お酒のラベルに記されているアルコール度数。
実は最近、違った表示の仕方が登場したのに気が付かれた方はいらっしゃいますか。
以前は一律で例えば「15.0度以上16.0度未満」という書き方でした。
ところが最近は「15度」とだけ書かれたものが増えました。
実はこのふたつの表記、意味が全然違うのですね。
上の「15.0度以上16.0度未満」というのは、文字通り1度の幅があることを意味します。
それに対して下の「15度」という表示は、実は14.0度以上16.0未満という2度の幅があるのです。
ですから2本のお酒を比べて、アルコール度数と表記の仕方が
・実際は15.8で「15.0度以上16.0度未満」
・実際は15.2で「16度」
と、一見すると逆転現象が起きることもあるわけです。
そんな事も知っておけば楽しいという豆知識でした。
話は変わりますが先日部屋を片付けていたら、作家中上健次の故郷、紀伊半島新宮を訪れた際に、新宮市役所の方から贈られた「お燈まつり」(別名「火まつり」)の松明(たいまつ)が出てきました。
あの日もまさに2月6日「お燈まつり」当日でした。
真冬にも関わらず暖かな雨がそぼ降る中、昼間から白装束の男たちが松明を打ち鳴らしながら街を練り歩き、そして午後8時を迎えると山の中腹の神倉神社に集まった男たちが開門を合図に一斉に山を駆け下りる、そんな勇姿と幻想的な松明の灯りとを、荘厳な思いで見つめていた事を思い出します。
今年も信州から遠く離れた新宮の街は、あと半月で「お燈まつり」を迎えます。