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祝、移転オープン

2011.03.04

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写真:新生リビアーモ店内(カウンターの中はオーナーソムリエの坂田英昭氏)


このブログでもたびたび登場する、私の大好きな一軒「Restaurant Bar Libiamo (レストランバー・リビアーモ)」。
上田市の繁華街で営業を続けてきたこのお店が、この3月1日を以って長野駅前に移転オープンしました。

24歳の若さでお店を立ち上げ、晴れて10周年を迎えたオーナーソムリエの坂田氏からこの話を聞いたのは昨年の秋。
ちょうど10周年のパーティの余韻からひと息ついた頃でした。

連日多くのファンや常連に囲まれ、あえて移転しなくてもしっかりやっていけるであろう中、なぜ今、未知の長野市へ?
この話を聞いた誰もが、まず最初にそう思ったはずです。

それに対しての坂田氏の回答は以下の通りでした。

これから先の人生を見つめた時、お店も自分自身も更なる飛躍するためにぜひもう一歩前進したい、そんな思いを込めて移転を決心しました、そう語る坂田氏からは、新たな挑戦への希望と闘志が熱く感じられました。

そしてこのたび、グランドオープン前日の2月28日、レセプションにご招待頂いたのを受けて、心躍らせてお店を訪問しました。

長野駅から歩いて3分。
ビルの2階に上がり、眩(まばゆ)いばかりに誂え(あつらえ)られたドアを開けると、真正面にはきれいな一枚板のカウンターと、その向こうに笑顔の坂田氏が出迎えてくれました。

正面向かって右には、通りを見下ろせる足元からの大きな1枚ガラス。
そのガラス窓に並んだ、以前の店から馴染みの4人掛けのテーブルに腰を下ろしました。

我々のテーフルの奥にはもうひとつ、ソファセットが置かれた4人席もあり、このソファでシガーでも吹かしたらそざかし気分もいいことでしょう。

そんな優雅な雰囲気に浸りながら、この日も気心の知れた仲間ともども、坂田氏自慢の肉料理を肴に、シャンパン、赤ワイン、そして最後はヴィンテージ物のシングルモルトウイスキーや彼の十八番のギムレットに至るまで、新生リビアーモを堪能したのでした。

ちなみにこのリビアーモ、レストランバーとある通り、お酒はもちろんですが、坂田氏自ら作り上げる料理も絶品です。
突き出しからしっかりと手が施してあり、変幻自在の彼の料理に魅せられること請け合いです。

前菜、パスタ、魚料理、肉料理・・・いずれの皿も和・洋・中の型にはまらず、様々な調理法と食材とを駆使して、我々の目と胃袋とをその都度楽しませてくれます。

かくいう私も、ある時は県外の大切なお客様をお連れした時に、お任せで頼んだら信州産の食材尽くしのフルコースが振る舞われてお客様が大感激されたり、またある時は食後の一杯で訪れたにも関わらず隣のお客様のスパゲッティミートソースのおいしそうな匂いに辛抱堪らず、ミートソースだけをパンと一緒に出してもらったりと、わがままなリクエストにも快く答えてもらっています。

このお店は一度足を運べば、その心地よさを分かって頂けるはず。

場所は長野駅の善光寺口を出て、目の前のながの東急本店を先に進み、その奥にある東急シェルシェの並びにあるビルの2階です。
見上げると大きなガラス窓と、そこから覗く眩しいシャンデリアが目印です。

長野駅前でお時間が空いた時はぜひ足を運んでみて下さい。

「神田 木花」オープン

2010.07.01

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写真上:「神田 木花」入口
写真下:オープン直後、栄えある第1号の客として撮影した店内。
    ちなみにテーブル席や個室もあります。


このブログで2008年9月9日に登場した、東京は代々木上原にある和Cafe&和Dining「木花(このはな)」。
その姉妹店として、このたび「炭火割烹 神田 木花」がオープン致しました。

「木花」代々木上原店はオープンして以来、私自身も大のお気に入りの1軒として足繁く通うこと数知れず。
ほっと安らぐ暖かな空間と月山料理長の洗練された料理とで、その都度満足のいく時間を過ごさせて頂いております。

