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晩酌の楽しみ

2011.10.28

自宅で晩酌する時は、基本的に他社の日本酒を並べて飲んでいます。

「勉強する」と言えば聞こえはいいのですが、要は楽しいんですよね、こういう飲み方が。
その時揃っている各地の地酒を、テーブルにずらりと並べて飲み比べています。

そんな中には、本当に面白いお酒にも出くわします。

最近では、まず徳島県の三芳菊酒造「三芳菊・岡山雄町純米吟醸雫取り」。
この味わい、ひとことで言ってしまえばオレンジリキュールです。
香りからして、むせ返るようなパイナップル香、思わず茨城県の須藤本家「花薫光」を思い出しました。
そしてひと口含むと、オレンジを思わせる濃厚なフルーツの甘味が口いっぱいに広がり、その果実味たるやとても日本酒とは思えません。
いやはや、驚愕のひとこと。
お酒の概念を変えること請け合いで、日本酒ファンの間口を広げる一品と言えるでしょう。

そしてもうひとつは、奈良県は油長酒造「風の森・純米雄町22BY」。
このお酒、何と精米歩合が80%なのです。
つまり極めて低精米。
今の時代、普通酒でも精米歩合は70~65%ですから、まさに逆転の発想といえます。
それで、このお酒がとてもおいしいのですよ。
香りもフルーティで、何より味わいのバランスが見事です。
普通ならばこれだけ低精米だと雑味も出てしまいがちなのですが、このお酒にはそれが全くありません。
旨み・甘味・酸味が見事に調和して飲み飽きせず、料理と合わせるとぐいぐい杯が進みます。
コストパフォーマンスも含めて、脱帽の1本です。

我が家のテーブルを飾る数々のお酒は、基本的にはお世話になっている酒販店さんにお伺いした時に購入しています。
ただ、時には我が家のお酒の在庫が切れることも。
そんな時にはあえてコンビニやスーパーでカップ酒やパック酒を買うこともあります。

先日もそうでした。
近所のコンビニで馴染みのカップ酒を大人買いして、帰宅するなりグビリ。
うん、うまい!
普通酒には普通酒のおいしさと醍醐味とがあることを再認識しながら、その直後には2本目の封を開けている自分がそこにいました。
さあ、今宵もエンドレスです。

「カンパイFES2011」目標達成

2011.09.16

「長野県にいる1万人を目標に、9月15日18時30分、同日同時刻に信州地酒でみんな一斉にカンパイしよう!」

そんなイベント「カンパイFES」が、昨年に引き続き今年も行われました。

昨年の結果は6,744人。
目標の1万人には達しませんでしたが、第1回にして長野県内でこれだけの人が同時にカンパイして下さいました。

そして今年も迎えた昨日9月15日。

この日までに参加登録して下さった飲食店・旅館・ホテルは、昨年をはるかに上回る318軒!
さらには一般登録をして下さった皆様も大勢いらっしゃいます。

さあ、いよいよ18時30分、カンパイの瞬間です。
本部が置かれた長野市善光寺前の「日和カフェ」でも、テレビの生中継が入る中で盛大にカンパイが行われ、すぐにスタッフ一同は一軒一軒のお店へ電話を入れて人数の集計に入りました。

そして午後8時、集計結果が出ました。

10,868人!!

やりました、目標達成です!
会長の顔が涙で溢れます。

この日のために、そして信州地酒のためにお力を貸して下さった皆様、本当にありがとうございました。

でもこれはあくまでも通過点です。
もっともっと信州のお酒を飲んで頂くために、カンパイFESは来年以降も走り続けます。

醸和会ホームページ
http://jyouwa.exblog.jp/

マリコビンヤード

2011.09.12

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「シャトーメルシャン・マリコビンヤード・シャルドネ2010」を飲みました。

このワインは、私の地元、上田市丸子地区の自主管理畑「マリコヴィンヤード」で獲れたシャルドネが100%使われています。
写真のラベルにもある「椀子(まりこ)」の名前は、丸子地区の古代名から取られています。
2003年から収穫が開始されたこの畑、シャルドネの他にもシラー、ソーヴィニヨンブランが栽培されていて、毎年高品質なぶどうが収穫されています。

昨夜はアサリを蒸したものと、鶏肉に小麦粉をまぶして炒めたものとを合わせたのですが、どちらもシャルドネのキレのある酸とふくよかなボディとにきれいにマッチし、そのマリアージュを堪能しました。

ちなみに今、信州産のワインが注目を浴びています。
そして上田市がある長野県の東信地方にも様々なワイナリーがオープンしています。
特に上田市の隣の東御(とうみ)市はワイン特区に認定され、玉村豊男さんの「ヴィラデストワイナリー」をはじめとして、「Rue de Vin(リュードヴァン)」「はすみふぁーむ」等々、力のあるワイナリーが次々と誕生しています。

日本酒とワインの違いはありますが、同じ信州の醸造酒が地元のみならず全国で注目されるのは大変嬉しい事ですし、また大いに励みにもなります。

ひやおろし発売開始

2011.09.08

お待たせしました!
「登水(とすい)ひやおろし」、いよいよ9月9日から発売開始です(詳細はトップページのトピックスをご覧下さい)。

ちなみに長野県では「重陽の節句」にちなんで9月9日が「ひやおろし」の一斉解禁日となっています。

今年は春先に搾った「登水」を、「ひやおろし」の分だけあえて常温で貯蔵し、ひと夏越えた今、まろやかで円熟の味わいに仕上がっています。

昨年の「ひやおろし」は発売から3週間で完売してしまい、皆様に大変ご迷惑をお掛けしましたので、今年は約倍の量をご用意しております。

これから11月にかけて秋の味覚もどんどん登場して参ります。
山の幸、海の幸と併せて、「登水ひやおろし」ぜひご賞味下さい。

「それゆけ!!大長野酒祭り!!」

2011.08.26

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写真上:酒祭り開催中の店内
写真下:酒祭り終了時の「乾杯!」


先週の土曜日、東京は四谷三丁目の地酒専門酒場「酒徒庵」「日がさ雨がさ」「オール・ザット・ジャズ」3店のコラボによる「それ行け!!大長野酒祭り!!」が開催され、私もお酒を振る舞って参りました。

当日は長野県から16の蔵元が参加。
加えて県内のほぼ全蔵のお酒が各店にずらりと並びました。
さらには「おやき」や「信州味噌」をはじめ長野名物のつまみがテーブルを彩り、そんな中でお客様は3店を自由に出入りし、蔵元と話に花を咲かせながら長野の地酒を存分にご堪能頂きました。

ちなみに私が担当させて頂いたお店は「酒徒庵」。
お酒のお取り扱いも頂いておりますが、ひとりの飲ん兵衛としても大好きなお店で、お目当ての地酒と牡蠣と干物を求めて客の立場でお伺いすることもたびたびです。

そんな「酒徒庵」で、次々とご来店されるお客様にお酒をお注ぎしながら、おひとりおひとりとじっくり酒談義で盛り上がること5時間。
気が付くとあっという間に閉店の時間を迎えておりました。
最後は店長の竹口さんのご発声で全員で乾杯!
真夏の熱気に包まれたイベントは無事お開きとなりました。

そのあと、3店の関係者と参加蔵元が一同に会して打ち上げ。
ずらりと並んだ銘酒と酒肴に我々も舌鼓を打ちながら、まだまだ熱気が続く四谷三丁目の夜は更けていったのでした。

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