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「大長野酒祭り」レポート

2012.08.08

前々回の当ブログでもご案内した、8月5日(日)に東京四谷で開催された「大長野酒祭り~2012 in 四谷~」。
灼熱の暑ささえ吹き飛ばすものすごい熱気の中で無事終了致しました。

当日ご来訪頂いたお客様の総数は約500名。
私がブースを構えた四谷三丁目「酒徒庵」でも、オープンの14時からクローズの19時まで立錐の余地もないほどの混雑が途切れることなく、用意したお酒が次々と無くなっていきました。
そんな中で多くのお客様とお話ししながら、今回もたくさんの元気と勇気とを頂戴しました。

思いも掛けないお客様との再会も果たせました。

「長野の酒メッセin東京」で知り合い、毎年弊社のブースで楽しい会話に花を咲かすご夫妻の奥様は、当日朝のメールで「これから四谷の大長野酒祭りに行ってきます」と呟いただけなのに、それから数時間後わざわざお越し頂いて、ブースで声を掛けられてびっくり、そして感動。

また、しばらく前に東京からご来社頂いた3人組のおひとりの女性。
あの時は大いに話が弾んで、試飲して頂きながら楽しい会話で仕事そっちのけの約2時間。
その晩は私がご紹介した居酒屋さん2店にわざわざ足を運んで頂いたそうです。
思いも掛けずその女性から声を掛けて頂いて、あの日の楽しかった時間が改めて蘇ってきました。

おひとりおひとりにお酒を振る舞いながら、お酒を通じての出会いや感動を噛み締めているうちに、気が付いたら本当にあっという間の5時間が過ぎていて、最後はお客様と一緒に乾杯!
真夏の暑さに負けない灼熱の一大イベントは幕を閉じました。

東京のど真ん中で信州地酒のためにこのようなお祭りを企画・開催して頂いた居酒屋9店の皆様、そしてわざわざ足を運んで下さったお客様の皆様に、改めて心より感謝申し上げます。
来夏もまた四谷でお目にかかりましょう。

「大長野酒祭り」そして「カンパイFES」

2012.07.26

今日はイベントをふたつ、ご紹介させてください。

まずは8月5日(日)に東京の四谷で開催される「大長野酒祭り!!~2012 in 四谷~」です。
サブタイトルは「信州地酒蔵元が、真夏の四谷をジャックする」。

昨年に引き続き2回目を迎えるこのイベントは、四谷の居酒屋数店舗に長野の酒蔵が終結し、お客様は会費制で各店を自由に出入りして、信州地酒を存分に堪能して頂くというものです。

ちなみに参加店舗は、昨年からの
・日がさ雨がさ
・酒徒庵
・オール・ザット・ジャズ
の3店に加え、今年から
・直心(じきしん)
・越後屋 五郎兵衛(ごろべえ)
・軍鶏一(しゃもいち)
・花てまり
・青森居酒屋 りんごの花
・地酒あさま
以上、合計9店舗が名乗りを挙げて下さいました。

そして、そこに集う長野の酒蔵は、こちらも昨年よりグッと増えて32蔵。
ちなみに和田龍酒造は昨年に引き続き「酒徒庵」で皆様をお待ちします。
各店舗には自慢の酒肴もご用意。
関東にお住まいの皆様、真夏の休日、信州地酒で涼を吹き飛ばしませんか。
詳しくは「大長野酒祭り」で検索して下さい。


続いてご紹介するのは「カンパイFES 2012」、こちらは長野県内の皆様へのご案内となります。

今年3年目を迎えるこのイベントは、ひと言でいえば「長野県にいる皆さんで、同日、同時刻に信州地酒でカンパイしませんか?」という、いたってシンプルなもの。

1万人を目標に掲げた1年目は約6000人、そして2年目の昨年はついに参加者が目標の1万人の大台を突破しました。

そして今年は9月15日(土)19:00ジャストに「同時カンパイ」を行います。

「大切な人と酒を交わす瞬間を一緒に、一斉に迎えませんか?」
長野県内の皆さん、ぜひ信州地酒での同時カンパイにご参加下さい。

ご登録は飲食店様や旅館ホテル様から一般の方々まで、どなたでも自由。
詳しくは主催の「信州情熱和酒の会(醸和会)」のHPでご確認下さい。

http://jyouwa.exblog.jp/

今年の夏も日本酒が熱いです!

富久長八反草純米吟醸

2012.07.18

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地元上田の居酒屋の片隅で思いも掛けないお酒を見つけると、何とも幸せな気分になります。
そんな思いに浸った今回のお酒は「富久長八反草純米吟醸」。

「富久長」の今田酒造本店は広島県東広島市安芸津町(旧豊田郡安芸津町)にあります。
そしてこの「富久長」を醸す人こそ、今や押しも押されぬ人気の女性杜氏、今田美穂さん。
蔵元として、そして人間として、私が心から敬愛する方のひとりです。

美穂さんとは知り合って以来、折に触れたくさんの事を教えて頂き、そして大いに影響も受けて参りました。
数年前には蔵見学もさせて頂き、懇切丁寧にご指導も頂きました。
またしばらく前には東京のとある居酒屋でばったりと遭遇し、お互い驚きながらもその偶然に感激したものです。