そして今回オープンした「炭火割烹 神田 木花」、こちらは一体どのようなお店に仕上がったのか、興味津々のまま、オープン当日にお祝いも兼ねてお伺いしました。

夕刻、神田駅西口を出て住所を頼りに探す事しばし。
徒歩数分の大通りに面した角の場所に、すぐに「木花」の看板を見つけました。
しかし若干早めに到着してしまった事もあり、せっかくだからとお店の外観を撮影しているとタイミングよく入口の扉が開き、オーナーの若松さんが開店準備のため和服姿で出ていらっしゃいました。
「女将!」と声を掛けると、驚いて振り向いた若松さんの顔はすぐに満面の笑みに変わり、こちらからの「おめでとうございます!」という言葉と共にしばし談笑。
それにしても不景気が叫ばれるこの時期に、あえて新店舗を出した女将の勇気と英断にはただただ頭が下がります。

そしていよいよオープン。
親友とふたりで入店した私たちは、栄えあるオープン第1号の客として迎え入れられました。
厨房を見ると、普段は代々木上原店を任されている月山調理長の姿も見えて、改めて今日この日に賭けるお店の意気込みが伺えます。

早速メニューを見ながら、せっかくなのでコース料理を注文しようとした私たちに、「サービスの係を慣れさせたい意味もあって、もし良かったら単品でご注文して頂けるとありがたいです」という女将の言葉。
そういう事であればと改めてメニューを見つめ直し、目に付いた料理を片っ端から注文、お店の今後のためにオペレーションの不確かなところはあえて指摘もさせて頂きました。

それにしても、メニューにずらりと並んだ数々の料理の、そのコストパフォーマンスの素晴らしさは、代々木上原店の精神をしっかりと受け継いでいます。
魚や肉などのメインの料理はもちろんですが、さり気ない突き出しの一品まで実はしっかりと仕事が成されていて、その完成度には改めて思わず感嘆の声が出てしまいます。
この日もあっという間に全ての料理を完食して、楽しい宴の時間はお開きとなりました。
見渡すと広い店内はいつの間にか満席、その盛況ぶりに私まで嬉しくなってしまいました。

ちなみに「神田 木花」、ランチでは富士吉田うどんを提供しています。
メニューには「つけめん」「カレーつけめん」「肉うどん」「生醤油温玉おろしうどん」などが並びます。
私も後日、ランチタイムにお伺いして「かき揚げうどん」を食べたのですが、その太く、もっちりシコシコしたコシと味わいに感動、あっという間に食べ尽くしてしまいました。
小皿に添えられた七味唐辛子がこれまたおいしい。
一食の価値ありです。

代々木上原店同様、神田にお越しの歳はぜひ一度「神田 木花」に立ち寄ってみて下さい。

「炭火割烹 神田 木花」
千代田区内神田3-5-3 矢萩第2ビル1階
営業時間:月~金 11:00~15:00 17:00~23:00
土   11:00~16:00 17:00~21:00
定休日 :日祝
電話番号:03-3254-4533

 

祝!「リビアーモ」10周年

2010.06.22

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写真上:リビアーモ店内
写真下:この日のひと皿


上田市の夜の繁華街の一角にある「Restaurant Bar Libiamo(レストランバー・リビアーモ)」。
私も大好きなこのお店が10周年を迎え、このたび4日間に渡って記念パーティが行なわれました。

4日間に渡って、というのは、お店の小ささもさる事ながら、「リビアーモ」に惚れ込み、そしてオーナーソムリエの坂田英昭氏を慕って通う大切なお客様を、とても1日ではご招待し切れなかったから。
ちなみに私は初日にお招き頂いたのですが、いつものように彼のおもてなしの気持ちが行き届いた、心地良くそして快適な時間を過ごすことができました。

坂田氏が「リビアーモ」をオープンさせたのは20代半ばの若さ。
そして坂田氏と私との縁は、彼が修行をしていた前のレストランにたまたま私が食事に行った事がきっかけでした。
彼はたった一度会った私の顔を覚えていてくれて、偶然にもオープン当日「リビアーモ」の前を通り掛った私を呼び止め、「今日オープンなんですよ!」と声を掛けてくれた事が、私がこのお店に足繁く通う事になる始まりでした。

このお店の魅力は、何よりもまずおいしいお酒と料理のラインナップ。
厳選されたワインやウイスキーをはじめとするボトルの数々、そして彼の手による卓越したカクテル、さらには生ビールの一杯でさえ、そのこだわりと美味しさにいつも思わず唸ってしまいます。
そして日替わりの料理のメニューも、突き出しから始まってすべてが坂田氏の手作り。
パーティ初日のこの日も、彼の心のこもったひと皿「和牛フィレ肉のサマートリュフソース」(写真下)が振る舞われました。

