2019.08.03
写真は「OKURA」のコーヒーカップとソーサーです。
写真下の2組のソーサー。
実は模様が微妙に違っているのが分かりますか?
先日、大好きな旧軽井沢通りの一番奥に位置する「茜屋珈琲店」にお伺いした時のこと。
このお店は、カウンター奥にずらりと並んだブランド物のコーヒーカップから店主の大谷さんがその都度選んでくれた1組に、一杯一杯ていねいにコーヒーを注いでくれます。
そしてこの日、2杯目のコーヒーを頼んだ時に出てきたのが、写真下の右側のカップとソーサーでした。
ソーサーの裏側を見てもブランド名が描かれていないので、大谷さんに聞いてみたところ。
「OKURAです。見てください。珍しいでしょう。ソーサーの塗りが斑(まだら)になっていて、市販されなかった一品です。だから裏側も(ブランド・ロゴが打たれず)無地になっています」
そして棚からもう一組、同じカップとソーサーを持ってきて
「これが正規品です。ソーサーがきれいに塗られていますよね。裏にOKURAのロゴも入っています。でも私はこちらの(塗りむらがある)ほうが好きなんです」
こんな会話ができるのもこのお店の居心地の良さのひとつです。
店内は夏の真っ盛りということもあって大賑わいの忙しさ。
そんな空気を読んで今日は静かにコーヒーを味わってお店を出ようと思っていたのですが、ついつい店主と話が弾んで、意思の弱さを実感したカウンターの片隅でのひとときでした。