっ!

ちなみに上田からJRで大阪に行くには3ルートあります。

①上田→長野→(特急しなの)→名古屋→新大阪
②上田→東京→新大阪
③上田→(北陸新幹線)→金沢→(特急サンダーバード)→大阪

調べた結果、一番早いのは③、一番安いのは①でした。
②は新幹線を乗り継ぐので高いです。

「エイリアン コヴェナント」

2017.10.23

9月に観た映画から。

監督の名前だけで足を運ぶ作品ってありますよね。
「エイリアン コヴェナント」。

凄かった。
圧倒されました。
監督リドリー・スコットの世界観と映像美にひたすら酔いしれました。

変な言い方ですが、エイリアンはあくまでも添え物で、登場するアンドロイドと人間とが織り成す感情の錯綜や、両者の価値観の決定的な差異こそが、リドリー・スコットが描きたかったこの映画の本質とさえ思ってしまいました。

ちなみにこの映画、時系列的には「プロメテウス」と「エイリアン」の間に位置付けられています。

そしてオープニングは、アンドロイドのデヴィッドが誕生する「プロメテウス」のさらに前日騨から始まりますが、平和で静かに展開するこのシーンは極めて重要です。

ここからはネタバレになります。

ワーグナーが流れる宇宙船内で、平穏の中に訪れる驚愕のラストシーン。

エイリアンとの戦いに生き残った2人が目的の星に着くまで冷凍睡眠につく中、アンドロイドのデヴィッドが、自らが創造したエイリアンの幼子をいとおしむように生命維持装置に格納して、映画は静寂とともに終わります。
血なまぐささや残虐さを越えた、この作品の戦慄のクライマックスです。

「エイリアン コヴェナント」。
数ある「エイリアン」シリーズの中でも、「エイリアン」「エイリアン2」に並ぶ傑作です。
ただし前作「プロメテウス」を観ていないとストーリーが理解できないのでご注意を。

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