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「IQ-179」

2017.06.03

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レコードは持っているもののプレーヤーが無くて聴けずにいる、そんなアルバムを、CDで改めて2枚買ってしまいました。

坂本龍一「B-UNIT」(1980年発売)
清水靖晃「IQ-179」(1981年発売)

きっかけは長野市の地酒専門酒場「べじた坊」でのひととき。
日本酒担当の石垣さんとお互いに大好きなサックス奏者、清水靖晃の話題で盛り上がった事が私の導火線に火を付けました。

当時、坂本龍一はYMOの活動の傍ら、ソロ活動ではその対極とも言える実験的な音作りをしていて、その代表作がこの「B2-UNIT」でした。
このアルバムはポップスとは明らかに一線を画し、「売れる」という事から背を向けていると思われても仕方がない、しかし彼の熱狂的なファンをますます虜にさせる麻薬のような1枚でした。

で、やはりその頃、坂本が手掛けたのが、当時から親交があった清水靖晃のアルバム「IQ-179」の「DOLL PLAYⅠ・Ⅱ」の2曲でした。

この2曲、NHK-FMの「坂本龍一 サウンド・ストリート」で初めて聴いた時は背筋に電流が走りましたね。
「B2-UNIT」に共通する、極めて前衛的な音作りをした上に、何と坂本自身がドラムまで叩いちゃっているのですから驚きました。
(ちなみにその事が、のちにYMOの「ウインターライブ」で、名曲「CUE」で坂本がドラムを叩く事に繋がります。)

という訳で、何十年かぶりに聴くこの2枚のオリジナル・アルバム。
あの頃の熱狂が蘇ってくるようです。

「べじた坊」の石垣さんお勧めの清水靖晃「北京の秋」、品切中でしたがすぐに予約。
こちらももうすぐ届きます。