2018.03.23
娘が大学院を無事卒業・就職したのをお祝いして、長男も交えて家族4人で食事をしました。
ハレの日に20年以上通い続けているレストランを予約する際に、今回は娘のお祝いである事を告げると、前日にシェフから電話が掛かってきました。
「娘さんは何年生まれ?」
「平成6年です」
「そう。分かった」
いつもの朗らかな明るい声の電話が切られたあと、一体シェフはどんなサプライズを用意して下さるのだろうと考えると、思わず胸が高鳴ります。
そして当日。
テーブルに着いた我々を笑顔で出迎えて下さったシェフから開口一番。
「おめでとう!今日は娘さんの生まれ年のワインを用意させてもらったからね」
見ると、ワインバスケットに乗っているのは、ボルドーはサン・テミリオン地区の極上の1本「シャトー・マグドレーヌ1994」。
こんなに素晴らしいワインの、しかも娘のバースデー・ヴィンテージをわざわざご用意頂いたシェフのお気持ちに、感激することしきりです。
ワインはしっかりデカンタージュされ、今回リクエストしたシェフのスペシャリテ「子羊のパイ包み マリアカラス」と一緒に、時間を掛けてゆっくりと楽しませて頂きました。
気が付くとあっという間の3時間。
ワインのエチケットはきれいに剥がしてもらい、娘が記念に持ち帰りました。
素晴らしいお料理と素晴らしい空間と、そして魅力あふれるシェフの人間性を今回もたっぷりと堪能した、至福のひとときでした。