2016.09.26
「聖の青春」が映画化されます。
今年一番の期待作のひとつです。
プロ棋士、村山聖(さとし)。
小さい頃から大病を患いながらプロ棋士となり、めきめきと頭角を現しながらも、悲願の名人を目前として29歳で急逝した彼の短い一生を描いた、大崎善生によるノンフィクションです。
かくいう私も彼の活躍をリアルタイムで追い続けた大ファンのひとりです。
命をかけて将棋を指し続ける数々のエピソード、師匠森信雄との常人を越えた師弟愛、常に彼を付きまとう生と死の葛藤・・・村山聖という人間の魅力を描き切った大傑作です。
映画化にあたって、主演の松山ケンイチは、村山聖を演じ切るために体重を数十キロ増やしたそうです。
団鬼六「真剣師 小池重明」と並んで将棋ノンフィクションに燦然と輝く名作がどう映像化されたのか、公開が待ち遠しくて仕方ありません。