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お酒の色

2008.01.05

あけましておめでとうございます。
無理のない範囲で肩の力を抜いて始めたこの「雑記帳」ですが、思わぬ方面から「読んでるよ」コールを頂いたりして、緊張すると共に励みにもなっている今日この頃です。
これからも時間を見つけてアップしていきますので、よろしくお願い致します。

さて、今日の話題。
お酒を扱っていて、ここのところしみじみありがたいと思うのは、お酒には色がついていて当たり前という認識が広がってきたこと。
そう、お酒にはもともと色があるのです。
そして、お酒を熟成させればさせるほど、色も少しずつ増してきます。

一方で、お酒の製成過程には「活性炭ろ過」というものがあります。
これは、搾ったあと、炭素の粉末の表面に空いた大小さまざまな多数の孔(あな)に、お酒の着色物質や雑味・雑臭成分を吸着させて除去し、品質をきれいにし安定させる技術です。
ただし、ここで活性炭を使い過ぎると、お酒の良い香りや味わいまで失われてしまうどころか、お酒の個性そのものが奪われ平坦な酒質になってしまう、いわば「活性炭ろ過」は両刃のつるぎなのです。

ですので、最近はこの「活性炭ろ過」は極力抑える方向にあります。
そこには、搾った時の状態にできるだけ手を加えたくないという思いがあります。
ちなみに、最近よく見られる「無ろ過」というお酒は、この「活性炭ろ過」をしていない、という意味です。
正直言うと10年ほど前は、お酒に少しでも色があると、お客様から直接苦情が来たなんて経験もしました。
でも今は、お酒に色があるのは自然なこと、そう思って頂けるので、こちらとしても胸を張って出荷できます。
そしてそれは蔵元だけでなく、このような知識を少しずつお客様に伝えて頂いた酒販店さんのお力が大きいと感謝しています。

ラベルの話2

2007.12.15

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写真のラベル、面白いでしょ?
「飲め屋」「喰え屋」「歌え屋」「踊れ屋」。
東京吉祥寺にある「JAP工房」デザイナー、you-koさんの手によるラベルで、このPB清酒は同じく吉祥寺駅から徒歩30秒の「BAR JAP」でのみ飲むことができます。
ちなみにこの「JAP工房」、数々のロックアーティストや映画の衣装、はたまた幾多のアメリカ映画とライセンス契約を結んでシルバー製作をしている、業界では有名な会社です。
以前からプライベートでお付き合いさせて頂いていて、日本酒大好きな川上社長とyou-koさんからこのお話を頂いた時、ふたつ返事でお受け致しました。
左下に書いてある文字は「髑髏石(どくろストーン)本舗」、you-koさんが手掛けるブランドのひとつです。
リンクも張ってあるので、ぜひのぞいてみて下さい。

「うまい日本酒はどこにある?」

2007.12.13

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この本は僕の事務机の横に置いてあって、時間が空くと手に取る一冊です。
本の中にも掲載されている、日本酒の啓蒙に全身全霊を傾ける酒場の若旦那からプレゼントして頂きました。
文章を追い、そして彼の姿を重ね合わせるたびに、自分も頑張るぞと気合いを入れる毎回です。

ラム

2007.12.12

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東京渋谷にある、東急本店近くのクラシックバー。
ある時、一緒に行った妻が、洋酒ではラムが好きと言ったのを覚えていて下さって、2年続けて贈って下さったのが写真の2本です。
「イングリッシュ・ハーバー」と「ラマニー」。
どちらも初めて知る銘柄でした。
たぶんこだわり抜いて選んで下さったのでしょう、2本とも今までのラムの概念が覆るほど香りも味わいも深く豊かで、たちまち虜になり、連日晩酌のあとの一杯として、ストレートでゆっくりと楽しませて頂きました。
日本酒に限らず、素晴らしいお酒に出会った感動は格別です。

今日の晩酌

2007.12.11

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昨日の話に関連して。
僕自身、晩酌では勉強も兼ねて、できるだけ多くの蔵元のお酒を並べて飲むようにしています。
その都度、たくさんの感動や発見があって楽しいですね。
どれを飲んでもその蔵元だと分かる、そんなはっきりとした主張のあるお酒がひとつの目標です。
写真は、今日お得意先へ伺った際に購入してきたお酒です。
小さく見えますが4合瓶です。
あえて銘柄は隠しますが、宮城と愛知の蔵元のものです。
開栓して最初のひとくちは、いつもわくわく心躍ります。

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