長野市のホテルで午後から会議と懇親会に出席。
ちなみに懇親会での乾杯はビール・オンリー。
今、我々蔵元は至るところで「日本酒で乾杯」運動を展開していますが、乾杯の際、テーブルにビールとウーロン茶しか乗っていないのを目の当たりにすると、まだまだ道のりは遠いことを実感します。
でも頑張らなければ!
懇親会がお開きになったあとは、ひとり長野市内の居酒屋「べじた坊」へ。
若林さん・石垣さんのふたりの若き男性が営む、日本酒と野菜料理をメインとした心暖まる空間で、私の大のお気に入りの1軒です。
この日も「結構飲んできたので軽く。お酒は今日は『火入れ酒』で」とだけお願いして、あとはお任せ。
そんな中、まず出てきたのは山形の「くどき上手」。
フレッシュな味わいと心地よい酸とが食欲をかきたてます。
間を置かず出てきた料理が「高沢酒造の酒粕で漬けた豚ロース」。
これがめっぽう美味い!
すぐさまお酒を同じく高沢酒造の「豊賀」にチェンジ。
料理とお酒のマリアージュが気分を高揚させます。
「もう少し食べられますか?」
ここの一皿は量が多いのは織り込み済みなので「軽く」と言ったのに、どーんとお皿いっぱい、優に2~3人前出てきたのは、大好物の「空芯菜の炒め」。
あまりの量に、思わず隣の女性に「少し食べてください」とお裾分けです。
ここで合わせたのは大好きな広島「寶剣」の「秋あがり」。
これもまた旨い。
この酒が持つ本来の味わいと熟成感とのバランスが素晴らしいのひとことです。
さて、電車の時間があるのでそろそろ、と腰を上げかけた私に「もう一杯だけ」と出して頂いたのが京都の「澤屋まつもと」。
火入れ酒なのにフレッシュな微発泡感が見事で感動です。
お酒とお料理はもちろんのこと、若林さん・石垣さんのスタッフお2人、そして店内を埋めた多くのお客様との会話まで存分に堪能した、心休まる素敵な時間と空間でした。