数日前、映画館へ「中島みゆき「歌姫」劇場版」を観に行った時の事です(妻が大ファンなので)。
座席指定の席に腰掛けてふと数列前を見ると、そこには驚くほど大柄な女性が。
でもそれは仕方がないとして。
アキれたのは、そんな彼女の頭の上に、さらにマッシュルームのように背が高い帽子が映画が終わるまでチョコンと乗っていた事です。
幸い私の席は数列うしろで座席も段差があったので、彼女の帽子がスクリーンを邪魔する事はなかったのですが、可哀相だったのが彼女の真後ろに座った中年の男性。
こんなに空いている場内で、よりによって何でこんな席を取ってしまったんだろうとさぞかし後悔したことでしょうね。
映画に限らずライブでも「お願いだから帽子は脱いで」と心の中で叫んだことが何度かあります。
続いてはしばらく前「ヘルタースケルター」を観に行った時に出会った女子高生の2人組。
私の数席向こうで、映画が始まってからずっとお菓子を食べているのですが、お菓子のビニールの包みを取る時のガサガサという音の耳障りな事といったら。
よっぽど注意しようかと思ったのですが、いかにも映画館慣れしていなさそうな彼女たちに水を差すのがいたたまれず、私が席を移動しました。
ちなみに映画の出来は今イチでしたが、正直、沢尻エリカは大いに見直しました。
さらに先月「プロメテウス」を観た時の事。
チケットを買って、さあ入場しようとしたその時、映画が終わってちょうど場内から出てきた若い男性2人連れが、何と大声で映画のラストシーンを喋っている。
思わず耳を疑いました。
結局彼らが話していたのは私が観た映画の結末ではなかったのですが(私が観た「TOHOシネマズ上田」には8つの映画館が入っています)、いくら他意はなかったとはいえ、もし彼らと同じ映画を観ようとした人がそれを聞いてしまっていたらと考えると、何だか憤懣やる方ない思いに駆られた一瞬でした。
でも私が今まで映画館で遭遇した非常識ナンバーワンは、数年前に新宿で「ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト」を観た時に遭遇した数名の若者です。
同映画はストーンズのライブ風景を巨匠マーティン・スコセッシが撮影したドキュメンタリーで、ストーンズの魅力を余す事なく引き出した名作として高く評価されました。
私が観た時も場内はほぼ満席で、「タクシードライバー」以来大好きなスコセッシの映像と数々の名曲とに酔っていたのですが、映画も終盤に差しかかる頃に何気なく場内を見渡すと、はるか向こうの席で何と若者が数名、体を前後左右に激しく揺らしながら踊り狂っているのです。
おいおいっ、これはライブビューイングではなくて、れっきとしたライブ映画なんだぞ!勘違いするな!思わずそう叫びたくなりました。
それにしても彼らの周囲の観客はどれだけ迷惑だった事か、想像に難くありません。
余談ですが、ストーンズのライブ映画では、ハル・アシュビー監督の「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」が私は同じくらい好きです。
学生の時、何回映画館へ通ったことか・・・。