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お詫び

2023.12.26

いつも当ブログをお読み頂きましてありがとうございます。

とにかく慌ただしい毎日で、今回は1回お休みを頂きます。

また、あんな事こんな事、書きますので、次回までお待ちください。

「首」を観ながら思い出したこと

2023.12.14

大好きな北野武監督の「首」を観てきました。

賛否両論渦巻く本作ですが、私はひとこと「面白かった!!」
相も変わらぬ北野ワールド全開の映像と展開とに狂喜乱舞しました。

本作は、北野サイドと製作のKADOKAWAとのトラブルにより一時はお蔵入り寸前まで行きましたが、本当にそうなっていたらと考えるとぞっとします。
そう思わせるほどの快作でした。

ところで今回、チケットを買って、客席に身体をうずめて、本編前の予告編が始まって・・・その時、ふと気が付いたことがあります。

いつものように一般券2,000円を買って入場したのですが、待てよ、つい先日60歳になったばかりの私は、もしかして「シニア割引」なるものが適用されるのではなかろうか?

上映後、ロビーに戻って確認したところ、やっぱりありました。
シニア割引 1,300円。

ということは700円損した!

でもそこは大好きな北野作品に700円を投資したという事で無駄ではなかった、必死にそう自らを納得させようとしていた私でした。

それにしても「シニア割引」・・・う~ん、複雑だなあ(笑)。

これから行って来ます。

2023.11.29

今日これから名古屋へ出張します。

短い時間ではありますが、日頃から「和田龍」を大切にお取扱い頂いている名古屋の皆様へ、ご挨拶に伺います。

上田から名古屋って結構時間が掛かるんですよね。

上田→長野→「特急しなの」→名古屋

このルートで片道約3時間半です。

上田→東京が新幹線で片道1時間半ですから、やはり長いです。

お酒でも飲みながら、ほろ酔いで行ければいいのですが、実は私、昼酒に滅法弱いのです。
なので今日に限らず、基本的に昼酒はNG。
窓外の景色を眺めて、考え事をしながら、あるいは読書に勤しみながら過ごします。
そのかわり、夜は飲みますよ(笑)。

ちなみに「特急しなの」は揺れます。

振り子電車といって、カーブが多いルートを高速で走る抜けるために作られたこの車両は、その分、車体が左右にものすごく揺れるのです。

トイレに行った時なんか凄いですよ。
しっかりと取っ手に掴まっていないと、まともに立っていられませんから。

この揺れが嫌で「特急しなの」を敬遠する人も少なくないです。

でも私は全然平気。
むしろこの揺れを「特急しなの」の醍醐味として毎回楽しんでいます。

ちなみに東京と違って、名古屋はまだまだ不案内です。
ですので訪問先の地図をすべてプリントアウトして、握り締めながら一軒一軒訪ねます。

でもその先にいらっしゃるおひとりおひとりとの再会が今からどれほど楽しみか、計り知れません。

「和田龍」を支えて下さっている名古屋の皆様に感謝の気持ちを伝えに、それでは行って来ます。

京極夏彦に埋もれる。

2023.09.28

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今さらながら京極夏彦を貪(むさぼ)り読んでいます。

いつか時間が出来たら読もうと、長い間「積ん読」だった膨大な量の京極夏彦の著書から、デビュー作「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」を何十年ぶりかに引っ張り出して再読したら・・・あまりの面白さにもう止まりません。

折しも先日、京極夏彦の原点である「百鬼夜行」シリーズ17年ぶりの最新作「鵺の碑(ぬえのいしぶみ)」が発売されたばかり。

そんな中で私が今ページをめくっているのは、1995年に発売された「狂骨の夢」です。

京極夏彦の「百鬼夜行」シリーズの特徴のひとつは、何と言ってもその膨大なページ数と本のぶ厚さ。
ノベルスや文庫本だと思って持ち運びを甘く見ていると、カバンに入らず四苦八苦する事となります。
写真の通りです。

読了までの道のりが長く、途中で登場人物の名前を忘れることもしばしばなので、新たな登場人物が現れたページは、その端を折って読み進める癖すら付いています。

ちなみにデビュー作「姑獲鳥の夏」に次いで1995年に刊行された「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」は、その型破りで卓越した面白さが話題を呼んで、当時数々の書評で絶賛された事をよく覚えています。

そして今読んでいる「狂骨の夢」(ネタバレあり!)
舞台が偶然にも信州上田の造り酒屋で、私も良く知る地名も次々と出てくるので、親近感を湧かせながら読んでいたのですが・・・。

