2024.10.24
1枚目・2枚目 空に向かって見事に打ち上げられた手作りロケット「龍勢」
3枚目 「龍勢」の保管場所(一般立入禁止)にて。緊張した面持ちの和田若連の面々。
4枚目 観客席の目の前を通って「龍勢」を発射台まで運んでいる和田若連。ちなみに旗を持っているのは私です。
今年も秩父市吉田の「龍勢祭」に、和田若連の一員として参加して参りました。
四方を山に囲まれた秩父市吉田(旧吉田町)。
その吉田町の中心、椋(むく)神社に奉納する形で、二十七の流派が、山の中腹の発射台から、手作りロケット(龍勢)を打ち上げます。
見事、ロケットが空に向かって打ち上がり、中に仕掛けられた落下傘が開いて優雅に舞い降りてくれば大成功です。
流派を越えて、満場の観客から拍手喝采となります。
ちなみにこの手作りロケット。
2つに割った松に、それぞれの流派ごとの流儀で、火薬詰め(墨入れ)が行われます。
この火薬詰めは危険が伴うため、秩父市が指定した火薬詰め場で、許可を受けた者しか立ち入る事ができません。
また当日も、打ち上げ台周辺は、流派の人以外は立入禁止で、周囲には消防車が何台も待機しています。
現代の消防法では到底許されないであろうこの「龍勢祭」が、今も実施され続けているのは、ひとえに400年という歴史の重みからくるものでしょう。
私も、流派のひとつ「和田若連」の皆さんと知り合ってから約20年、連の一員に加えて頂き、毎年10月第二日曜日の実施日当日は、早朝から心躍らせて、吉田の町に向かうのです。