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えっ、どうしてダメなの?

2013.02.02

唐突ですが、食事に関して皆に驚かれる事があります。

ひとつめ。
私は牡蠣が大好物です。
生牡蠣、焼き牡蠣、蒸し牡蠣、カキフライ・・・どれも大好きで、際限なく食べ続けることができます。

が、ご飯と一緒に食べることができないのです。

私にとって、牡蠣はあくまでも極上の酒の肴であって、例えばカキフライ定食などはもってのほか。
牡蠣はあの磯の香りこそが命と思っているのですが、そのフレッシュな生々しさとご飯とが合うとは思えないのです。
それを話すとみんな驚きますけどね。

逆に、肉厚でプリプリの牡蠣を、それぞれの産地を確かめながら日本酒と一緒に流し込む瞬間というのは、まさに至福のひとときです。

もうひとつは握り寿司。
当たり前ではありますが、これまた私の大好物です。

が、私にとってお寿司は酒と一緒に食べるもの。
言ってみればこれまた極上の酒の肴であって、お寿司単体では、食べられない事はありませんが、お寿司のおいしさが半減してしまうのです。

例えば回転寿司も、あそこは基本的に「飲む」場所ではありませんから私は滅多に行きません(酒肴とお酒が充実しているお店は別ですが)。
しかし子供たちの希望があったりして行く時は、私は店内では一切食べず、自分が食べる分だけ持ち帰りにして、帰宅後に酒と一緒に楽しむといった事が少なからずあります。

伊集院静のエッセイで、ふらりと立ち寄った寿司屋で「1人前をゆっくり握って下さい」と頼んでビール1本とお銚子3本を楽しんだ、なんていうくだりを読むと喉が鳴りますね。

そんな訳で、私が贔屓にしている地元の海鮮処では、今の時期だけ登場するカキフライ(ひと皿5個は多いのでいつも3個にしてもらいます)と、そのあと握ってもらう1人前の寿司を楽しみながら、熱燗を閉店までダラダラと楽しんでいます。

ちなみにいつかのように、帰り道で転倒して大流血し、血まみれの私を見て玄関で妻に悲鳴を上げられそのまま緊急医に運び込まれた、なんて事はもうしないようにいつも気を付けています。