栃木に住む学生時代からの大親友、Sが休暇を利用して会いに来てくれました。
彼は今、栃木県のとある酒蔵に勤めています。
そして営業の精鋭として各地を飛び回っています(ただしコロナ禍ではそうもいかないようですが)。
テレビの旅番組で、蔵の直売店で彼が取材される姿を見た事も一度ではありません。
彼とは学生時代から何でも話せる仲で、卒業してからも折あるごとに会っては酒席をともにしていました。
時には栃木と上田の中間地点の高崎や伊勢崎で落ち合って、昼から飲み始めて、気が付いたら夕方になっていた事もありました。
コロナ禍となる直前には、たまたま出張中だった私が都内の百貨店で出店中の彼を訪ね、陳列中のお酒をすべて試飲して、彼の蔵が造るお酒の美味さに唸った事も鮮明に思い出されます。
この日彼が持参してくれた、蔵の「特別純米 無濾過瓶火入れ」は何よりのお土産でした。
さて、しばらく前に当社にひとりの女性客がご来店されました。
かなり日本酒に明るい方とお見受けしました。
その方曰く。
「全国的に美味しいお酒はたくさんあるけど、私はね、面白いお酒じゃないと嫌なの。
だから私が好きなのは、△△酒造さんと、(彼が勤める)○○酒造さんと、和田龍さんの『和田龍登水』なの」
こんな場面で、彼が勤める蔵と当蔵の名前が一緒に出てきた事に感動し、彼に連絡してしまった事は言うまでもありません。
コロナ禍が一段落した折には、彼を頼って蔵見学に行ける事を楽しみにしている私です。