写真上:ラストナンバー「ART OF LIFE」で杖をついて歌うTOSHI
写真下:「ART OF LIFE」終演後、膝から崩れるTOSHIを脇から抱えるPATAとSUGIZO
(どちらも「WOWOW」より)
「X-JAPAN」が20年ぶりに国内ツアーを敢行しました。
その最終公演、名古屋の日本ガイシホールでのライブがWOWOWで完全生中継されました。
いつもながら圧巻の4時間。
なかでも感動したのがアンコールでした。
アンコール1曲目の「RASTY NAIL」。
ところが歌っている最中、突如膝まづくボーカルのTOSHI。
直後、右手に杖をついて懸命に身体を支え、立ち上がって歌っているTOSHIがいました。
あとから聞けば、TOSHIはツアー中ずっと体調不良だったとのこと。
この日も不調を押してステージを駆け回っていたものの、ついに身体が言うことをきかなくなったのでした。
それでも笑顔で歌い続けるTOSHI。
「ENDLESS RAIN」に続いてこの日のラストナンバー「ART OF LIFE」でも微動だにできず、杖をついたままひたすら歌うTOSHIの姿に、自然に涙が溢れます。
最後のワンフレーズを歌い終えた瞬間、ステージに崩れ落ちるTOSHI。
そしてすぐに駆け寄って両脇を支えるギターのPATAとSUGIZO。
カーテンコールでは、もう身体が動かないはずなのに、苦しみのかけらも見せずに満面の笑みで観客の声援に応えるTOSHI。
そしてそんなTOSHIの苦しみや痛みを理解した上で、あえて普段通りに演奏を続けたYOSHIKI、PATA、HEATH、SUGIZOの4人。
何て素晴らしいバンド。
亡くなったHIDEとTAIJIを含めて、この7人をずっと追い続けている自分を改めて嬉しく思ったひとときでした。
さあ、次はいよいよ年明け、ロンドンのウエンブリー公演だ!