新宿歌舞伎町の映画館、ミラノ座がこの12月で閉館します。
1,000席強という東京最大のキャパを誇るミラノ座。
シネコンにはない映画館独特の「匂い」、目の前に広がるスクリーンの圧倒的な迫力、広~いロビー・・・大好きでした。
併設されている新宿東急、名画座ミラノ、シネマスクウェアとうきゅう(名称はいずれも当時)も含めて、学生時代によく通いました。
ミラノ座で思い出に残る映画といえば「E.T」「ブレードランナー」「ラストエンペラー」あたりでしょうか。
当時、日本で歴代興行収入1位を誇った「E.T」は、それこそ噴水広場まで延々と続く長蛇の列で毎回「満員札止め」。
お金がなかった私が「地獄の黙示録」とともに唯一指定席を買って観た映画でした。
当時の指定席料金は確か2,500円でした。
一方、ガラガラのミラノ座で観た「ブレードランナー」。
目眩を覚えるような近未来映像、そしてハリソン・フォードとルトガー・ハウアーの主役2人のカッコよさに魅せられた「ブレードランナー」が、まさかここまでSF映画の金字塔になるとは。
そして満席の中で観た「ラストエンペラー」。
坂本龍一の音楽と演技を目当てに入ったはずが、ベルトリッチが描く壮大なストーリーと映像にノックアウトされておりました。
変わったところでは、ミラノ座の地下にある新宿東急。
ここで正月に「食人族」という映画を上映していて、内容はタイトルからも分かる通り、ドキュメンタリーもどきのグロいカルト映画なのですが、当時は大ヒット。
私も宣伝に釣られて足を運んでしまったのですが、いやはや、これがひどい作品でした。
残虐な内容で、途中退席する観客が続出して、映画が終了する頃には満席の館内が半分ほどになっていたのには笑えました。
一方、ミラノ座の上の名画座ミラノは当時は確か1本500円くらいで観られる、文字通り「名画座」で、貧乏学生としては大変重宝致しました。
ところで今は名画座、本当に少なくなりましたね。
「サウンド・オブ・ミュージック」に上映期間中ほぼ連日通い詰めた三鷹オスカー。
「ゴッド・スピード・ユー」「十九歳の地図」「さらば愛しき大地」の柳町光男3本立を上映してくれた自由が丘の武蔵野推理劇場。
名画座の殿堂、池袋文芸座。ここで思い出に残るのは「マッドマックス」「マッドマックス2」の2本立てです。
もう一度観たかった「ミッドナイトエクスプレス」に涙で顔をぐしゃぐしゃにした三軒茶屋シネマ。
「地球に落ちて来た男」に衝撃を受けた大塚名画座。
そしてそれ以上に、「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザーPART2」の2本立で椅子に叩きつけられるほど打ちのめされた早稲田松竹、今も健在です。
当時は「ぴあ」片手に、都内の名画座を回ったものでした。
ところで同じ歌舞伎町噴水広場前にあった新宿オデヲン座。
ここのウイキペディアに、唐突に私が乗っていてビックリ。
抜粋します。
長野県上田市に本社を置く酒造メーカー「和田龍酒造」の社長を務める和田澄夫[8]は、大学在学中の1984年(昭和59年)7月14日に公開した『愛情物語』(監督角川春樹)と『メイン・テーマ』(監督森田芳光)の2本立てをグランドオデヲン座で観たという[9]。
9.^ 和田澄夫 (2014年4月22日). “オールナイト上映”. ほろ酔い社長の雑記帳. 和田龍酒造. 2014年8月4日閲覧。
だそうです。
確かにこれは、このブログに書いた内容です。
でもアップしたの、一体だれ?