このシリーズに共通するクライマックス。
主人公の京極堂による、極めて緻密で妖艶でトリッキーな謎解きが始まると・・・この造り酒屋の大旦那、とんでもねえ奴でした。

長かった「狂骨の夢」の旅も、読了まであと30ページです。
最後のページを閉じる甘美な瞬間をどのように迎えるか、目下のところ思案中です。
まあ美酒に酔いながら、ですかね。

それにしても京極夏彦は同い年。
どのようにしたらこのような凄い文章と小説が書けるのでしょう。

セイジ・オザワ松本フェスティバル

2023.09.09

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写真上:ホール入口 (頼むとボランティア・スタッフの皆さんが笑顔で写真を撮ってくれます)

写真中:私が座った席から見たステージ (指揮者・コンサートマスター・ソプラノのソリストの迫力がダイレクトに伝わってきて圧巻でした)

写真下:2階後方から見たステージ (ステージ後方は後半の3曲目・4曲目でセットされた合唱団席です)


松本市で約一ヵ月に渡り開催される音楽の祭典「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」。

今年の目玉は何と言っても映画音楽の巨匠、あのジョン・ウイリアムズが指揮する「オーケストラコンサート Bプログラム」。
しかも1900人しかしか収容できないキッセイ文化ホールでたったの1公演のみ。
初めて知った時は驚きのあまり言葉も出ませんでした。

そして本公演は当然ながら抽選になりました。
で、外れました。

悲しみに暮れる私を救ってくれたのは、地元で旅館を経営する大親友でした。
何と、もうひとつの「オーケストラコンサート Aプログラム」の、しかもS席を2枚、プレゼントしてくれたのです。
狂喜乱舞したのは言うまでもありません。

ちなみに1992年から始まった「サイトウキネンフェスティバル松本」。
当時はチケットを取るために、長野県内に設けられた販売所に徹夜の列が出来ました。

私が過去一度だけ行ったのは、その栄えある第1回の、チケットが即日完売だったため急遽特別に公開された、小澤征爾が指揮したオペラ「エディプス王」の前日ゲネプロでした。
ゲネプロなので無料の応募制で、「当選」が記された返信はがきが届いた時は飛び上がって喜びました。

その日、2階最前列から観た小澤征爾のタクトと、ソプラノのジェシー・ノーマンの本番さながらのダイナミックな歌声は今も忘れません。

そして今回の「オーケストラ Aプログラム」。

こちらも魅力に溢れた多彩なプログラムでした。

・バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」より「シンフォニック・ダンス」

・ジョン・ウイリアムズ「チューバ協奏曲」

・プーランク「スターバトマーテル」

・ラヴェル「ダフニスとクロエ 第二組曲」

今回特筆すべきはすべての曲でコンサートマスター(ミストレス)が違っていたこと。
4曲目のラヴェル以外は初めてのコンマスがオケを仕切りました。
若い世代を育てるためとの事ですが、とはいってもそこはOMF。
初めてコンマスを努める3人ともが、普段は自身が所属するオーケストラのコンマスとして活躍しているので、実力は折り紙付きでした。

そして今回のコンサート、特に心を奪われたシーンが2回ありました。

ひとつめは「チューバ協奏曲」のカーテンコールにて。

超難解なチューバのソロを演奏し終えた奏者杉山康人と、指揮者のステファン・ドゥネーヴがふたりで指揮台に並び、楽譜の表紙に書かれた作曲者の名前を指差して「ジョン・ウィリアムズに拍手を!」と観客を促した場面。
客席が万雷の拍手に湧いた事は言うまでもありません。

もうひとつはメインの「ダフニスとクロエ」のカーテンコールにて。

こちらも鳴り止まぬ拍手の中、オーケストラの奏者同士が笑顔でお互いに抱き合い握手し合っていた場面。
OMFの一員として無事演奏が終了した事をお互いに称え合う姿は、我々観客の心をも新たな感動で揺り動かしたのでした。

そしてもうひとつ、特筆すべきはOMFの最大の特徴でもあるボランティア・スタッフの皆さん。
おひとりおひとりの暖かなおもてなしに心打たれる連続で、コンサートがより一層楽しい時間となりました。

今まで足を運んできたクラシック演奏会の中でも白眉とも言える、荘厳さと楽しさとに満ちた今回のコンサート。
招待してくれた大親友に心より感謝です。

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