写真では見づらいのですが、ベリーレアに焼かれた肉の下には丁寧に裏漉(ご)しされたマッシュポテトが敷かれていて、その滑らかなおいしさといったら。
こういう「刺身のツマ」的な存在にも決して手を抜かないのが坂田氏の真骨頂。
最後はソースの一滴までパンで掬い上げ、彼の会心の料理を存分に堪能しました。

そしてこのお店のもうひとつの魅力である、心和む暖かな店内の空気。
この日もピアノとヴァイオリンの生演奏をBGMに、このお店で知り合った仲間同士が打ち解け、語り合い、そしてリビアーモの10年の歴史にお互いが酔いしれました。
かくいう私も、これまでこのお店で何人の方と出会った事か。
それはこのお店が醸し出す空気が、お酒だけでなく人との出会いまで演出する雰囲気を併せ持っているからでしょう。

パーティは坂田氏の勧めるシャンパン、ワイン、そして料理と共に進み、さらには各々が好きなものをオーダー。
かくいう私も今日のこの日を楽しむべく、珍しく葉巻をお願いし、ゆっくりと火を着けているところに「シガーと一緒に楽しんでね」と、貴腐ワインと私が大好きなマッカランが彼の手により届けられます。
連れの親友は「何かカクテルを」とお願いしたところ、坂田氏の十八番「ギムレット」が運ばれ、それからもしばし楽しい時間はエンドレスで流れていったのでした。

そして今日もまた、繁華街で飲んだくれた私は、その日の締めの一杯を求めて「リビアーモ」のカウンターの片隅に腰掛けている事でしょう。
坂田氏、そして「リビアーモ」、10周年本当におめでとう!

GW in 軽井沢

2010.05.05

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写真上:「GUILD UNIT」店内と店長のYUKIさん
写真下:愛用の革鞄


ゴールデンウイークのとある1日、ふらりと軽井沢へ行って参りました。

普段は車で行く軽井沢、でも今回のようなピーク時は別です。
駐車場さえ見つけられない大混雑を予想し、電車を利用して、それも上田から20分の新幹線ではなく、あえて在来線の「しなの鉄道」に50分揺られていくのが私の楽しみのひとつです。
小諸から軽井沢に分け入るにつれて広がる壮大な新緑、しかも左手には浅間山の雄姿、これらを眺めつつ軽井沢に向かうのがささやかな心躍るひとときです。

今回の目的は、このブログにも何度か登場したJAP工房の軽井沢店「GUILD UNIT」、冬の間は閉店中でしたがGWを迎えてオープンしたのを受けての表敬訪問です。

JAP工房は吉祥寺に本店を置く、シルバーアクセサリー、あるいは映画やロック歌手の衣装を手掛ける、ファンの間ではカリスマ的な存在としてつとに有名です。
現在進行形として、今年期間限定で再結成する聖飢魔Ⅱのすべての衣装とアクセサリーを手掛け、それに伴い本店では聖飢魔Ⅱの歴代衣装展を開催中です。
また先日13回忌を迎え、依然人気が衰えないX-JAPANのhideが愛用した目玉リングも、このJAP工房の手によるものです。

さて、軽井沢駅に降り立った瞬間、汗ばむ暑さに驚きながらも、旧軽井沢に向かって歩くこと20分。
渋滞でのろのろと進む自動車の列を横目に、真っ直ぐ歩くこともできない人の波をかき分けながら、旧軽ロータリーの少し手前に位置する「GUILD UNIT」に辿り着きました。

すぐに店長のYUKIさんが気がついてくれて、しばし話に花が咲きます。
と同時に、小さな店内に所狭しと並べられた今年のシルバーや衣類をひとつひとつチェックしながらYUKIさんの説明を聞きます。
ちなみに私が日頃愛用している革のカバンも、数年前にこのお店で見た瞬間気に入って買ったもので、それ以来愛用し続けています。
しばらく前、酔って自転車ごと転倒し、顔面打撲とともにカバンのふたが取れた時もすぐに元通りに修理して頂きました。

今回店内で私の気を引いたのは、新発売のウインドブレーカー。
黒地に刺繍が入っていて、この手の手持ちが少なかった事もあり、しばし逡巡の末購入してしまいました。
それ以外にも、JAP工房の新しいブランド「La Vie En Rose」の衣類、あるいは公式ライセンスを取って製作している数々の映画のシルバーやオリジナルのアクセサリーに目を奪わることしばし、楽しい表敬訪問の時間が過ぎていきました。

