大の時刻表マニアの私。
とある日曜日、気分転換にほんの数時間で回ってきたルートは、そんな時刻表マニアとして面目躍如の、普通は思い付かないコースだったと自負しています。
ルートを説明します。
まず上田駅から、1日1往復しか走っていない「草津温泉」行きのバスに乗って、上田市の裏側、群馬県嬬恋村にある、JR吾妻線の万座・鹿沢口駅まで向かいます。
このバス路線の利用がポイントです。
上田駅ひいては長野県と、浅間山の裏を走る吾妻線を結ぶ鉄道はありません。
しかし実はこの両者を結ぶ、上田発10:25の路線バスがある事に気が付く事が肝です。
上田駅前で待っていると、到着したのは写真の通り、豪華なハイデッカーバスでした。
聞いたら、終点草津温泉に着いたあとは、そこから横浜行きの高速バスになるとか。
知名度が低いバス路線でもあり、日曜日だというのに、私も含めてたった3人の客を乗せた豪華特急バスは、長野・群馬県境の峠を抜けて約1時間。
JR吾妻線の終点からひと駅前の万座・鹿沢口駅に到着し、私もそこで下車します。
かつてはこの万座・鹿沢口駅始発で上野行きの特急が走っていたのですが、栄華盛衰、今は各駅停車のみが発着する無人駅となっています(2枚目の写真)。
さて、ここからは鉄道に乗り換えです。
その前にまずは腹ごしらえ。
駅前の食堂に入ってカツ丼を注文したところ、とっても感じがいい妙齢の女将さんが運んできてくれたカツ丼には、写真の通りスプーンが付いていました。
何だかかわいくて面白い(笑)。
ちなみに私は箸で、大変美味しく頂きました。
さて、万座・鹿沢口駅に戻ってしばらく待っていると、この駅が終点の各駅停車が入線してきました。
そして折り返し、12:47発の新前橋行きとなって、すぐに出発です。
このまま新前橋に行ってもよかったのですが、私はあえて途中の長野原草津口駅始発の特急「草津・四万2号」上野行きに乗り換えます。
写真はその長野原草津口駅。
左の車両はここまで乗ってきて20分間停車中の各駅停車。
右の車両は私が乗り換えて先に出発する特急「草津・四万」です。
全席指定の特急列車に乗り換えたあとは、快適な揺れに身を任せながら高崎駅へ一直線。
車窓に釘付けになっているうちに、約1時間であっという間に高崎駅に到着です。
そのまま高崎駅から北陸新幹線に乗り換えて約30分、まだ陽が高い15:30に上田駅まで戻ってきました。
上田を出発して上田に戻ってくるまでちょうど5時間。
旅の醍醐味を満喫出来た、そしていろいろと考え事にも没頭できた、価値のある時間でした。
付記:ちなみにこの上田駅-草津温泉を結ぶ特急バス路線は、この6月30日をもって廃止となりました。