明日の日曜日、神奈川から居酒屋の女将(おかみ)とお友達、合計5名が上田を訪問されます。
思い起こせば3年前の夏。
東京でお世話になっている酒販店の日本酒担当Iさんから「『和田龍登水の会』をやりませんか?」とお声掛けを頂いたそのお店が、田園都市線沿線にあるこの居酒屋Mでした。
その日は7月の猛暑と午後1時という早い開会時間にも関わらず満席のお客様にお集まり頂き、お店を切り盛りする女将さんとIさんのおかげで、日が暮れるまで楽しく充実した時間を過ごすことが出来たのでした。
しかしそれ以降、なかなか居酒屋Mを再訪する機会に恵まれず、久々に暖簾をくぐったのは今年の4月の事でした。
実に2年半ぶりです。
開店時間と同時にお店に入り、「お久しぶりです。和田龍酒造の和田です」と挨拶した私に、着物姿の女将は一瞬驚いたような顔をされたあと笑顔で出迎えて下さり、そのまま私はカウンターの客となりました。
その後も続々と訪れるお客さんと女将とを交えた楽しい会話。
その中でいつの間にか上田の話題で花が咲き、「6月後半に千曲川は鮎が解禁になります。そうすると千曲川の河川敷に『つけば小屋』が何軒もオープンし、獲れたての天然鮎のフルコースが楽しめます。信州上田の名物です。よかったらぜひお越し下さい」
そう宣伝している、ほろ酔いの自分がそこにいました。
そして翌々日、女将から1本の電話が。
「お友達と5人で鮎のフルコースを食べに行きますので」
何という素早い行動力。
話題には出てもその場限りの事が多い中で、そんな女将のお気持ちがどれだけ嬉しかったか。
私は早速今年の鮎の解禁日を調べ(6月21日)女将に伝えます。
そしてお友達とご相談された結果決まった日程が、明日だったのです。
しかし残念ながら、明日は私は朝8時から夜8時まで展示会で不在です。
その分、出来るだけの事をしなくてはと、まずは馴染みの「つけば小屋」の社長に事情を話して、くれぐれもよろしくと予約を入れます。
そして女将からの、上田市郊外の別所温泉にも入りたいとのリクエストを受け(ここは古くからの日帰り温泉がたくさんあるのです)、別所温泉の地図はもちろんの事、上田市のすべての観光パンフレットを5人分取り揃えました。
ここで郵送するのは簡単です。
でも、わざわざ上田まで来て下さる女将の気持ちに応えるには、直接パンフレットをお届けしてしっかり説明も差し上げたいと思い、先月の出張の折、お昼過ぎにお店を訪問して手渡しして参りました。
ちなみに明日は、展示会の途中で社員と交替し、たとえわずかな時間でも女将はじめ皆さんと会ってきたいと思っています。
せっかくの上田訪問、明日はぜひ晴れてほしいです。
そして「つけば小屋」や「別所温泉」を堪能して頂きたいです。
そしてそして何よりも、上田に来て良かったと、上田の街を好きになってお帰り頂ければ本望です。