ふと考えてみれば、今年はまだ一度も映画館に行っていません。
自分自身驚きです。
TOHOシネマズで貯まった、1回無料のポイントが泣いています。
そんな中、定期購読している「キネマ旬報」を読んでいると、驚愕の作品がリバイバル上映されます。
ニコラス・ローグ監督、デヴィッド・ボウイ主演。
「地球に落ちて来た男」。
これ、学生時代に東京の大塚名画座で初めて観たのですが、当時は特にボウイのファンというわけでもなく、ただ何となく映画が観たくて映画館に入っただけだった分、それはそれはものすごい衝撃を受けました。
ラストのボウイのアップとセリフが今も脳裏にこびり付いています。
ブルーレイも持っていますが、ぜひもう一度スクリーンで観てみたい!
大好きといえば、今年は「地獄の黙示録」もリバイバルされました。
しかも、後に未公開シーンが加えられた「特別完全版」ではなくて、最初に公開された短いバージョンで。
しかもしかも、ラストシーンが2パターンあるうちの、クレジットが一切流れない70ミリバージョンで。
私はこれが一番好き。
この70ミリバージョンは、日本全国で有楽座はじめ数館だけで上映されました。
全席指定で、安いほうのA席2000円でも、当時高校生だった私にとっては痛い出費だったのを覚えています。
当時「スクリーン・イングリッシュ」という月刊誌があって、話題の映画のシナリオが原語で掲載されていました。
別途申し込めば、その号で取り上げられたシーンのサントラをカセットテープで送ってくれるという、夢のような雑誌でした。
その時申し込んだ「地獄の黙示録」のテープは今も宝物です。
有名な「ワルキューレの騎行」のシーンのあとの、映画史に残る「I love the smell of the naparm in the morning!(朝のナパームの匂いは最高だ!)」のセリフ。
そしてカーツ大佐とウィラード大尉との、あまりに難解と言われたクライマックスでの会話。
英語のシナリオを見ながら聴くと今も打ち震えます。