2008.07.18
夏の酒粕の出荷が今、最盛期を迎えています。
弊社も連日、タンクから酒粕を掘り出して袋詰めする作業におおわらわの毎日です。
これらの粕は主に漬物用に使われます。
酒粕は、清酒のもろみを搾った時にお酒から分離される固形分です。
この時の酒粕がいわゆる「板粕」です。
この「板粕」を槽やタンクに積み入れて、足でしっかり踏み込んで数ヶ月熟成させた粕が、今の時期の「踏み込み粕」です。
熟成の間に粕中の酵母によりアミノ酸が増産され、味わいも一層深みのあるものとなります。
この豊富なアミノ酸こそ、酒粕が健康食品といわれる所以です。
さて、その酒粕ですが、巷では品不足が続いています。
弊社もその例に漏れず、発売前の段階で予約でほぼ完売してしまいます。
理由はいろいろありますが、やはり全国的に日本酒の需要が減少している事が大きいです。
お客様から「もっと酒粕を造ればいいのに」と言われますが、その時は「もっとお酒をたくさん飲んで頂ければその分酒粕もたくさんできますよ」とお答えしています。
粕漬けや酒粕料理の伝統文化を守るためにも、皆さん、日本酒を飲んで下さいね。