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酒税の話

2008.03.01

今まさに確定申告の時期という事で、今回は酒税の話を致します。

さて清酒の酒税、一体いくら位かかっていると思います?
正解は、1キロリットル当たり120,000円。
つまり1リットルで120円です。
という事は、一升瓶で120円×1.8ℓ=216円、4合瓶では120円×0.72=86.4円という計算になります。
思ったよりも安かったですか?高かったですか?
補足ですが、酒税法上の定義では、清酒とはアルコール度数が22度未満のものに限定されています。

上記の通り、現在は清酒の酒税は一律に設定されていますが、数年前まではアルコール度数によって税額が変わっていました。
アルコール度数「15度以上16度未満」を基準に、1度上がるごとに一定額が加算され、また1度下がるごとに一定額が減算されていました。
という事は、例えば、それまで「割水」(原酒に水を加えてアルコール分を調整する事)して15度台で出荷していた清酒をあえて度数の高い原酒で出したいと思った場合は、税金が上がるわけですから当然値上げを検討せざるを得なかったわけですし、逆に原価が掛かり過ぎた場合はアルコール分を1度下げて酒税分だけでも利益を確保するという考え方もあったわけです。
そういう意味では、今は清酒の酒税は一律なので、少なくとも酒税分に関しては原価に惑わされず、自分の出したい酒質やアルコール度数に設定できるありがたさがあります。