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神田将リサイタル2011

2011.10.22

このブログでもお馴染みのエレクトーン奏者、神田将(ゆき)さんの毎年恒例のリサイタルが今年も開催されました。

今回の会場は東京築地の朝日新聞本社内にある浜離宮朝日ホール。
入場すると正面のステージでは、いつものSTAGEAプロフェッショナルモデルが奏者の登場を静かに待っていました。

この1ヶ月間だけを見ても、中国張家界での国際音楽祭(最優秀音楽演奏賞受賞)、仙台クラシックフェスティバル(4公演完売)、シンガポールでのサロンコンサート、その間を縫っての福島の小学校を回ってのステージと、息つく暇もなく疾走してきた神田さんのひとつの集大成がこのリサイタルです。

アルマーニのダークスーツを身にまとって、大きな拍手とともにステージに現れた神田さんがこの日演奏したのは全10曲。

1.交響曲第6番「悲愴」第4楽章 チャイコフスキー
2.アヴェ・マリア カッチーニ
3.さくら
4.Remembrance 久保葵
5.交響詩「フィンランディア」 シベリウス
6.オペラ座の怪人 アンドリュー・ロイド=ウエッバー
7.種族B 電子オルガンの為の 松本淳一
8.アランフェス協奏曲 第2楽章 ロドリーゴ
9.舞踏詩「ラ・ヴァルス」 ラヴェル

アンコール ラデツキー行進曲

1と9は今回のリサイタル用に新たに登場した大曲2曲。その壮大さにただただ心打たれました。
2・5・6・8は神田さんの魅力を余すことなく発揮し、聴くたびに新たな感動を呼ぶ十八番。
3は上記の中国張家界音楽祭での最優秀音楽演奏賞受賞曲。
4・7は電子オルガンのために作曲された大曲(どちらも演奏終了後に作曲者が登壇して紹介されました)。

この10曲のために神田さんがどれだけのエネルギーと情熱とを傾けたか、それは張り詰めた糸のように緊張感溢れたステージから、余すことなく我々聴衆に伝わって参りました。
気が付くとあっという間の2時間が経ち、場内が明るくなると同時に立ち上がった私は、そこで初めて、終始息を詰めていたがために酸欠となり立ちくらみを覚える自分に気が付いたのでした。

いつも言っていることですが、現代エレクトーンの素晴らしさはどれだけ言葉で説明するよりもたった一度そのステージを観て頂ければ、その感動と衝撃とを即座にご理解頂けるはずです。
そのエレクトーン界の頂点に立つ神田将さん。
そんな彼の演奏を、まだ耳にしていない方にもぜひ一度聴いて頂きたいという強い思いに改めて駆られたリサイタルのひとときでした。

神田将ホームページ http://www.yksonic.com/
神田将ブログ    http://blog.yksonic.com/