前ブログで2日間に渡ってイベントに参加した翌週、再びイベントのため東京を訪れました。
「和田龍登水を味わう会」。
何と1998年から続いている、この「蔵元を囲む日本酒の会」は、今日で283回目を迎えるとのこと。
主宰の二村(ふたむら)さんとは数年前、仕事の関係で出会い、コロナ禍が明けて久々にご連絡を頂いたのが、この会へのお誘いでした。
二つ返事で快諾をして私が当日向かったのは、大森の蕎麦処「柏庵(おうあん)」。
蕎麦と酒肴と地酒が堪能できる名店です。
今回は30名のお客様を迎え、主宰の二村さんと私がご挨拶をして乾杯!
そのあとは、皆さんがお酒とお食事を楽しまれている中を私が回り、お酒の説明をしながら歓談です。
主宰の二村さんと、お燗に大変こだわりを持つ店主の五味さん(写真)が、最初は冷やして出されたお酒を、途中からすべてお燗して提供して下さり、温度の違いによる楽しみ方を皆さんに味わって頂けた事も大変ありがたかったです。
「和田龍登水」はすべて無濾過生原酒ですが、実はぬる燗も抜群で、その隠れた飲み方に皆さんが感動を声を上げて下さり、私も心が躍りました。
その間にも、私は何度もテーブルを回らせて頂き、おひとりおひとりと楽しい会話で話が弾みます。
おひとり当たり4合(!)の計算で用意したお酒もほぼ底を尽き始めた頃、会もお開きとなり、私はお店の入口で、帰途に着く皆さんにご挨拶をさせて頂きながら、今日出会えた嬉しさをお伝えしました。
皆様が帰られたあとは、お店のカウンターで、二村さんはじめ主催者3名と店主の五味さん、私の5人で、プチ打ち上げです。
皆さんに供されたお料理を私にも出して頂き、そして五味さんがお燗に腕を振るわれます。
感動したのは「和田龍 平成20BY 本醸造 古酒」をお燗中に、シナモンスティックを取り出して軽くシェイクされた事。
それをひと口飲んだ時の、さり気ない、しかし見事にマッチしたシナモンと古酒との劇的かつ感動的な相性といったら!
思わず歓声を上げてしまいました。
今宵も素敵な皆さんにお会い出来た嬉しさに酔いしれながら、大森での夜は静かに更けていくのでした。