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掛川の夜

2012.03.29

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写真上:「光琳」入口
写真下:「光琳」黒田店長


まずはご報告です。

「登水(とすい)美山錦純米吟醸」、昨日搾れました!
「力強さと柔らかさと透明感」という共通のコンセプトの中で、ひと足先に完成した「山田錦純米酒」とはまたひと味もふた味も違った味わいになっています。
4月上旬発売予定です。
楽しみに待っていてください。

さて、今日の話題です。

所要のため、トンボ帰りで静岡県掛川市へ行って参りました。
仕事が一段落した午後6時に上田を自家用車で出発し、走り続けること延々5時間、宿泊先の掛川グランドホテルへ到着したのは午後11時でした。

チェックインすると、一番安いシングルルームのプランで予約していたにもかかわらず、用意されていたのは何と特別フロアのスイートルーム。
いざ部屋のドアを開けて、目の前に広がるリビングをはじめとした豪華さに度肝を抜かれ、思わず室内の写真などを撮りまくっておりました。

そのままおとなしく広い室内で一日の疲れを癒せばいいものの、そこはそれ、見知らぬ土地での居酒屋めぐりを大きな喜びしている我が身としてみれば当然の如く、間もなく日付も変わる夜の掛川の街に繰り出したのでした。

駅前をうろうろすることしばし、どこでも目にするチェーン店が居並ぶ中で、ふと見つけた一軒の居酒屋、その名も「光琳」。
その手作り感漂う暖かな入口の雰囲気に魅かれて、迷うことなく中に入りました。

さすがに深夜という事で、お客さんが引けたあとの店内は私ひとりで、席も選び放題。
目移りしながらカウンターに近いテーブルに腰を落ち着けました。

早速メニューを開いて、まずは生ビールで喉を潤したあとは、名物「静岡おでん」と地元掛川の銘酒「開運」を注文、ひとり静かに盃を傾けていました。

しばらくするとお店のスタッフの男性から「どこからいらしたのですか?」と声を掛けられました。
「長野県の上田というところからです」と答えたのを発端に、あれこれと会話に花が咲き、やがてその方が店長さんと判明。
それからも四方山話で盛り上がり、店長おすすめの「黒はんぺんの炙り」を肴に冷酒から熱燗へ切り替わる頃には日付も変わり、すっかり出来上がっておりました。
これぞ居酒屋の醍醐味。
良い酒、良い肴、そして良い人に今宵も恵まれた一晩でした。

店長さんの許可を得たのでご本人の写真を載せちゃいます。