併設している喫茶店「Sin」で名物ピラミッドカレーを食べてお店をあとにし、もう一軒、これまた大のお気に入りの、旧軽井沢通り一番奥に位置する「茜屋珈琲店」を目指します。
それにしても旧軽通りの人の多い事といったら。
予想はしていたのですが、実際人の波に揉まれると、暑さとあいまって軽い目眩すら覚えてしまいました。

そうこうして辿り着いた「茜屋珈琲店」も凄い混雑を呈していました。
顔なじみのご主人やスタッフの方々も、この日ばかりは挨拶するのも憚られる忙しさです。
私は名物の長いカウンターの端に席を見つけ腰を落ち着けたのですが、次から次へとお客様の波は途切れる事なく、入口の大きな待ち合いテーブルはすぐにいっぱいになる有り様。
私が席を空ければ隣の空席も入れてふたり座れるだろうと、この日はくつろぐ事を断念してそそくさと席を立ちました。

帰り際、接客中のご主人の邪魔をしたくなくて、あえて声を掛けずに店を出たのですが、でもこちらのそういう気遣いをしっかりと理解し受け止めてくれるお店でありご主人だからこそ、ついまた通ってしまうんですよね。


JAP工房 http://www.jap-inc.com/

軽井沢「Ogosso」

2010.02.19

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久しぶりにおすすめスポット紹介です。

軽井沢「Ogosso(オゴッソ)」。
昼は看板の親子丼を筆頭に各種ランチを、夜は軍鶏(しゃも)料理はじめこだわりの一品を提供する、美味しさに満ちたスタイリッシュな居酒屋です。
場所は軽井沢駅から国道18号線を上田方面に向かって車で5分ほど、軽井沢警察署と軽井沢高校の並びです。

店名の「Ogosso」、最初はイタリア語か何かだと思ってカッコいい名前だなあと感心していたのですが、聞いてみたら膝ポンもので、信州弁で「ご馳走」を意味する「おごっそう」から名付けたとの事でした(でも素敵なネーミングですよね)。

店名もユニークですが、それ以上にユニークキャラ全開なのがこのお店のオーナー。
とある日のランチにお伺いした私を待ち構えていたのは、オーナー自らの「大爆笑これでもか!」攻撃でした。

まず店内の写真を撮ろうとするとオーナーが身を乗り出してきてポーズ!
おかげで当ブログ「おおすめスポット紹介」始まって以来の、人物写真掲載と相成りました。
そして「こいつにビールでも飲ませてやって下さい」とテーブルに出てきたのが2枚目の写真。
目玉の親父が入ったお椀、目玉の親父専用の生ビール、そしてお椀に注ぐお湯代わりの生ビール、もちろんどちらのジョッキもダミーです(私は最初にこの生ビールを掛けられるフリをされ、大慌てする始末)。
もう笑いで涙が止まりません。
その後もイタズラ用のマスタードを掛けられたり、次から次へとギャグのオンパレードで、「いつもこんな事ばっかしてんですよ」と語るオーナーの瞳は、確かに遊び心でキラリと光り輝いておりました。

とはいってもこの「Ogosso」、料理の味は天下一品。
かくいう私もこのお店を知るきっかけとなったのは、お得意先の酒販店のご主人に教えて頂いたから。
「軽井沢でおいしいランチを食べられるお店」を尋ねた時に間髪を入れず帰ってきたのがここでした。

その日はちょうど昼時だったこともあってこちらに直行、運ばれてきた名物「きたろう軍鶏(しゃも)の親子丼ぶり」を食べて、親子丼はもちろんの事、鶏スープや漬物に至るまで、そのおいしさを堪能したのでした。
加えて七味が京都祇園の原了郭「黒七味」である事にも感動。
これ本当においしいんですよね。
このお店のこだわりが垣間見えて瞬間でした。

さて、そんなおいしさと驚きとに満ち溢れている軽井沢「Ogosso」、この1月から3月末日まで店名を「冬おごっそう」と変えて、コンセプトも一新して営業中。
そのチラシにもオーナーの遊び心が溢れているので、その全文を紹介します。

「ほんの少し残念なお知らせです。
春から秋にかけて、地元信州の美味しい旬野菜等をご提供してきた当店は来春までの間、閉店する事にしました。
代わりにとても嬉しいお知らせです。
年明けから春までの期間「冬おごっそう」がオープン致します。
日本の海で獲れた美味しい旬の魚たちを安く贅沢に食せるお店です。
ぜひご堪能下さい。
2010年1月開店、3月末日閉店の特別店。冬おごっそう(意・冬のごちそう)」

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