そんな美穂さんが醸すお酒が大好きで、東京の日本酒専門店を訪れるといつも「富久長」を頼んでいるのですが、まさか上田の馴染みの居酒屋で美穂さんのお酒を発見するとは思ってもみませんでした。

ちなみに耳慣れない「八反草」というのはお米の名前で、「富久長」のHPによると、「八反草」は「八反錦」をはじめとする八反系酒米のルーツで、絶滅した「八反草」を美穂さんが種籾から復活させ、今このお米でお酒を仕込んでいるのは世界中でここ今田酒造本店だけとの事です。

上田で「富久長」を飲んでいるという感動をすぐにも美穂さんに伝えたいと思いお電話したところ、携帯の向こうから流れてかたのは「今海外にいますので・・・」というメッセージ。
相変わらず世界を股に飛び回っていらっしゃいますね。

ちなみにこのお店には「富久長」を飲みにすぐに再訪してしまいました。

酒舗清水屋 大きき酒会2012

2012.06.20

6月24日(日)13:00~17:00、「佐久平プラザ21」(長野新幹線佐久平駅隣)にて「酒舗清水屋 大きき酒会2012」が開催されます。

酒舗清水屋は南佐久の小海町にある酒販店です。
店主の小山英浩さんと出会ったのは今から6年前。
いろいろな方から小山さんの存在を耳にしていた私はぜひ一度お目に掛かりたいとずっと思い続けていました。

そしてチャンスが訪れたのは毎年秋に開催される「長野の酒メッセ」でした。
たまたま私のブースにお越し下さった小山さんをその場で口説き落とし(笑)、ぜひ一度ゆっくりとお話をさせて下さいと頼んで、日を改めてわざわざ弊社まで足を運んで頂いたのでした。

ひざを突き合わせて初めてお話しした小山さんは本当に熱い方でした。
そして不思議なことに、初対面にも関わらず私もお酒に対する思いや悩みを包み隠さず話している自分に気が付きました。
そんな小山さんの人間の大きさや酒に対する情熱に魅かれ、今も変わらぬお付き合いをさせて頂いていることを本当に嬉しく思っています。

ちなみに小山さんはそれから数年後「信州情熱和酒の会(醸和会)」を発足。
長野県の地酒の魅力を県内のみならず全国に広めようと日々尽力されており、中でも「県内一斉に同時刻に親しい人とカンパイしよう」という「カンパイFES」は今や全国的に広がりを見せています。

そんな酒舗清水屋の小山さんが満を持して開催するのが今回の「大利き酒会2012」。
長野県のみならず県外からも多くの蔵元が参加されるとの事で、その中に加えて頂いたありがたさを噛み締めながら当日お客様にお酒を振る舞ってこようと思っています。

酒舗清水屋 http://www.shimizuya.info/
信州情熱和酒の会 http://jyouwa.exblog.jp/

「パリのワイン食堂」

2012.06.14

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写真:マールとフロマージュ(エポワスとコンテ)


東京へ出張した日の夜、親しい仲間と馴染みの日本酒専門店でたらふく飲んで食べたあと、ホテルに戻ろうと思ってふと思い出しました。
数日前、地元上田のお得意先の社員の方と話していた時、その方のお嬢様が東京のビストロに勤めているので、よかったら行ってみて下さいとお店の名刺を渡されたのでした。

時刻はまだ午後10時過ぎ。
思い立つやいなやホテルへ戻る向きをくるっと変えて、そのお店に向かいました。

場所は東銀座。
旧歌舞伎座の真裏に位置する「パリのワイン食堂」がそのお店です。
もう深夜も近いというのに、カジュアルでシャレた店内はたくさんのお客様で賑わっています。
ひとりで飲んでいる客は皆無、でもそこはひとりで焼肉もフレンチも平気な私のこと、躊躇なく店内に足を踏み入れ、入口に一番近いテーブルに腰を落ち着けました。

女性スタッフが持ってきてくれたメニューを見て、食事、ワイン、それぞれの種類の豊富さと安さとにまずは驚きました。
最初のお店でお腹はすでにいっぱいなので、白ワインの「ムルソー」をグラスで、そして大好物の「ホワイトアスパラ」を頼み、近くにいたフランス人(!)男性スタッフにそのお嬢様の苗字を伝えて、席まで来てもらえるよう頼みました。

しばらくして私のテーブルに来た彼女が、知らないオジサンを見てキョトンとしていたのは無理はありません。
すぐに私は、上田でお父様に仕事でお世話になっている事、お父様とは仕事以外にもいろいろお話しさせて頂いている事、そしてお父様からここを紹介されて今日訪ねた事を伝えました。
すぐに彼女に笑顔が戻りしばし歓談、お父様の話題も交えて話に花が咲きました。

そして締めの一杯はマールで。
造り手はブルゴーニュの名門、ジョルジュ・リニエを選びました(たしか一杯800円。安いですよね)。
そこにフロマージュを運んできてくれた彼女と再び会話が弾み、最後は彼女に見送られてお店をあとにしました。

翌日早速お父様に電話をしたところ、早々に私がお店を訪問したことを驚きとともに喜んで下さり、思い切って行ってよかったと改めてしみじみと感じ入ったのでした。

「バリのワイン食堂」、カップルで、ファミリーで、仲間同士で、あるいは滅多にいないとは思いますが私のようにたったひとりで、お勧めの一軒がまた増えました。

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