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ラランド 1959

2019.09.06

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すごいワインを飲んでしまいました。

CHATEAU PICHON LONGUIBILLE COMTESSE DE LALANDE 1959
シャトー ピション ロングヴィル コンテス ド ラランド 1959年

ボルドーでも最高峰のポイヤック村で造られる格付けワイン。
しかもグレート・ヴィンテージといわれる1959年物です。
値段以前に、今はたぶん入手不可能です。

長年親しくさせて頂いているご夫妻の誕生日のディナーにお声掛け頂き、喜んで駆け付けたのは、折に触れおふたりと会食するお気に入りのレストランでした。

そしてこの日に還暦を迎えたご主人の生まれ年がまさに1959年。
オーナーシェフがこの日に合わせて、バースデーイヤーのサプライズワインを用意して下さったのでした。

それにしてもラランドの59年。
大袈裟でなく、見た瞬間に眩暈がしました。
これを飲める!

実は私が20代の頃、ボルドーワインで最初に感動したのがこのラランド。
当時は今では想像できないくらい安く買えたので、その中でも安いオフ・ヴィンテージの1984年をケース買いして、瞬く間に飲んでしまいました。
少し残しておけばよかった。

さて、この日抜栓したラランド1959。
今のラランドとはラベルも違っていて、たぶんボトルも手作り。
開けられたワインはソムリエが丁寧にデカンタージュしていきます。

料理も進み、シェフのスペシャリテ「子羊のパイ包み マリアカラス」とともに、いよいよグラスに注がれた「ラランド」の、そのむせ返るような芳香にしばし陶然。
す、凄すぎる・・・。

香りだけで数十分楽しんだあと、ようやくひと口目を含んだ時の美味しさといったら。
60年の歳月を感じさせない、まだまだ若々しい、柔らかく濃醇かつ繊細な味わい。
これだったら明日の朝まで楽しめそうな、そんな活き活きとした見事な逸品を、愛おしむように3人で時間を掛けて、ゆっくりと堪能したのでした。

ワイン、お料理、お店の空間、そしてひと皿ごとに厨房から出てきては話し掛けて下さるシェフのお人柄。
そのすべてが一体となって心から楽しませて頂いた、そんなあっという間の4時間でした。

「ひやおろし」間もなく発売

2019.08.24

猛暑の中にも秋の気配が感じられる今日この頃。

秋の風物詩「ひやおろし」の発売を間もなく開始致します。

ひと夏越して、この時期ならではの熟成感、円やかな風味と味わいをぜひご堪能下さい。

当社の「ひやおろし」は、搾ったままいっさい手を加えずに瓶詰めし、そのあと一度だけ火入れをした、いわゆる「無濾過生詰め」です。

発売は長野県一斉解禁日に合わせて9月9日(月)です。

「和田龍登水 ひやおろし」

・使用米:ひとごこち100%
・アルコール度数:16度
・小売価格:1.8L 3,000円(税別)/720ml 1,500円(税別)

お求めは当ホームページの「和田龍登水 お取扱店」様もしくは当社にお尋ねください。

夏粕発売

2019.07.07

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夏粕の発売を開始しました。

以外に知らない方が多いのですが、漬物用の夏粕は、冬にお酒を搾った際に出来る板粕を槽やタンクに踏み込み、そのまま放っておくと自然発酵して、夏を迎える頃に板状から泥状に形を変えたものです。

この時期になると、当社の場合は私や社員がスコップで掘って(結構な重労働です)、それを手作業で袋に梱包していきます。

ちなみにテレビ等でよく放送されている通り、酒粕は数々の良質なアミノ酸等を含んだ、サプリメントを越えた優れた栄養食品として知られています。
(放送の翌日はお客様のご注文がどっと増えます。)
おかげさまで当社も、今年も既にかなりのご予約を頂いています。

健康のためにも、栄養の宝庫、酒粕をぜひお試しになりませんか。

「利き酒選手権上田予選」

2019.06.22

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恒例の「アマチュア利き酒選手権上田予選」が、今年も上田市のフリースペース「犀の角」で開催されました。

上田予選で1位・2位を取ると一週間後の長野県大会へ、そこで1位を取ると全国大会へと進めます。
そしてこの日は、過去最高の50名が参加して下さいました。

6種類のお酒が2つのテーブルに順番を変えて並べられ、最初のテーブルで5分間テイスティングしたあとに、隣のテーブルに移って同じお酒を当てるという、いわゆるマッチング方式です。

しかし点数の付け方は、全問正解のパーフェクトは0点、味に差があるお酒を同じと答えれば答えるほど点数が高くなる、「嗜好順位法」という特殊な採点方法を取っています。
これによって、利き酒の結果がよりシビアに点数に反映されます。

そして今回優勝したのは、いつも日本酒のイベントというイベントに片っ端から顔を出してくれている、この世界では有名人の男性Mさん。

しかも点数は全問正解の0点。
上田予選では初の快挙です。
素晴らしい!!のひとことです。

「単なる酔っ払いではなかったんだ!!」と皆から盛大な祝福を受けるMさん。
弾けるような笑顔で嬉しさをアピールしてくれました。

そして利き酒選手権のあとは、上田5蔵による「上田地酒の新酒を飲み尽くす会」。
美味しい料理ともども、みんなで飲んで食べて語って、5蔵が持ち寄った15種類45本のお酒は瞬く間にカラになっていくのでした。

佐渡へ。

2019.06.07

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毎年恒例の長野県酒造組合若葉会(青年部)の研修旅行で、今年は佐渡島へ行って参りました。

例年の如く、1泊2日で観光は一切無しのひたすら蔵元巡り。
今回も2日で4蔵を見学するハードスケジュールでした。

どの蔵元も、考え方も設備もそして利き酒したお酒も素晴らしく、感銘を受け続けた2日間でしたが、その中で印象に残った蔵元をひとつご紹介します。

「真野鶴」醸造元、尾畑酒造株式会社。

今回お伺いしたのは社長のご意向で、本蔵ではなく「学校蔵」です。

この「学校蔵」。
名前の通り、廃校となった小学校を佐渡市から借り受け、酒蔵として再生して酒造りを始めたという、驚きの施設です。

日本海に面した木造校舎の旧西三川小学校。
中に入ると教室や施設はそのままです。
しかし黒板の板書やディスプレイなど、そこここに蔵元の創意工夫がなされていて、訪れた人を飽きさせません。

聞けば年に一度、この教室で、テーマを決めた「学校の特別授業」が開催され、全国から100名を超える受講生が集まるそうです。
ちなみに校長は平島社長、学級長は奥様の留美子専務。
遊び心も満載です。
今年のテーマは写真にもある通り「佐渡島から考える、人が減っても出来ること」でした。

そしていよいよ一番奥の仕込蔵へ案内して頂きます。

ここでは、本蔵が稼動していない夏季だけ仕込みを行い、そこで酒造りを学びたい研修生を1週間単位で受け入れるそうです。
1週間を通して、酒造りはもちろん、人口減少に悩む佐渡の魅力も存分に知ってもらう事も目的のひとつとの、社長のお言葉でした。

この日も男性2名と台湾から来た女性1名が研修を終え、その「卒業式」に我々一行は来賓として立ち合わせて頂きました(一番下の写真)。

噂に聞いて一度は訪れてみたかった「学校蔵」。
夢とロマンにあふれるこの蔵の魅力を存分に堪能する事ができた、佐渡の海を眼下に望む快晴の午後でした。

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