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25年ぶりの邂逅

2014.03.22

先日、三重県の酒販店の専務さんから新規取引きをご希望されるお電話を頂きました。

お酒に対する大変嬉しいご感想を頂いた事に併せて、専務さんのその若々しい話し方もあって、初めてであるにもかかわらず大いに会話が弾みました。

会話が佳境を迎えた真っ只中、専務さんがいきなり切り出しました。
「大変つかぬ事を伺いますが、和田さんはもしかして以前大阪の××で修行されていた事はありませんか?」

えっ!
驚きのビンゴです。

ちなみに××とは、酒販店の跡継ぎが集まってお酒の勉強をする専門の学校でした。
酒類全般の知識に留まらず、セールス・税制・経営等、酒屋を継ぐにあたって必要な知識を、寮生活をしながら半年間に渡ってみっちりと叩き込まれました。

私は東京の大学を卒業した直後、日本酒だけでなくまずは広い意味でのお酒の勉強をするべきという父の意志を受けて大阪へ移り住んでこの学校へ通い、そのあと再度東京へ戻って当時は王子にあった国税庁醸造試験所へと進みました。

「はい、確かに私は××におりましたが・・・ええっ、もしかしてK君!?」
「やっぱりそうでしたか。Kです。『和田・長野県・和田龍』というキーワードしか覚えていなかったので、まさかなあと思いながらお電話したのですが、声もそっくりだったので勇気を出してお伺いした次第です」

何という偶然!
そう、K君と私は同期12名の一員として、××でまさに同じ釜の飯を食った仲間なのでした。

K君の顔が瞬時に脳裏に蘇ります。
いざ分かってみれば、声も当時のK君そのままです。

それからはK君と当時の思い出話で花が咲く事しばし。
25年ぶりの邂逅です。

私はこのブログで、12月に名馬プレストシンボリと共にたった一度だけ素顔を晒している事を告げると、早速直後に「頭は涼しくなっているけれど、あとは昔のままですね」という、照れ臭くも嬉しいFAXを受け取りました。

人生、どこに出会いや再会があるか分かりません。
そんな醍醐味と喜びとをしみじみと感じさせてもらったK君からの電話でした。

K君、これからもよろしく!