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「登水(とすい)吟醸酒」 新酒発売開始

2010.03.26

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「登水(とすい)」2種類のうち、先に完成した「吟醸酒」新酒、いよいよ本日発売開始です。

私が言うのも何ですが、素晴らしい出来です。
フレッシュ・フルーツを思わせる鮮烈で甘い香り。
味わいもフルーティ。
華やかでふっくらとした、花のようなみずみずしいテイストが口中で爆発します。
さすがに酒造米の王様「山田錦」だけあって、その独特の膨らみと繊細さは日本酒の醍醐味満開です。

搾りたてのフレッシュさを感じて頂くため、昨年同様に初夏までは「生酒」で発売致します。
それに際しまして、当初はしっかりと「割水」をし、アルコール度数を調整して出荷しようと思っていたのですが、試飲して頂いた酒販店の経営者の皆様から「これはぜひ生原酒で発売すべき」というアドバイスを頂き、急遽「直汲みの生原酒」に変更致しました。
もちろん炭素濾過は一切していない、いわゆる「無濾過」状態です。

ぜひ今年の「登水・吟醸酒」、出来のほどを体験して頂ければ幸いです。
なお、もう片方の「登水・純米酒」はまだもろみの真っ只中。
こちらも完成が楽しみです。


〇登水・吟醸酒<直汲み生原酒>

・1.8L 2,600円(税込価格 2,730円)
・720ml 1,300円(税込価格 1,375円)

「日本酒ええじゃないか」開催

2010.03.21

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しばらく前の当ブログでも告知した酒のイベント「日本酒ええじゃないか第1回~上田の地酒ええじゃないか~」が昨夜、上田駅前のホテルにて開催されました。

このイベントは上田市内の酒販店の若手5名、その名も「上田利酒師五人衆」が立ち上げ、地元の若者にもっともっと日本酒の素晴らしさを知ってもらおうと開かれたパーティです。

記念すべき第1回は上田市内の蔵元の若手にお声掛け頂き、昨夜は私も含む3蔵がホストとして参加させて頂きました。
当日はやむを得ず参加できない蔵元も含めて、各蔵から提供された選りすぐりのお酒がズラリと並び、その光景は壮観でした。

パーティはあくまでも若手をターゲットという事で、従来の堅苦しいイメージから脱却するために会場はあえて立食。
そして会場の片隅にはレコードのターンテーブルと共にDJブースが儲けられ、生のDJが手掛けるポップなBGMが会場に華やかさを添えます。

午後6時開宴。
乾杯のあとはテーブルにズラリと並んだ日本酒が次々と開き、それぞれのテーブルで楽しい会話が弾みます。
そのテーブルの間を縫って、我々蔵元はお酌をしながら今日のお酒の説明をしたり、あるいはお客様とお酒談義で盛り上がったりと、お酒が取り持つ縁で一気に楽しい会話に花が咲きます。

途中、蔵元紹介があり、そのあとはDJタイムあり、五人衆のひとりが披露する爆笑マジックあり、さらには予定にはなかった若手の飛び入りカラオケタイムありと、従来の日本酒の会とは一線を画した楽しく賑やかな雰囲気の中で予定の3時間が一気に過ぎていきました。

そしてパーティのクライマックスは、乾杯の時のお酒が、今日並んだお酒のどれだったかを当てるティスティングの正解発表。
めいめいが自分が「これだ!」と思う酒の前に並んで、正解が発表された瞬間は大歓声が上がってのお開きのひとときとなったのでした。

このパーティがいかに成功したかは、テーブルに並んでいた何十本ものお酒が、パーティ終了後にはお客様がお持ち帰りになられてきれいに無くなっていたことからも伺い知ることができました。
今日ご来場頂いたお客様が、日本酒のおいしさや楽しみ方を、今まで以上に少しでも知って下さったとしたらこんなに嬉しいことはありません。

このイベントを企画し参加のお声掛けを頂いた「上田利酒師五人衆」の皆さんには、改めて心からの敬意を示すと共に、この場を借りて深く御礼申し上げます。

写真上:開場前に並べられたお酒の数々
写真下:ステージで自己紹介する「上田利酒師五人衆」

新酒誕生

2010.03.05

「登水(とすい)吟醸酒」の新酒がいよいよ搾れて参りました。
早速出来上がった新酒を利いてみると・・・例年をひと回り上回る素晴らしい出来です。

まず鼻を近づけるとライムや桃を思わせるフレッシュかつ繊細な芳香。
その上品で甘い香りにしばし陶然とします。

続いてひと口含むと、山田錦ならではの線の太い味わい、そしてたっぷりと乗った旨み、これらが口中いっぱいに広がって刺激し合います。
しっかりとあるはずの酸も、甘みや旨みにきれいに溶け込んで、決して突出する事なく見事に調和しています。
そして飲み込むとキレよく、口の中がきれいに洗い流されてあとには何も残りません。
その一連の味わいの流れは官能的でさえあります。
とても原酒でアルコール分が18度以上あるとは思えない飲みやすさです。

