写真:レストランバー「リビアーモ」のカウンターにて
長野市「べじた坊」。
日本酒と野菜料理をメインとした人気の居酒屋さんです。
先日所要で長野市へ行った折、開店直後の口開けの客で立ち寄りました。
清々しい店内に一歩足を踏み入れると、馴染みのスタッフ、若林さんと石垣さんが暖かく出迎えてくれます。
カウンターのお決まりの席に腰を下ろし、まずはおふたりと日本酒談義。
これが素敵な前菜です。
せっかくだから何種類も飲みたいと思い、小さなお猪口グラスでお任せでお願いすると、出てくる出てくる、日本酒好きにはたまらない垂涎の1本が次から次へとテーブルに並びます。
それを調理担当の若林さんの手ずからのお料理で舌鼓を打つ至福のひとときといったら。
ちなみにこのお店のお料理はひと皿の量がものすごく、味・値段とともにコストパフォーマンス抜群です。
おひとりのお客様は頼み過ぎないように気を付けて下さいね。
この日も、あとからカウンターに座った常連さんからお料理のお裾分けを頂きました。
散々飲んで、さてそろそろお暇(いとま)しようと腰を上げたところ、石垣さんから「これもあるんですが」と、これまた極めて入手困難な東北のお酒がすっとカウンターに出てくる。
ここがこのお店の凄さです。
目を輝かせながら「下さい」というと、締めの一杯という事もあり、少し大きめのグラスになみなみと注いで下さり、またまた日本酒談義に花が咲く、その繰り返し。
身も心も満足してお店をあとにしました。
さて、どうしよう。
上田行きの電車にはまだ少し時間があります。
そう思った瞬間、私の足は長野駅前のレストランバー「リビアーモ」へ向かっておりました。
座り慣れたカウンターの片隅に落ち着き、今日はまずシガーを希望。
シガーを保管するヒュミドールの中から大好きなコヒィーバを選びました。
ちなみにこの日はコヒィーバの「1番」。
これに合うお酒をとオーナーソムリエの坂田氏にお願いして出てきたのはマデラワイン、この一杯とともにくゆらすシガーが堪りません。
そして続いての一杯は、坂田氏大絶賛のスミレリキュール。
オン・ザ・ロックで注いでもらい、口中にフワリと広がる繊細なスミレの香りと味わいに大感激し、すかさずおかわりを所望しました。
そして1時間後、夜も更け、電車に間に合うべくいつものように長野駅まで全力疾走する自分がおりました。
良い酒場は心の疲れを癒すオアシスです。