搾りの最初と最後、すなわち「あらばしり」と「責め」とでは味わいが全く異なるのも感動のひとつです。
今回の「登水・吟醸酒」の場合は、「あらばしり」は香り高く上品で軽快、対して「責め」はふっくらと旨みが詰まってとろりと濃醇、どちらも甲乙付け難い出来上がりです。
できれば両方をそれぞれ単独で発売したい思いです。

ちなみに本年度も初夏までは旬の季節商品として、「生酒」で発売予定です。
成分等の詳細はその時改めて掲載致します。

ひとつだけお詫びです。
「登水」発売以降5年間、「良質な日本酒をできるだけお求め易いお値段で」をモットーに価格を据え置いて参りましたが、原価の高騰等からどうしても若干の値上げを余儀なくされそうです。
できるだけ上げ幅は抑える気持ちでおりますが、決まり次第改めてご案内申し上げます。

なおもう片方の「登水・純米酒」は今まさに仕込みが始まったばかりです。
搾りは3月下旬の予定です。
こちらも出来上がりを楽しみにお待ち下さい。

「日本酒ええじゃないか」

2010.02.26

来たる3月20日(土)、上田東急インにて「日本酒ええじゃないか」というイベントが開催されます。

発起人は「上田利酒師五人衆」なるメンバー。
彼らは上田市内の酒販店の若手経営者5名(うち2人はご夫妻)で、日頃から日本酒の普及のために様々な情報発信やイベントを行なっています。
素晴らしいのは、今の時代なかなか横の繋がりが持ちにくい小売店同士が、各々の損得を抜きにして手を結び合い協力し合って、日本酒ひいては地域や業界の底上げを図っているという事。
そんな「五人衆」が満を持して企画したのが今回の「日本酒ええじゃないか」です。

そしてそんな「五人衆」を支援する形で主催者として名を連ねたのが「うえだNavi」。
この「うえだNavi」とは上田市の情報を網羅するフリーペーパーで、上田市内のデパート、スーパー、小売店をはじめとしてありとあらゆるところに置かれている、今や発行部数1万部を誇る情報誌です。

そんな「五人衆」と「うえだNavi」が主催する「日本酒ええじゃないか」、嬉しい事に弊社もお声掛け頂き、昨夜は企画会議が開かれました。
集まった蔵元は4蔵。
まず第1回は「上田の酒蔵」がテーマという事で、市内のやはり若手(とはいっても私は長老に手が届きそうですが)蔵元が、五人衆や「うえだNavi」編集長ともども会場の上田東急インに終結しました。

おいしい日本酒を飲みながら進んだ会議は、白熱した議論あり、はたまた笑いありで、二合徳利の空くのが早いこと早いこと。
お開きとなる頃には、数え切れないほど並んだ空の徳利と共に、イベントの形もだいぶ決まって参りました。

せっかくお誘い頂いた今回のイベント、信州の地酒の普及に少しでも貢献できるよう私も精一杯頑張って、そしてお客様と一緒に楽しみたいと思います。

なお当日の詳細は以下の通りです。

・日 時:2010年3月20日(土) 午後6時~
・場 所:上田東急イン(上田駅前。上田駅から徒歩1分)
・会 費:5000円
・定 員:50名

チケット発売場所は「上田利酒師五人衆」の各店舗です。

・地酒屋宮島酒店 電話0268-72-4039
・原商店     電話0268-22-1941
・サカエヤ    電話0268-44-2314
・田玉酒店    電話0268-22-1805   

広島軍団登場

2010.02.13

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食の月刊誌「danchu」3月号の日本酒特集を開いて思わず身が引き締まりました。
いつも大変お世話になっている広島の蔵元が写真入りで特集されているのです。
その名も「魂志会」。

私が面識があるのはこのうちの4名。
「天宝一」村上さん(右下)、「富久長」今田さん(下中)、「宝剣」土井さん(上中)、「加茂金秀」金光さん(右上)です。

どの方も経営者でありながら杜氏あるいは製造責任者として自ら陣頭指揮を取られ、その酒造りに対する溢れんばかりの情熱は、私にとっていつも大いなる刺激と勇気とを頂いています。

特集の写真もさることながら、文章がこれまた楽しい。
例えば「宝剣」の土井さんが若かりし頃、かなりやんちゃな事はお伺いしていたのですが、ここまでとは(笑)。
そしてその土井さんが酒造りに苦しむ中で、兄貴分と慕う村上さんと出会うくだりのカッコよさ、思わず身震いしてしまいました(ちなみに村上さんは昨年の12月5日の当ブログにも登場しています)。
更には女性杜氏として常に奮闘する今田さん、自らが目指す酒のために日々改革を行い続ける若きエース金光さん、どの方々も素晴らしい人たちで、そして醸すお酒は個性と魅力とに満ち溢れています。

「danchu」のこの記事を読んで、私もまた沸々と闘志が湧いてきました。
頑張るぞ!

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